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テーマ別短文集 (連載)  作者: 麻木 若葉
7/14

第七回テーマ別短編小説

バレンタインを恨む人がいっぱい居たので、初投稿です。

NO.1 山形名物            テーマ(サクランボ、川、ラ・フランス)

作者名:てふてふ


山形。そこはさくらんぼと

ラ・フランスが名産の土地。

そう世間では有名であるが地元の人々は本当の名産を知っている。その名は・・・


父の転勤で私達は山形に引っ越すことになった。幼い頃から父子家庭の下で育った私は日本中を転々とする日々を送っていた。しかし山形に来るのはこれで2度目であった。

昔仲の良かった友達の"鶴美"

に会えると思い、心を弾ませていた。

引越しの作業を終えた私はかつて鶴美と共に作った秘密基地を探しに出掛けた。 そこは最上川の上流部付近にある小さな洞穴で、よく2人で漫画を持ち込み 女子会をしていた。

そんな思い出に浸りながら辿り着いた洞穴は以前より物寂しくちっぽけであった。すると

周りを探索使用としていた私の耳に聞き覚えのある声が入ってきた。その声は洞穴から微かに響いていた。私は恐る恐る洞穴を覗くと、以前よりも深く、先が見えない程真っ暗だった。 私は鶴美が奥でまた女子会をしてると思い、スマホ片手に暗闇へと進んで行った


しかしそこにあったのは漫画でもティーセットでもない、

女性の死体を貪る男の姿だった。

『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ 美味い!!

山形名産の妖怪

“鶴女房”の末裔は最高だ』


NO.2 『駆逐』           テーマ(茶の間、田舎、襖)

作者名:山山山山   




「胡桃!こ↑こ↓が私達の新しい家だよ!」


蜜柑が指したのは、大きな日本家屋だった。

引っ越すとは言ってたけどこんなド田舎とは...

蜜柑は、考える事をやめた私が乗る車椅子を押し、屋敷に入った。



そこはまさに地獄だった。

要は屋敷中にGが跋扈していた。


「...バル○ン炊こ?」


背後の蜜柑が青ざめながら言う。

そうだ。蜜柑はGが大の苦手だった...

やるしかないなこれは。


「いくぞッ!」


叫びと共に両手に殺虫剤を構える。

廊下のGを難なく殺り、おそらく一番多くいるであろう茶の間に繋がる襖の前で止まる。

襖を開けると同時に部屋中に殺虫剤を噴射する。

さぁ、虐殺だ。どちらが上かGに分からせてやる!


~~


「いや~、一時はどうなるかと思ったよ~」

「なんであんなGがいるんだよ」


どうやらこの屋敷は長年使われて無いのを蜜柑が貰ったものらしい。


「静かだな..」


ここではGはともかく、人を殺す必要は無いんだ。

そう考えると涙が溢れる。


「もう疲れたよね、この家で、ずっと休もっか。」



NO.3 「バレンタイン」          テーマ(バレンタイン、失恋、ハロウィーン)

作者名:サチべリア


俺が教室に入ると、教室内に不自然な雰囲気が流れていることに気づいた。

教室内の男子達は周りを気にするかのようにソワソワしている。

前にある黒板を見ると、日付が2月14日、バレンタインということに気づいた。

なるほど、男子達は女子から貰えるかもしれないチョコレートを期待しているのか。

馬鹿馬鹿しいと一蹴することも出来るが、かくいう俺もチョコレートを貰いたい女子がいたりする。

しかし、ハロウィンのときにいざこざがあり、疎遠気味になってしまっている。

なんというか失恋をしてしまった気分になった。



放課後になってもチョコレートを渡されることは一切なかったが、もしかしたら帰り道に渡されるかもしれないという淡い期待を込めて家までの道をのほほんと歩く。

すると、横のコンビニからチョコレートを咥えた女子が出てくる。

俺がチョコレートを貰いたかった女子である。

俺のことを見ると、普通に声をかけてきた。

今まで気まずいと思っていたのに普通に声をかけてくる相手に対して困惑してしまった。

しかも、なんか普通にコンビニのチョコレートが貰えた。


意外と気にされてないのだろうか、なんか悲しい……



NO.4 多重人格            テーマ(レシート、ホームレス、猿夢)

作者名:麻木 若葉


これは夢だ。それを先に言いておく。

僕は電車の中にいた。車内は空席が目立つほど閑散としてて、静かに動いている。

最初は満員電車のように、動く場所さえ確保できなかったのに。今日も一人、また一人と泣きながら消えていく。

静かな電車の中で、悲鳴が轟く。今回は浮浪者のような男がいなくなったらしい。あと、4人。


これは夢。

今日は、いい夢を見た気がする。覚えてはいないけど、気分がいいことは確かな事だ。だけど、今日も人がいなくなっていく。消えていく人が、レシートをばらまいていたのが凄く印象的だった。あと、3人。


これは夢なのか?

何もしないで、ただ、流れに身を任せてると、恐怖が体を支配してくる。何も考えないで、窓を見てるとどこまでも続く闇が、囁いているように思えてくる。今日は、すぐ目の前の人が消えていった。あと、2人


これは夢なんかじゃない。

そんな風に思えてくるのはなぜだろうか。一緒の夢を見すぎているせいなのか。今の僕では、判断がつかない。でも、もう終わりだ。生き残って脱出して見せる。そこから先の記憶はない。


????

いつからか、涙が止まらない。何かを失った。そんな不透明なものなのに。


てふてふ:バレンタインデー許さん

山山山山:誤字はホモ

サチべリア:チョコ貰えたか?

麻木 若葉:ホラーとか書けるわけないだろいい加減にしろ。

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