14 出会いと困惑と
アクシデントこそあったものの、ダダダ団のステージは素晴らしいものになったと楓は思う。何を基準に成功と呼ぶかは人それぞれかもしれないが、少なくとも未だ鳴り止まぬ歓声と楓たちバンドメンバーを含んだ会場全体が今一つになっているという一体感は間違いなく本物だ。
まだまだステージに立っていたいと感じているのは楓だけでなく他のメンバーも同じようだが、全員で目配せをし示し合わせたように楽器を置くと、手をつないで観客へ礼をした。湧き上がる歓声に対して感謝を込めてそうしたくなったのだ。
幕が下りて機材を片付けていると片づけの手伝いに来た高橋先輩が泣いていた。今回の文化祭ライブの総指揮を務めるという重圧から解放されたからだろうか、と思っていたら「それもあるけど、あまりにすごいステージだったから・・・」とのことだった。
そんな高橋先輩の素直な感想にメンバーは照れつつも、感化されてしまったのかボーカルの芽衣先輩も何故か泣き出し最終的には全員でもらい泣きしながら撤収作業をするというシュールな光景が生まれた。
ちなみに楓は着ぐるみを着ていたので泣いていないフリをしたけど普通に着ぐるみをみんなに脱がされて泣いてるのがバレた。見苦しい最後である。
そして軽音部の部室に戻ると待っていたのはエフェクターを盗んだ本人からの謝罪だった。
更に驚くことにその本人というのは楓と同じクラスの谷口さんだった。
話を聞くに、どうやら文化祭の準備で美術グループのリーダーになったのに楓が実質リーダーみたいになってしまったのが原因だった。
「というかちょっと待って?みんなが言ってた超レベル高い1年の脱出ゲームがあるってひょっとして楓ちゃんのクラス?」
芽衣先輩が驚きのまなざしでこちらをみてくる。
「脱出ゲームはウチのクラスですね・・・レベルが高いかは知りませんけど」
「いや、僕も知ってるというかめっちゃ話題になってたから実際に行ったぞ。脱出ゲームっていうから段ボールとか並べて出口まで行く感じなのかと思ったら全部映像で再現されててプロのセットかと思ったよ。谷口さんの話を要約すると、あれ楓ちゃんが作ったの?」
「いや、クラスの皆との共作ですよ。私はプログラミングとか全体のちょっとした指示をしただけです」
「・・・谷口さん、君が嫉妬したのも無理はない。中1でギターもプロ級に弾けて、作曲も効果音も作れて、プログラミングから3Dモデルの作成までこなすようなこのモンスターがおかしい」
ギターの光樹の言葉にその場にいた軽音部のメンバーが全員うんうんと頷いており、谷口さんに同情する雰囲気が流れている。あれ?
「・・・まぁ、私は別に構わないわ。結果的に何とかなったわけだしね。何よりやったことを全て素直に話してこうしてみんなの前で謝れる勇気は、素晴らしいと思うわ。それに相手が楓ちゃんじゃね・・・」
「私たちも、やっぱりラストの出番で演奏できなかったのはちょっとアレだったけど、美姫が全校アナウンスで私たちの出番が早まることを流してくれる手回しとか精一杯の努力をしてくれたから誘った人もほとんど見れてたみたいだしね。やっちゃったことはしょうがないっしょ!」
高橋先輩と本来ラストの出番だったバンドのリーダーである佐々木先輩もどうやらそこまで怒っていないようだ。
「でも・・・」
「まぁ確かにやったことは悪いことで、色んな人に迷惑をかけたかもしれない。でも今こうしてみんなの前で正直に謝れる勇気は、本当に尊敬に値すると私は思う。それに、創作って負の感情が強い人ほど魅力あるものが創れるって知ってた?」
「えっ?そ、そうなの?」
「だって別に今あるもので私幸せです、十分楽しいでーす、ってことなら自分で絵を描いたり曲作ったりする必要なんてないでしょ?今あるものじゃ満足できないとか、人生がつまんないとか、どこにも居場所が無いとか、そういう負のエネルギーが強ければ強いほど生まれる物も面白くなるって私は思ってるけど」
