14.高嶺の花とデート!?
よろしくお願いします!!
「それで、マリィさんはどこら辺から話を聞いていたんだ?」
「えっ!?な、なんのことかな?」
マリィはばれてないと思っていたのか、あわてふためく。
「そうじゃの。目が腫れておるし、充血しとるの。」
ロービヒがそう言うと、マリィは自身のポケットから小さな手鏡をだし、自分顔を確認する。
「ひゃっ!は、早く言ってよぉ。」
そう言いながら自分の顔を手で覆い隠す。
(あぁ、恥ずかしがっている顔もかわいい!!)
「いや、だからさ。どっから話を聞いていたんだい?」
さらにボルクは追及する。
(なんだこいつ。そんなの知ってなんになるってんだよ。細けぇやつだな。)
「えっと、たぶん最初から…かな?」
言いながらマリィは顔を赤くする。
「あちゃぁ。全部か。あんちゃん。どうするよ。」
(なに言ってんだよ。聞いて困るようなもんは言ってないはずだ。言ってないよな。言って……)
ここでロムは思い出した。ロービヒを励ますためとはいえ、結婚などと言う大それたことを言ったことを。
「今思い出したんかい、あんちゃん。」
「どうするんじゃ坊主。」
(うわぁー!マジか!でも、そもそも好きってこと前提で友達になってんだから大丈夫だろ!うん!たぶん。それに、まだ俺はマリィさんに良いとこを見せていない!このまま言っても振られるだけだ!)
「あ、あの。俺は今すぐとかではなくですね、その野望といいますか。自分では今告白したところで振られるだけだと言うことが、わかりきっていますので!友達でいてくれませんか!?」
「あんちゃん。なに言ってるかわかんなくなってるぞ。」
そう言って同意を求めるようにロービヒを見る。
「そうじゃの。」
「あ、あの。今は友達としか思えないので、大丈夫です。」
少し恥ずかしそうに答える。
(グフッ、実際に言葉として興味ないと言われると心に来るぜっ)
「は、はい。」
残念そうに頭を垂れるロムはを見て、マリィがなにか思い出したかのように口を開く。
「そうです!友達としか思えないのは敬語だからかもしれないね!あの、ため口にしない?」
(こ、小首をかしげてこちらを見ている!かわいいよぉ。というかため口!?しかし!やるしかない。これで友達以上になれるのであれば!)
「う、うん。よろしく、マリィ」
「うん!よろしくね、ロム!それにボルクも!」
「おうよ!よろしくなっ!そんで!ため口になってなんか変わったか?マリィ。」
(や、やめろよ!ボルク!俺の傷を抉ろうとするな!こいつ、笑ってやがる!?)
「うーん、変わんないかなっ?」
(グッサァァア、抉ったもうロムのライフはゼロよ!やめてあげて!ってナレーションがかかるくらいだよ。つれぇ)
「でも、探すっつったってどこで探すんだい?」
ボルクが聞くが、マリィも気になっていた様で食いぎみにロムを見る。
「とりあえず冒険者になって古代遺跡なんか回ろうかなって思ってるよ。」
「「古代遺跡!?」」
驚く2人とは違い、ロービヒは納得したようにうなずく。
「そうじゃな。わしも古代の物質については研究しておらんかったからな。石や砂を山や川で探すよりは早く手に入るし、実用的かも知れんの。」
「なるほどな。あんちゃんも色々考えてたんだな!見直したぜ。」
「そうね。すごいわっ。」
(もう言えねぇよ。ただ楽しそうだから言ってみたなんて。)
「お、おう!」
「それで最初はどこの遺跡に行く?王都の近くだと2つだよな。」
「そうじゃの。アカヤ遺跡とトゥクル遺跡じゃ。最初に行くんじゃったら、アカヤ遺跡の方が良いと思うぞ。あそこの周りの魔物はさほど強くないと聞くからの。」
しかし、心配そうにマリィが言う。
「私たちまだ13才と14歳でしょ?私たちでも魔物に勝てるのかしら?」
「そうじゃな、三人で行けばアカヤ遺跡辺りの魔物であれば勝てるじゃろう。」
それを聞き俄然やる気が出るロム。
「そんじゃあ運動会終わったら週末に行ってみるか!」
(遺跡って何があるんだろう?)
