23.運動会後の高嶺の花と蕾の少女
今回は短めです。
よろしくお願いします!
運動会が終わり、皆が帰路につこうとしていた。
帰ろうとしているマリィのところにロムが走っていく。
ロービヒに言われたこともあるが、感想を言いたかったからだ。
それに、なぜ怒っているのかの真相も気になっていた。
「マリィ。」
「なに?」
「あの、魔法戦の感想をいいたくて…」
「遅くない?皆は言ってくれたのにロムだけいってくれなかったんだよ?てっきり気に入らなかったのかって思った。」
悲しそうな顔をするマリィが訴える。
「ごめん。すぐにいおうと思ったんだけど、すごすぎて言葉がまとまらなかったんだ。」
「てっきり、ロムが最初にいってくれると思って楽しみに帰ったのに、ロムもボルクもベリルもそっちのけで話してて、すごく寂しかったんだから!!」
「そっか、ごめん。ホントにごめん。」
「ううん。怒ってるのはそれだけじゃなくて……」
そう言ってうつむく。
「ロムが他の皆に色々言われてるとき、私だけフォローしなかったし、表彰式のとき、皆がロムに声をかけて祝っていたのに、私だけなにもしなくて……」
「いや!僕が悪かったんだ!!ごめん!」
「ううん。私はロムに怒ってるんじゃなくて、自分に怒っているの。あのとき、私だけその場に取り残された気がして。ロムはしっかり伝えようとしてくれてたのに、私が自分勝手に」
「違うよ!そんなに自分を攻めないでよ。本当にごめん。」
「私こそごめん。次の運動会は、絶対に一緒に祝いたいから優勝してねっ。」
「いやぁ、それは」
「してね。」
「は、はい。」
「それじゃあ仲直りね!」
「そう?じゃあ感想言ってもいいかな!?あのさ!最初でできたとこで……………」
ロムはその後マリィが止めるまで話続けた。
「あ、あのさ!」
ロムがマリィとの話も終わり、本格的に帰ろうとしていると、イズナが彼に声をかけた。
「ああ、イズナか。お前にも悪いことしたな。ごめん。」
ロムはイズナに頭を下げる。
彼女は予想外だったようで、あたふたした。
「い、いや!私はいいの。そうじゃなくて!私のせいでクラスの人たちにたくさん言われちゃってて、謝りたくて。」
「ははっ、そうだなぁ。少しはあったかもな。あんなに泣くとは思わなかったぜ。」
少し茶化したように笑った。
「でも、イズナが心配することじゃないし、謝る必要もないぞ。」
「で、でもでも!」
「ホントにいいからっ。まぁでも、どうしてもって言うなら…」
「言うなら?」
「いつも通りでいてくれや。そうしてくれたほうが、クラスの皆も当たりが少しはよくなると思うからな。」
「それだけでいいの?他に何かある?」
「いや、ねぇよ。大丈夫だって。ほら、俺こんなんだから、別になんともねぇよ。それに、友達もいるしな。」
「そっか。」
そして少し彼女が思案する。
「じゃ、じゃあ!私とも友達になってよ!!」
「は?なんだよ。」
「いや、私、表彰式のあなた達が羨ましくて。それに、私と仲良くしてたほうがクラスの皆も取っつきやすくなるでしょ!」
「うーん。まぁ別にいいが、友達になるっつっても話するだけだけどな。」
「それでいいから!!」
「お、おう。そうか?」
「うん。」
(なんだか、すごい勢いだ。ここは引くかな。)
「じゃ、じゃあな。」
「うん!またね!」
(なんかまた、キャラのこいやつが俺の周りに集まってくるな。)
そんなこんなで運動会は終わったのだった。
どうでしたか?
ロムとマリィの仲は結構縮まった気がします。
しかし、まだ友達の域をでませんね。
イズナが今後レギュラー入りするかは検討中です。
面白かったと思っていただけたら、感想、評価、ブックマークよろしくお願いします!!
また、増えていました!ありがとうございます!
作者は他の作品も書いているので、ぜひ読んでみてください。
https://ncode.syosetu.com/n1635gr/
地球を救うために彗星に突っ込んだけど生きてて!?帰ったら地球の皆超能力使えるようになって謎の遺跡も出現!?そんでもって僕は英雄です。