それでもなお頭を下げ続ける帆夏に対して、楓も自分の思っていることを素直に伝えた。
生きていれば誰でも負の感情というものが生まれてくるものだ。しかし負の感情が大きいというのは才能の一つだと楓は思っている。
というのも例えそれが負の感情だとしても大きいエネルギーであれば上手く利用することでとても魅力のある作品を生み出すことが出来るからだ。歴史を動かす作品の裏側を紐解いていくと負の感情からくる反発心が常に付きまとう。
しかし中学生みたいな多感な時期はそういった負の感情を上手くコントロール出来ない時期だと楓はよく分かってるので、負の感情を持つこと自体は悪いことじゃないと帆夏に伝えたかったのだ。
「それでも谷口さんの気持ちが収まらないなら、1つ提案がありますねぇ!」
「えっ」
満面の笑みで提案する楓に、嫌な予感を覚え若干顔が引きつる帆夏。
「3年生の引退記念ということで、軽音部全員の集合イラストを描いて軽音部にプレゼントするとかどうかな」
「え゛っ゛。そ、それは・・・」
楓の提案に奇声を上げる帆夏。
軽音部の部員数は全員で60人を優に超える。60人が全員収まる構図を考え、全員の特徴を押さえて全員分を描写するのは中々に大変な作業だから帆夏が奇声を上げるのも無理は無いだろう。
「あら、いいじゃない。イラストを描いてもらえるなんて有名人みたいね」
「全員ってことは60人くらいか?賑やかな絵になりそうだな」
楓のアイデアに美姫やドラムの俊彦に続いてその場の全員が乗り気な雰囲気となっている。
「や、やります・・・」
「よしっ!じゃあ締め切りは冬休み前までね」
「えぇっ!締め切りあるの!?」
「うん(冷酷)。決めないと伸びちゃうし、期限内にやるっていうのも上達への近道のひとつだよ」
楓がイラストを帆夏に描かせようとしたのにはちゃんと理由があり締め切りを設けたのも帆夏の経験になると思ったからである。
(まぁ一番の理由は行動してもらうことなんだけどね)
謝罪したことは偉いことだが冷たい言い方をすれば口だけの行為とも言える。
そこで軽音部全員のイラストを帆夏が描き、贈るという「行動」を示すことによって帆夏の気持ちを軽音部の人たちへ伝えたらいいのではないか、というのが楓の思うところであった。
(上手く行くかは谷口さん次第だけど。頑張れ、谷口さん)
これから色々と大変であろう帆夏へひっそりとエールを送る楓であった。
◇
「・・・というのが今回の依頼の内容なんだけど、どうかな?」
「なるほど」
ソルダーノレコーズの事務所で社員である俺、澤村歩は彼女に問いかける。
社長である二階堂さんから13歳の中学生ギタリストである楓ちゃんと小学2年生のキーボーディスト由愛ちゃんの2人組「Raspberry」のマネージャーを任されて早くも半年以上の月日が過ぎた。
大変そうだな、とは思ったが本当に大変だった。違う意味で。
マネージャーという肩書きではあるがこの業界ではそのアーティストを売り込む営業だったりどういう方向性でPRしていくかを考えるのも俺たちマネージャーの仕事だったりする。そこにアーティストのスケジュール管理なども乗ってくるので本当に大変な仕事だ。
・・・というのが普通なのだが彼女たちの場合営業をする必要がない。というのも仕事が勝手に舞い込んでくるからである。
内容は作曲だったり演奏だったり色々だが目の前の女の子、楓ちゃんは作曲以外にもミュージックビデオの制作も担当していたのでそれもあってそういう話も入ってくる。
それプラス、楓ちゃん自身が謎の人脈でやりたい仕事を自ら取ってきたりするので俺はお金や権利などの細かい話をまとめる係みたいになっている。
自分たちが今後どうなっていきたいかも彼女たちが自分で考えているので俺はたまに意見を述べるくらいだ。
だからといって俺は何も考えなくても良いわけじゃない。
楓ちゃんはただライブをやるにしても「人と一緒のことをやっても意味がない」と毎回由愛ちゃんと一緒にマジかよ、と言いたくなるようなアイデアを出してくる。これを実現するために奔走するのが俺というわけだ。
