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7.初戦闘は、バッチバチに!

初戦闘シーンです。どうなんでしょうかね。

アーブ国の学校では、前期と後期の二回運動会がある。前期は6月、後期が11月である。




また、運動会の競技はクラス対抗の戦略戦などもあるため、準備は一ヶ月以上前から行われる。



よって5月には準備が始まるのだ。








「あんちゃん」




「ん?なんだ?」


教室の自信の机に突っ伏して答える。




「もう一ヶ月は石だし続けてんだろ?どうなんだ?」



ロムはロービヒはから受け取った3つの石を暇があれば常に作り続けていた。




授業中、右手で書いて、左手でポケットのなかに石を作り、放課後は新たにロービヒはから教わり集中しなければ作れないものを作っていた。




そのお陰で、彼の魔力の操作は格段に伸びているし、魔力容量も増えてきている。




「おう、今は5種類目の石に取りかかってるんだ。」




「どんなやつだ?」




「とにかく重いやつだな。その分魔力の消費が多いんだわ。」




「なるほどな。じゃあ、そろそろ実践で使ってみないか?」




「どういうことだ?」




ボルクはロムの肩にてを回して言う。




「戦闘だよ」




「なんだよ。まだ無理だと思うけどな。」




「でも、運動会でいいところ見せたら、マリィさんも…」




「乗った!」



ボルクはしめたような顔をした。




「そうこなくっちゃ!」



(運動会で良いところを見せる。マリィさんが俺をみてくれる。カッコいい♡ってなる。モテる。付き合う。うむ、我ながら完璧だな)




そんな馬鹿なことを考えているのもお見通しのボルクは、ニヤニヤしながら妄想して、棒と化したロムを引きずって訓練ホールまでつれていく。




訓練ホールは全部で15ヶ所あり、全てそれなりの大きさがある。基本的に皆で分け合いながら使う。



15ヶ所はさまざまなフィールドが存在する。



そのため、いざ実践となったときのため、皆ひとつのところではやり続けないのも、混雑しない理由でもある。



ボルクは部活でほとんど全てを周り終わっているため、初心者がいくべきで、すいている場所もある程度理解している。




彼らは第三ホールに向かった。



第三ホールは、サバンナ地帯で、草もまばらにしか生えていない。




だから、魔法を実践で使う初心者が失敗しても大丈夫なようにここを選ぶのが多いのだ。




「あんちゃん!ついたぜ!」




「モテるモテるモテるモテるモテるモテる………」




「あんちゃん!!」




「おっ!?おう、ついたのか。」




「しっかりしてくれよ~。ここが第三ホールだ。」




「ほーう、馬鹿広いな。」




「だろ?だけど失敗しても大丈夫だから気にせずに打ちまくってくれよ。」




「打つような魔法ねぇんだけどな。」




「そうだったな!ハハッ」



増えたとはいえ、打ち出せるほどの魔法を使うことのできないロムにとっては場所なんて関係なかったのだ。




「あ、でも召還魔法はどうなったんだ?」




「あぁ、あれな、微弱だとしても相当な魔力が必要らしくてな、あと一月はかかりそうだわ。」




「運動会では使えなそうだな。」




「そうだな。それで、もう始めていいのか?」



そう言いながら準備運動を始めるロム。特に肩を入念に回している。



「始めるって、俺と最初からやんのかい?あんちゃん。」




「お前、俺がただ石だけつくって1ヶ月すごしたとは思ってないよな?」




「違うのか?」




「違うわ!!いいぞ、喧嘩買ってやるよ、まず一戦やりあおうぜ!」




「まさか最初からとは思ってなかったが………願ったり叶ったりだよ!」

















「そんじゃこの石が地面についた瞬間に始めな!」



十メートルほど離れた二人の間に一瞬の静寂があった。そこからロムが高く石を投げあげた。




石が頂点まで上がったときにはロムは両手に拳大の石を、ボルクは合掌しながら魔力をため始めた。




石が地面つく直前ボルクが合掌をやめ、右手に火を集めた。それに対してロムは体勢を低くしながら半身になる。





石が落ちる。




「行くぜあんちゃん!」




叫びながら、ボルクがロムに向かって一直線に駆ける。




「こいやぁ!!!」



ロムは右手にもった石からボルクに向かって投げていく。




「くっ!?」




ボルクは、ロムが石を投げることを想定していたが、予想よりはるかに速かったのだ。



ロムは石を作る傍ら、投げる練習をし続けていた。



そのため、十メートルほどの距離であれば普通の身体能力の相手に当てるのは容易であった。




しかし、ボルクは動揺した。



なぜなら、当たったのにも関わらず一切の痛みも感じないのだ。



もう5メートルのところまで来たとき既に五個ほどの石が当たっていたがなんの抵抗もなかった。




「すまねぇなあんちゃん!このまま行くぜぇ!」



ボルクはロムには手がないと感じた。




しかし、三メートル程近くに来たときであった。




ボルクは当たってもなにもないと言うことを予期して一切避けなくなっていた。




そこに今までとは比べ物にならないほどの痛みと重さが胸に当たった。




「グハッ!!??」




ボルクはそのままロムの足元にたおれこみつつ突っ込んだ。



右手にためていた火は、集中力の低下により消えていた。



そしてロムの右手には特大の石、いや、岩が乗っていた。




「俺の勝ちだな!」




「マジかよ!!あんちゃん!なにしたんだ!?」




「ま、それは後だな。ほら、たてよ」




そう言ってボルクに右手を差し出す。ボルクもこれに答え右手でつかみ起き上がる。




「反省会すっか!」




「だな!」











「ってことは、最初は軽い石をたくさん投げて当てて、油断したとこを重いのでってことか?」




「そうそう。大きさもほとんど同じだからわかんなかっただろ?」




「全然わかんなかったぜ!て言うか、完全にしてやられたわけか。」




「いや、そうでもないぜ。あの重い石は俺の腕じゃ、三メートルしか投げらんねぇんだわ。だから相手がそこまで入ってくんの前提で戦わなきゃなんねぇのよ。しかも初見殺しだけど、対応されたら終わりだからな。」




「なるほどな、そっちも一か八かだったってことか。」




「おう。てかボルクの右手に火ためるやつ怖くてヒヤヒヤしたぜ!あれ一発地面に打ってくんねぇか?みてみたいわ。」




「あんまり本気見せたくなかったんだけどな。いざというときにって、まぁ、負けちまったからしょうがねぇか。」




そう言うとボルクはロムのいない方に向かって合掌を始める。そして二秒ほどして右手に火が纏われ始める。




「いくぜぇ!!」




火を纏った右手を地面に突き刺す。




スドオォォォォオオオン!!!





「マ、マジかよ………」




「へへっ!これが全力よ!」




彼の足元には直径三メートルほどのクレーターができていた。




(才能ずりぃぃいいい!ってか)



「おっ、お前こんなん俺に打ち込もうとしてたのかよ!?」




「いや手加減してたって!」




「もうお前の右手凶器だな!」




「そんなことないだろ!なんなら武器生み出せるあんちゃんの方があぶねぇんじゃねぇか!?」




そういいあって、数秒見つめあった後、二人は大声で笑いあった。




二人は楽しかったのだ。ロムは彼の1ヶ月の成果を見せる場として。ボルクは念願だったロムとの戦いが。




ひとしきり笑いあった後、二人はロムのお互いの戦い方について話し合った。



どうでしたか?なかなか一つ一つの動きにフォーカスするのが難しかったです。

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