第五回テーマ別短編小説
今日は、皆んな、時間道理に出来たので、初投稿です。
NO.1 作品名:別れの音 テーマ(プロポーズ、鐘、歴代最年長)
作者名:山山山山
私達勇者一行は今、魔王軍の幹部の根城の一つである、大時計塔を目指して進んでいた。
噂に聞いたのだが、その塔の頂上にある鐘を二人で鳴らすとその二人は永遠に結ばれるらしい。
歴代最年長の勇者だなんだと言われてる私(21)でもこういう噂は信じてしまうのだ。
その塔の幹部を倒したら、仲間のサザンカに想いを伝えようと思う。
これからもずっと共に居よう、と。
そして二人で鐘を鳴らそう。
~~
魔王を討伐して数週間が経った。
私は大時計塔の頂上にいる。
鐘の下に花束を置いて手を合わせる。
「サザンカ、ようやく魔王を倒したよ。
...あの時、サザンカが私を助けてくれたんだよね。まさか、死んだ後でも助けられちゃうなんてさ。
ところで、私、これからはこの国を離れて生きるよ。」
魔王を倒した後、国に戻ったのだが、勇者は平和な世には不要との事で、なんと国から狙われる身になってしまった。
だからもう逃げるしかない。
「私は、生きるよ。」
1人で鐘を鳴らす。
願わくは、天国までこの音が届いて欲しい。
NO.2 作品名:新作のエバン○○オン テーマ(セーラー服、英和辞典、ショベルカー)
作者名:てふてふ
俺は筋金入りのコスプレイヤーだ。皆んなの知ってるあの大人気アニメ 『エヴァンゲリオン』のキャラ 「綾波レイ」のコスプレイヤーとして日々 ネット炎上と戦っている。なんで可愛い レイのコスプレ画像で炎上するのか、意味が分からないよ。 今日はトイザらスでエヴァのコスプレ用セーラー服が発売と聞き、玩具ショップで彷徨っている。 すると、
「おまえ うごくとうつぞ!」
幼く可愛らしい声が俺の心を貫いた。その女の子は自分の体と同じサイズのショベルカーの玩具に乗り、ハローキティーのデザインがされた銃を男の子に向けている。その男の子は怯えたような演技をしている、これは脈アリだな。
その時、俺の綾波魂が騒いだ… この思いは高校生の頃、英和辞書に日本語が表記されている事を知った時と同じ感情だった。
俺は、
私は、この思いをあの子たちに伝えなきゃ
『あなたは死なないわ…
私が守るもの。』
今夜のニュースです。
今日のお昼頃、東京都 渋谷区のトイザらスで男性の死体が発見されました。警察は男性の死因を銃殺とみて調査を続けているようです。
「NERVは綾波レイを殺せたようだな。これで奴の野望も」
NO.3 作品名:最果ての人魚 テーマ(人魚、貝殻、沈没)
作者名:麻木 若葉
人魚を探しに行こう。
私のそんな世迷言でも、きっと貴方は笑顔で答えてくれるのだろう。
そんな笑顔の裏には私の一緒に死にたい、そんな欲望が見えているのかな。
私達はゆっくりと歩いて行く。ずっとずっと、遠く遠く、最果てを目指すように。
いつだったか、貴女が言った、人魚を探しに行こう。
そんな途方もない言葉に、僕は光を感じた。
ずっとそんな事を言わなかった貴女が、何かにとりつかれたように、そんな事を言ったから僕は、目指したかった。
貴女が行きたかった所に、一緒に行きたかった。
いつだったか、貴方がくれたこの貝殻、小さいながらもきれいな状態で、何年も残っている。
人魚を探しに行こう。
そんな事を言ったのは、何年前だったか、もう覚えていない。
いつだったか、貴女に上げたこの貝殻。
ずっと前に送ったものを未だに持ってくれている。
そんな貴女が僕は好きなんだ。
人魚を探しに行こう。
何回この言葉を言っただろうか。
この時の為かも知れない、沈みかけてる船の中、貴方と一緒に居れて良かった。
人魚を探しに行こう。
何回この言葉を聞いただろうか。
沈みゆく船の中、僕は確かに人魚を見たんだ。
僕だけ生き残った。
NO.4 作品名:寄生 テーマ(結婚式、シャンプー、ムードメーカー)
作者名:サチべリア
棚の上に置いてある結婚式の時の写真をふと眺めている。
主人は幸せそうな顔で二人並んでいる写真だ。
主人は人あたりが良く、場を和ますのが得意なムードメーカーな人。
ちょっとだけデリカシーが無くてたまに、
『なんか声変わった?』
なんてたまに言ってくるけど私の素敵な主人です。
「あっ、シャンプー詰めなくちゃいけないわ!」
写真を眺めるのを一旦止め、風呂場に向かおうとすると玄関からガチャと鳴るのが聞こえたので、玄関に急いで向かう。
「おかえりなさい!あなた」
そこにはいたのは予想通り主人であった。
しかし
どこか暗い表情をしている。
「どうしたの?寒いの?先お風呂に入る?」
……えっ?偽物……?
何を……言ってるのかしら?
証拠もちゃんとある…って
もう!揶揄わないでよ!
冗談じゃない……って……
……ふーん……そっかぁ……
気づいちゃったかぁ……
懐に入っていた包丁を取り出し、男に向けて突き刺す。
男は何かを言っていたが全て無視した。
「体型も似てたし長く続いて居心地が良かったんだけどなぁ」
顔から皮を剥がし、そう吐き捨てると私は次の家を探した。
作者一言
山山山山:眠すぎて寝たい
てふてふ:アダム
麻木 若葉:なれないことはしない方がいいね!
サチべリア:割と真面目に書きました