今までのバンドのライブの時に協力してもらっていた会社だけでは足りないので、俺は色んな業界に片っ端からコンタクトを取り協力を仰いだし、デジタル技術満載の彼女たちのライブをサポートするために自分自身も色々なことを楓ちゃんに教わりながら勉強した。毎回思うが、楓ちゃんの知識の幅広さは本当に謎だ。一体どうやって育てばこんな13歳が育つのだろうと思う。まぁかなり抜けてるところもあるが。
まぁそんなこんなで2人のマネージャーを始める前よりも幅広い人脈と知識を身に付けることが出来た。大変ではあるがやりがいのあるポジションでもあると俺は思っている。
今日はとある依頼についての打ち合わせで楓ちゃんに事務所へ来てもらっていた。内容は今度デビューするガールズバンドの作曲と作詞である。
「この依頼受けます」
「ほんとかい!?」
色々な依頼が楓ちゃんのところに舞い込んでくるが、彼女は全てを受けるわけではなくむしろ断るほうが多い。
しかしただ断るのではなく他の依頼先の提案や楓ちゃんがもっとこうしたら良いのでは、という内容と共に返事をするのが彼女流のやり方の様だ。このやり方をすることで断りつつもトゲトゲした感じを出さずに済むし、依頼主も自分の知らなかった依頼先を知れてお互い負の感情を残さないままやり取りを終わらせることが出来る。そのことを覚えていた依頼主がまた別の件で再び楓ちゃんに依頼をしてくることだってあるぐらいだ。
というわけで楓ちゃんが依頼をサクッと受けるのは割と珍しいということもあってちょっと驚いてしまった。まぁいつも彼女は自分なりのこだわりに基づいて行動しているので今回の依頼にも何か思うところがあったのだろう。
「全体の段取りとかって決まってるんですか?」
「いや、締め切りだけ決まってて他は全て任せるって言われてる」
「わかりました。全パートのレコーディングしたいんで相手さんのバンドのスケジュール1日空いてるとこ押さえといて欲しいです。予備日も取れればベストですね」
「わかった、確認しとく。録りはどこでやるつもりなんだい?」
「事務所のスタジオでやろうと思ってます」
「おいおい大丈夫かい?ちゃんとしたとこ押さえなくて」
一応ソルダーノレコーズの事務所にも地下にスタジオがあるっちゃあるのだが最低限の録音機材が置いてあるだけのただの防音室で、とてもじゃないがプロがレコーディングで使うような場所じゃない。
「大丈夫ですよ。大事なのは高い専用機材を使える環境じゃなくて自分自身にとってベストを出せる環境ですから」
「まぁ楓ちゃんが良いならいいけど・・・」
レコーディングと言ったらレコーディングスタジオを使うもんだと思っていたけど、楓ちゃんはいらないらしい。
とはいえレコーディングスタジオを1日押さえていたらその分お金もかかるし借りないで済むなら越したことはないだろう。
とりあえず先方さんに連絡するか、と俺は自分のデスクに戻るのだった。
◇
「いやーテンション下がるなぁ・・・」
バンド「LUPO」のギターボーカルである莉子が正直な気持ちを口にする。
ガールズバンド「LUPO」はギターボーカルの三島莉子、ベースの佐藤渚、ドラムの白川唯花、リードギターの丹田奈緒の4人からなるガールズバンドである。
同じ高校で出会った4人で結成したバンドであり、結成して4年目の今年、それぞれが大学に進学しながらも活動を続けついにそれなりに大手のレーベルと契約を結ぶことになった。
喜んでいた4人だったが担当のマネージャーから言われたのがはじめの1曲だけは作曲を別の人に任せたい、というものだった。
「まぁ、プロになる以上は売り上げっていうのも考えないといけないとは思うし絶対売れる曲を書ける人に書かせるのも仕方ないんじゃない?」
ベース担当の渚がお気に入りのグミを食べながら諦観したことを言う。
