番外編・「レベッカの羽根ペン/製作記」
・簡単な注意書き
※今回の番外編の扱いは活動報告・あとがきに準じます。作中のキャラクターは出てきません。
※写真を使用しているため、縦書きPDFなど、イラストに対応していない読み方を想定していません。
※その場合、なんか話の流れからしてここにそういう写真があるんだな、ぐらいの感覚でお読み下さい。
※方向性がよく分からないのは仕様です。
はいこんにちは、水木あおいです。
今日は番外編という事で、レベッカの羽根ペンを作ってみました。
2章・67部分「特別な一枚」でちらっと使ってるやつですね。
いいですよね作中アイテム。
普通もっとよく出てくる印象的なものをセレクトするものなのですが。
実は別の物を作っていたのですが、2章完結までに間に合わなかったけれど、番外編が何もないのも寂しいなーとかそういう事情だったりします。
手仕事、好きですか?
私は好きです。
現在、イラスト・テキスト共にPCによるデジタル環境なのですが、それゆえに、PCではない作業に心癒やされる所があります。
……最近……作りたいものが全て「病毒の王」関連になりつつあり、支配率というか侵食率がおかしいのですが。
それと散歩が好きです。
歩くと少しすっきりするとか、健康のためとか、アイディアが浮かぶ時があるとか、理由は色々。
そしてある日、散歩中にトンビの羽根を拾った所から、今日の話は始まります。
現実のドロップアイテムの中では、トンビとは言え猛禽類の羽根(美品)は、かなり上等。
現金や貴金属はさすがに警察行きなさいよとなりますが、これの落とし主は、死んでいなければ今もどこかの空を飛んでいて、拾われた事に文句を言ったりしません。
しかも、実はトンビの羽根を拾ったのは初めてだったのですが、状態はいいし、羽根自体もいいもの。
はっきりした事が分かりませんが、多分初列か次列あたりの風切り羽。大型の羽根はそうほいほいと抜けるものではないので、滅多にこのサイズの羽根は落ちていません。
しかも、抜け落ちて間もない時に拾えないと、ボロボロだったりします。
そもそも羽根が抜けるという事は、傷んできての生え替わりか、羽根が抜けるほどの何か(他の鳥との争いなど)があったという事。
私は拾った羽根は外の水道で水洗いして、消毒用アルコールをスプレーした後に陰干し、という流れで処理していて、今の所、虫や病気などに悩まされた事はありませんが、それだけの処理で、ふわりとした羽根の形を保つ美品。
明るい所で羽根ペンの完成品を見ると、こんな感じです。
低予算の割にはいい出来。雰囲気は出ています。
画像をクリックしたらみてみんに飛べて、さらにクリックしていけば画像サイズを上げられますが、多分アップにしない方がいい。
……予算? 計上出来ないぐらいですよ。
なにしろ材料が材料なので。
・材料
・拾った羽根
・黒い縫い糸少し
・何に使われていたかも定かではない厚紙少し
・アルミテープ少し
・金色のアルミ針金少し
タダ同然……。
さすがに0円とは言いませんが……。
後、接着剤として、ネイルコートとエポキシ系接着剤が使われています。
雰囲気作りにしか使っていませんが、インク瓶と中のインクを計上するならそれが一番でしょうね。
ちなみに、一応つけペンとしては使えなくもないですが、この材質では耐久性が期待出来ない上に、つけペンを使うシーンが……思いつかない……。
とても割り切った事を言えば、インテリア雑貨ですね。
暗い所でキャンドル風ライトで見ると雰囲気が出るタイプのやつです。(一枚目のような)
製作風景はこんな感じ。
最近、技術がすぐにロストテクノロジー化するのが悩みなので、作り方のメモを兼ねて書き残しておきたいと思います。
作り方は、いい羽根さえあれば至って簡単。
黒い糸を何回か結んで、後はひたすらフライフィッシングに思いを馳せながら巻き付けていき、ネイルコートで表面を少してからせながら接着します。
なお、フライを巻いた事はありませんが。
釣り漫画の仕掛け作りのシーンとか好きです。
円周に合わせた厚紙にアルミテープを貼り付け、円筒になる事を意識しながら、裏に、カット用のラインをシャーペンなどでちょいちょいと。
今回は羽軸の直径が約5mmだったので、1.6cmx10cm幅。
1.6cmは円の公式(直径×円周率=円周)から出た数字を使いやすい数字にしています。
10cmの方は定規を合わせてなんとなく。
ペン先はトランプのダイヤっぽくしておけば、丸めれば大体万年筆らしく見えると信じてやってみたら、割とそうなったと思います。
後はペン先の切れ目と、穴ですね。
持ち手は結構凝ったデザインにしていますが、作業が面倒だった割に、羽根とペン先にしか目がいかないし、本来持ち手の部分なので、凝る必要はないのかもしれません。
軽くやすり掛けとか汚しとか入れていますが、色鉛筆しか武器がない状態ではいまいち。
裏面はあまり見えませんが、油性マジックの黒で塗っています。
鉛筆などに沿わせて丸めて、お好きな接着剤でくっつければ、まあ羽根ペンに見えなくもない。
台座はインク瓶を重しに、針金を曲げて支えているだけ。
とりあえず持ち手のデザイン凝る必要がなかったかもしれない以外は、おおむね想定通りに進行したのが嬉しい所。
問題があるとすれば、自分の工作精度がいつも自分が思っているより低い事でしょうか。
……私は、手仕事が好きなだけで……器用な訳ではないのかもしれない……。(遠い目)
これがテキストやイラストにも同じ事が言えるのかもしれないなあ、と思うと、今日は暖かい日なのに震えが止まりません。
いつか素材を金属に変更して、今日の技術蓄積を生かして、本当のつけペンとして使える羽根飾りペンを作ってみたい気もするのですが、新しい技術で新しい物を作りたくなるので、果たして実現するかは定かではありません。
さて、「3章」の更新再開ですが、2019/11/26を予定しています。
イラスト作業・テキスト作業共にほぼ終わり、何事もなければ、基本的に一章分を毎日更新になるでしょう。
更新再開を週末に合わせて、十一月いっぱいお休みも少し考えたのですが、なんかこう……寂しいですよね。
ちなみに次回の番外編は、未定です。