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テーマ別短文集 (連載)  作者: 麻木 若葉
2/14

第二回テーマ別短編小説

NO1:贖罪     テーマ(約束、エビオス錠、りんご)

作者名:山山山山

「うぅ..飲み過ぎた..」

 朝、私は真っ暗な部屋で目を醒ます。

 昨日何したか全く思い出せない..

 体を起こすと、唐突にドアが開けられる。

「ヤッホ~!朝だゾ☆」

 そうだ、昨日はこいつ、蜜柑と飲んでたんだった..

 私がまだ寝惚けていると思っているのか、蜜柑は急に耳元まで近づいてきた。

「オッッッハーーー!!(クソデカボイス)」

「五月蝿ぇ!!」

 蜜柑を投げ飛ばす。

 今はこんなんでも昔は柔道で黒帯だったんだ。蜜柑は廊下まで吹っ飛んだ。

「朝から酷くない胡桃~?」

 そう言うと、蜜柑は私の側に何かを置いた。

「はい、エビオス☆

昨日はやけ食いしてたでしょ☆」

「..悪い...」

 するとまた蜜柑は何かを置いた。

「はい、林檎、食べよ☆」

「は?(威圧)」

「林檎は正義だよ!」

「名前は『蜜柑』なのにか」

「細かいことはいいの☆」

 ...そうしていつも通りの日々が過ぎていく。

 あの日、私が蜜柑を庇って右目を失った時からずっと...


「約束する。私がいつまでも胡桃の右目になるよ。」


NO2:ヤンデレ         テーマ(ホッチキス、天国、地獄)

作者名:サチべリア

ヒタ



   ヒタ



ヒタ



   ヒタ



 ヒタ

 

    ヒタ


 ヒタ


   ヒタ


また、あの時間が始まる

ガキン!ガキン!

と自分の手に繋がっている手錠を外そうとするが、奥に見える廊下まで音が響いてしまうだけで、手錠は外れない。

廊下からの足音はいつの間にか消えていた。


「兄…さん……?」


扉に手を掛ける少女の姿が見える。少女はどこか焦点の合っていない目で俺の事を見つめていた。

「今何しようとしたんです

か?」

「ち、違う俺は…俺はただ…そう、お前に会いたかっただけなんだ!だから許してくれ椿…」


「嘘」


「兄さんが私の事を嫌いなのは知ってますよ?でも、そんなことは関係ないんです。

だって無理矢理惚れさせちゃいますから!」

俺のことを何もかも見透かしたような目でこっちを見てくる。

「だからぁ…今はこのうるさいお口閉じちゃいましょうか?目つぶってくださいね」

言われた通りにすると急に何かが近づき


バチンッ!


…ホッチキスを唇にやられた

「ん"ん"!?ん"ん"ん"」

「ああっ!兄さん…!

可愛いですねぇ!?」


ここが天国か地獄かは

言うまでもない。


NO3:白夜物語          テーマ(正夢、接着剤、パイプクリーナー)

作者名:麻木 若葉

星が瞬いてる中に、日は空高く輝いていた。それでも、薄暗い教室に、私は立っていた。ゆらり、ゆらりと動く教室で、私は確かにそこにいたんだ。夢のような浮遊感と、現実のような暑さが、私の体を支配している。薄暗い教室の中、急に音がした。まるで、何かの空き缶が、軽く投げ捨てられた音が聞こえた。ゆっくりとその方向に顔を向けると、そこには、人がいた。私の机に向かって、接着剤とパイプクリーナーがまき散らしていた。何をするの、そう声を上げたが、その音は虚しく四角い箱に響くだけだった。相手は気が付く素振りも見せず、ただ、一心不乱に私の机に向かって何かを書いていた。それを見た時には、もう、意識を手放していた。

私がもう一度意識を確認したのは、相手の喉を強く締めている所だった。一秒、二秒、何秒経ったか、はたまた何時間も経過しているかもしれない。私は、長い時間、首を絞めてたら、相手は人形になった。二度と動かない人形に。



強い光が、私の顔に刺さってくる。不思議なことに、人を締めた感覚がまだ手に残っている。その日から、私は、殺人鬼と言われた。


NO4:洗濯代行サービス    テーマ(取引、洗濯機、リップクリーム)

作者名:てふてふ

「..大雨でしょう。次のニュースです。今朝東京都新宿区歌舞伎町で男性1人が死体で発見されました。死体は洗濯機の中にあったとされており、警察は他殺と見て調査を続けて..」

「物騒な事件ですね。歌舞伎町なんて近所ですから気をつけて下さいね真由美さん。コンサートも近いんですから。」

そう言ってマネージャーの加代子がテレビの電源を消し、テーブルに置いてあるコーヒーに手を付ける。

「カヤちゃんも可愛いから気をつけないといけんよ。いつ黒の組織が怪しげの取引現場を目撃するか分からんのやから。」

リップクリームをつけ金魚の様に唇を上下にしながら真由美は言う。 突如インターホンの音が鳴り響く。

「真由美さん またUberEATSでも頼んだんですか?」

そう言い生暖かいコーヒーカップを置き、玄関へ向かい扉を開く。

「どうも、洗濯代行サービスWashingの海難と言います。先日の洗濯物のお届けと今回の洗濯をしに来ました。」

加代子はまた真由美の仕業と思い洗面所に案内する。


ポチ

「長い年月を遂げ妖怪は人に化け生きる世界になっている。気づけば貴方の隣にいるかもですよ。今日は物忌みの日、海難法師に会えるかも」

山山山山:シリアスを書かないと死ぬ病気になってしまったかもしれない

サチべリア:ヤンデレ妹物が大好きです

麻木 若葉:パイプクリーナーってパイプクリーナーだったんだね。

てふてふ:海難法師は意味わからんポチ

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