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テーマ別短文集 (連載)  作者: 麻木 若葉
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第一回テーマ別短編小説

NO1  作品名:撫子     テーマ(お花畑、撫子、ジャンプ)

作者:てふてふ


私このお花大好き。

優しい笑顔が良く似合うその可憐な花を見つめて君はそっと囁く。 一面に広がる薄桃色の花達は落ちる夕陽で柔らかな暖色を帯びていく。


その花は「なでしこ」って言うんだって。ほらサッカーチームの名前でもあっただろ。 確か花言葉は“純粋な愛”だったような..


そう..

君はいつものように素っ気なく対応する。何事にもあまり興味を示さない君だが、両手に抱えた彼女に魅了されていたのか はたまた落ちる夕陽のせいか 少し頬が赤らんでいる。

するとどこからか無邪気な子供の声が聞こえる。不意に目線を声の主に向けると、そこにはまるであの有名な宇宙人が捕獲されている写真のような風景が見て取れる。しかしその写真と違う所は一面に咲く花の如く皆笑顔でいる事だろう。

真ん中の宇宙人は楽しそうに手を繋ぎながら飛び跳ねる。


私達もあんな家族になれたらいいね。 この子にも毎日あんな無邪気に笑って欲しいものよ。

君は大きくなったお腹を優しく撫でながら僕に言う。


私と同じような恋も...


ボソッと何か言ったような気がするが聞き取れなかった。


そうだ。この子の名前「撫子」にしましょう。この花のように



NO2   作品名:『心中立て』    テーマ(寝室、ピンクライト、百花繚乱)

作者名:山山山山

ここは吉原。人々の欲が飛び交い、遊女達が咲き乱れる百花繚乱の地。

 ある屋敷の寝室、二人の少女が床で話していた。

「ねぇお雪、この吉原ってお上から認められた遊郭なんですって。お姉様が言ってた。」

「不思議だねお春。こんな桃色の光で満ちた場所、私は目が潰れてしまいそうだよ....」

「──いつか、大人になったら、この街から抜け出しましょ?」

そう言うとお春は自分の髪を一本抜く。

それに対して、お雪は首を傾げる。

「お姉様に教わったの。人と契りを結ぶ時はこうやって自分の髪や爪を渡すの。『心中立て』っていうのよ。」

「お春は凄いなぁ...お琴や踊りもわたしより上手いし、物知りだし。」

そう言うと、お雪も髪を一本抜き、二人は自身の髪をお互いの小指に巻き付ける。

「約束よ。いつの日か、ふたりで一緒に吉原から抜け出すの。」

「うん、約束。ふたりで、絶対ね。」


──『心中立て』それは本来、遊女と客が互いの愛を確かめ合う誓い。

客を自分のモノにするための手管。


NO3 作品名:台無し       テーマ(学校、カメラ、ジョ○コンの右スティック)

作者名:麻木 若葉


放課後を告げるチャイムが鳴り響き、制服を着た生徒たちが、騒音を伴いばらけていく。と言ってもそれぞれが、部活という組織に向かっていくわけだが。その音を皮切りに私はこの世を旅立とうと思う。

今は使われてないこの教室の景色は写真部として、最後の私の作品としてカメラに収めておこうと思う。

さて、書くことがだいぶ余ってしまった。残念ながら私は文学には疎く、きれいな文章など書けない。だから、インパクトとして私の好きな人から貰ったジョイコンの右スティックをこの手紙に置いておこうと思う。私は此処に生きていた。最後の最後まで向き合っていた。その思いさえジョイコンに乗せられれば私は本望だと思う。

これから先は私の好きな人に送る文章とする。

未練がましい私は、今でも貴女の思い出を振り返ることができてしまう。今、私が愛用しているカメラ。この手紙の近くに置くであろうジョイコン。全てが私の景色だった。貴女の約束を反故にしてしまうのは、申し訳ないと思うが、一人は辛かった。苦しかった。寂しかった。だから、ごめんなさい。もう、つらかったんだ。


NO4 作品名:なんくるナイサー     テーマ(犯罪、青チャート、シーサー)

作者名:サチべリア


「クックック……よく来たな勇者達よ……」

「魔王ッ!俺達の国から兵を退け今ならまだ間に合う!情状酌量の余地はまだあるぞ!」

「フッ、ここまでしてしまった私は処刑されてしまう……情状酌量の余地はきっとない。

それに私が貴様らに勝てばなんの問題もないだろうな」

「みんな!来るぞ!」

「なんかよくわからんが喰らえ!」

「うわ!なんだこの光は!」

「クックック……その光は武器と魔法を使えなくする魔法だ。これで貴様らは無力な一般人と成り下がったな!」

「くそッ!なにか手はないのか!」

「これを使えばもしかしたら!」

「魔法使いそれは!」

「喰らいなさい魔王!

これが青チャートの力!

その問題全て解くまで私達に攻撃は出来ないわ!」

「なんだとくそッ!

問題を解く手が止まらない!

王たる者教養は受けているが時間がかかる!」

「勇者今のうちにこれを!」

「そうかこれを使えば!」

「ふう、なんとか解き終わったぞ……」

「喰らえ魔王!

これが伝説の獣像

『シーサー』だ!」

「ぐぁぁ!牙のところが絶妙に痛い!」


こうして魔王は倒れ

平和が訪れた。

魔法使いは青チャート教

を設立し

勇者は沖縄に引っ越した

作者一言


てふてふ:つれえですよ…こいつは


山山山山:結末は僕にもわからない。


麻木 若葉:私は、ジョ○コンを指定した、てふてふを許さない。


サチべリア:お題に無理がある。

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