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テーマ別短文集 (連載)  作者: 麻木 若葉
6/14

第六回テーマ別短編小説

出来がひどいので初投稿です。

NO.1 作品名:夜の街in浅草         テーマ(ビール・焼き鳥・屋台)

作者名:てふてふ


日は沈み、夜の街並みは多くの光源に照らされ、ハイカラな物を身にまとった人々が蛆虫の如く溢れ返る。そこはまるで年中白夜のような、

そんな町だ。


彼に出会ったのはそんな浮き足立った世の中にも存在した街外れの古びた公園だった。

彼は四角いベンチに座り、空に浮かぶ満月をツマミにしながら缶ビールをちびちびと飲んでいた。私のいつもの特等席を占有していた彼に一瞬の怒りを感じるも、私への会釈と隣りを譲ろうとする彼の親切心が私の思いを上書きした。

彼の隣りに座った私は街の屋台で買った焼き鳥の1本を口に加えようとした時、


「あなたはこの世の中が好きですか?」

彼は独り言のように呟く。


「この世の中 嫌いです。

バブル経済とかのせいで黄金時代と呼ばれているが、人間が土地を転がすだけしか脳がない猿にしか見えないんです。」

彼は そうかも、と微笑みながら飲む手を動かす。


「町の姿は変わっていくのは仕方が無いと頭では分かっていても、心では苦しいんですよ。まぁ職場の人には笑われるんですけどね。」


そんな事を言い終わった矢先、彼は私のネギまを横取りした。

「前借りとして貰いますよ。

この町の守り人としてね」



NO.2 作品名:『転生は良いことばかりじゃない』     テーマ(出会い・別れ・ギャルゲー)

作者名:山山山山



私はどうやら友人の雪菜と共にゲームの世界に転生してしまったようだ。


「ねぇ雪菜、確か私達が交差点で別れる時にトラックが突っ込んで来たんだよね。」

「それで、なんか神様的な人が『愉悦』って感じの笑顔で現れて、有無を言わさず転生させられた。」

「そんで転生先が兄貴がやり込んでたギャルゲーだと。」


辺りを観察したところ、確かここは男にナンパされたヒロインが主人公に助けられる運命の出会いの場所ッ!


「HEYそこのマブイ娘達~俺と──」


来たッ!ナンパ男ッ!

その刹那、私は体から全ての力を抜き前に倒れる。

体が地面に着く寸前、足に力を集中させ、最高の初速を体現させる。


「破ッッ!!」

「ぺぎゃ!?」


そのまま最大速度の突きを繰り出す。

男は簡単に五メートルは吹き飛んでいった。


「夏美!?いきなり正拳突き!?」

「逃げるよ」


運良く近くにはほとんど人はおらず、主人公くんがポカンとした顔で立っていた。

多分この世界のヒロインは雪菜なんだ。

でも、雪菜は誰にも渡さないッ!



NO.3 作品名:Horizon         テーマ(横綱・水平線・座布団)

作者名:麻木 若葉


先輩「水平線の先には何があると思う?」


後輩「どうしたんですか急に。」


先輩「いや、こう暇だから海を眺めることが多くなると、ふと思ってしまって。」


後輩「だからといって、一緒の景色見てたら気が動転しちゃいますよ。」


先輩「それはそれで、面白そうだな。」


後輩「勘弁してくださいよ、誰が面倒みると思ってんですか」


先輩「何時もすまないね。大変だろうに。」


後輩「もう慣れたんで大丈夫ですよ。それで、水平線の話でしたっけ。」


先輩「そう、その先には何があるのか、そんな気持ちがここ最近の頭を支配してるんだ。」


後輩「本当に大丈夫ですか?少し休憩しましょうよ。」


先輩「休めればいいんだけどね。」


後輩「ちゃんとしてくださいよ、私も心配くらいしますからね。」


先輩「所で、そこら辺にある座布団を取ってくれる?」


後輩「これですか?珍しいデザインですね。」


先輩「知人からの貰い物でね。これでも結構な横綱格らしいよ。」


後輩「へえ、珍しいですね。」


先輩「ところでさ、一緒にどっかいかない?」


後輩「そんな体で?無茶言わないでくださいよ。」


先輩「短い命を減らしたって結果は変わらないでしょ。だから、水平線の先に行ってみないかい?」



NO.4 作品名:『禊祓詞』          テーマ(祭囃子・下駄・袴)

作者名:サチべリア



「高天原に〜神留坐す〜」


 高台にいる巫女さんが、舞を踊りながら祝詞を唱える。

巫女さんを見ながら、

(なんで祭りに来て巫女さんのこと見てんだろ……)

と考え事をしていると隣から声がかかる。


「先パ〜イ、鼻緒が切れちゃいました〜背負って〜?」


 俺を祭りに連れてきた張本人が隣から声をかけていた。


「はぁ?お前切れた……って本当に切れてんじゃん!怪我とかはしてないか?」

「怪我はしてないっすよ〜!

でも〜このままじゃ歩けないんで〜背負ってほしいな〜」


 ふざけた事をぬかしている後輩を放っておき、下駄を見てみると不自然な程に綺麗に切れていた。まるで、人為的にされたように。

 ふと後輩の手を見ると銀色の輝きを俺から隠した。


「今何隠した?」

「何も隠してないっす」

「出せ、今すぐ出すんだ」

「ああ!ちょっと!」


後輩の手を強引に見るとそこには鋏が握られていた。


「自演じゃねーかよ!」

「チッ!バレたか」

「で、でも切れちゃったから私は動けないっすよ!早く背負ってほしいっす!」


仕方ないので後輩を背負って祭囃子が聴こえる方へと歩き出す。

こんな少女と過ごす夏もいいかと思った。

作者一言

てふてふ:バブルサイコー

山山山山:刃牙っぽくなってしまった。

麻木 若葉:なにを書いてるんだろう

サチべリア:駄作

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