「忘れるところじゃったわい。これが最後の1つじゃ。」
そう言ってロービヒは密閉された袋を持ってくる。
「あの、石じゃないんですか?」
「石じゃよ。この中には行っておる。説明書も渡すからどこか公園か、人のいないところで開けて見てくれ。」
「何だか気になるねっ!」
「そうだなっ。この後行くか?」
皆ノリノリで広場に向かったのだった。
渡されたのは超激臭のする石であり、ロムたち三人は家に帰った後、全力で匂いを洗い落としたのだった
その週末。三人で初めて王都の商店街や、出店に繰り出していた。
「まさかマリィから誘われるとは思わなかったぜ!」
(本当だよ!だけどなんでこいつまで!?やはり、こいつが最後の敵となるのか?グルルルル)
「うん!なんかいつも2人で週末とか訓練してるじゃない?私だって2人と友達なんだから一緒に何かしたいなって思ったの。だけど、戦うのはあんまり得意ではないから。」
「そういえばマリィは運動会種目、魔法戦立ったもんな。」
(もう魔法使わなくっても優勝できちまうぜ。)
「うん。だから、今日は2人にショッピングに付き合ってもらいますっ!」
マリィはいつもとは違い先陣をきって歩く。
マリィも2人と同様に、週末はずっと生徒会か家で過ごしていたため、女の子らしいことは一切できていなかったのだ。
「今日は荷物持ち頑張ってっ!」
「はいっ!どこまでもついていきますとも!姫様!」
「うむ。よろしい。」
ちゃちな寸劇が始まったと思い、ボルクはため息をつく。
「はぁ、なんだかなぁ。」
その様子を見たロムはボルクの肩を叩き、言った。
「おいっ!犬!ちゃんとついてこいよっ!」
「おい!俺は犬かよ。ワンワン!!」
三人は服屋、レストラン、鞄屋、靴屋などに入った。
こういうときの女性の体力は無尽蔵にあるのだろうか。
ロムとボルクは疲れはて、対照的にマリィは最初よりも元気になっていた。
「はぁ、はぁ。あ、あの、マリィさん?休みませんか?」
ここでボルクが我慢の限界を超えた。
(くっ、おれもここまでかっ)
「そっかぁ、じゃあ最後一個よって帰ろうか。」
そう言ってマリィの足取りはさらに軽くなる。
「はぁはぁ、まだあんのか。」
「しょうがない。ついていくしかないだろう。犬。」
「まだそれ続けてたのかよ。はぁ。」
「ここですっ!」
そう言いながらマリィが入っていったのは宝石店だ。
「なぁ、マリィさんはまだしも、この格好で入ったら不味くねぇか?」
ロムもボルクもいつも通りの服装でここまで来ているので、店内のお客さんの服装を見て怖じ気づく。
いかにも貴族と言った容貌のお姉さま(女性は皆お姉さま) や、紳士服の良く似合うダンディな男性が多くいた。
そのうちの一人がこちらによってくる。
「マリィちゃんじゃないか。陛下の誕生日パーティーぶりかな?」
紳士服を見事に着こなし、きれいに整えた髭がまた、色気を出している。
「はい。ラーク様。」
「うん。ここへは指輪か、ネックレスかい?なんならおじさんがプレゼントしようかな?」
(こんないかにも貴族の人も冗談を言うのか。)
「いえ、今日は宝石そのものを見に参りました。」
「宝石そのものを?」
「はい。」
「なるほど、それではお役にたてませんな。私、女性に似合う物しか見繕うことはできませんので。アハハッ」
「ラーク様の奥様に買いにいらっしゃったのでしょう?」
「そうなんだよ。」
そう言って困ったように自身の首をつかんで続ける。
「ちょっと妻と喧嘩してしまって、貢ぎ物を探しているんだ。そうだ!なにか良いものはないかな?」
「そうですね…先日お会いさせていただいた際に、パールが美しいとおっしゃっていらっしゃいました。」
「おおっ!そうか、ありがとう。では早速選んでくるとしよう。では、付き人の君たちも、あまり遅くならないように帰るんだぞ。」
そう言ってピューッとネックレスのあるコーナーに行った。
「じゃあ、行こっか。」
「「あ、うん。」」
貴族の会話に圧倒され二人は展開について行けなかった。
結局なにも買わずに店を出た。
「マリィ、なんで入ったんだ?」
疑問に思った2人は、代表してロムが聞く。
「うん。ロム君が使えそうな石はないかなって。」
「なるほどな。でも、宝石ならたぶんロービヒ先生が調べてるんじゃないかな?」
「そっかぁ、」
と、落ち込むマリィ。
何とか2人でマリィのご機嫌とりをしつつ、その日は解散した。
初めて評価、ブックマークを頂けてチョー嬉しい作者です。
次の話から運動会となるので、上がる戦闘シーンを書いていきたいと思います。
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