「でもずっと自分たちで考えてきたオリジナル曲でやってきてさ、最初に売り出そうって曲が他の人の作った曲っていうのは流石にねぇ。鳥山さんも何考えてんだか・・・」
ドラムの唯花も渚に同調するような意見を口にする。ちなみに鳥山さんというのは彼女たちのマネージャーのことである。
(・・・流石にこの雰囲気じゃ言えないよなぁ)
そんな中ギタリストである彼女、奈緒は心の中で思っていた。
(今回曲を作ってくれるRaspberryのギターの楓さんの大ファンだなんて・・・)
何を隠そう、彼女はRaspberryのファンであった。
Raspberryが一部の音楽ファンの間で話題になった頃に奈緒もRaspberryの曲を知り、ミュージックビデオを見て一気にファンになった。同じギターという楽器を担当している奈緒がそのまま楓のフォロワーになるのは自然な流れと言えよう。
Raspberryの曲は歌の無いインスト楽曲なので世間での認知度はあまり高くなく実際バンド内でも知っているのは奈緒だけだ。
しかし海外や国内問わず音楽に関心のあるリスナーの間では今最もアツいアーティストの1組だと言われておりその人気は活動開始から1年未満ということを考えると驚異的だ。
透明感あるピアノとギターを人間味の無い打ち込みのビートに乗せて紡ぎだされる世界は言葉にできないほど美しく、そして切ない。それをより一層引き立てる3Dアニメーションを利用したミュージックビデオも素晴らしい。
少し前にレーベルと契約したらしく最近ではライブを積極的に行っている。もちろん奈緒は行きたいのだがデビュー前の多忙さとチケットの入手しづらさから未だに行けずにいる。
そんなところに舞い込んできたのが自分のバンドのプロとしての1曲目をRaspberryの楓が担当するという話だった。
初めて自身のプロデューサーからその話を聞いた時は本当に驚いたものだ。まさかこんな形で楓と会えるなんて思っていなかったのだから。
とまぁそんな経緯もあり楓とのスタジオワーク当日を迎えた奈緒は内心嬉しさ爆発中だったのだが、他のバンドメンバーは今までオリジナル曲で頑張ってきたのにプロとしての一曲目を会ったことも無い他人に作られるのが不服な様だ。
「奈緒もそう思うよね?折角これからやっていくぞ、って曲なのに人の作った曲なんてヤじゃない?」
「えっ、いや、まぁ、会ってみたらいい人かもしれないじゃん?」
ボーカルの莉子の問いかけに、なぁなぁな答えを返す奈緒。
「もう今日は流れ作業でやるしかないっしょ。曲はもう出来ててあたしらはレコーディングだけとかじゃないの?」
「レコーディングだけだとしたら時間が長すぎない?だって今日1日って話なんでしょ?」
「全パートだったらそんなもんじゃない?・・・あ、ここじゃない?ソルダーノレコーズ」
メンバーが話しているうちに今日の作業場であるソルダーノレコーズに着いたようだ。
「・・・なんか建物もあんまり新しくないような」
「うん、いかにも中小レーベル感のある外観だね・・・」
莉子と渚が失礼な感想を口に出す。
とは言っても2人の言うことに奈緒は内心同意していた。決して古くは無いが新しいとも言えないビルで、その中の1フロアがソルダーノレコーズらしい。
「とりあえず、中に入ろうか?」
ドラムの唯花の言葉に従ってビルの中に入り、エレベーターに乗ってソルダーノレコーズのあるフロアを目指す4人。
エレベーターも若干ボロいね、なんて話をしているとエレベーターの扉が開きソルダーノレコーズの入り口が見えてきた。
インターホンを押して名乗ると若そうな男の人の「どうぞー」というゆるい声と共にドアが解錠される音がした。
中に入ると恐らくインターホン越しに喋っていたであろう男が出迎えてくれた。ゆるそうに見えるけど要領の良さそうな人だな、と奈緒は思った。
「やぁ、君たちがLUPOの皆さんかな?」
「はい。今日は宜しくお願い致します」
ボーカルの莉子が挨拶と共にお辞儀をするので、メンバーも併せて「宜しくお願いします」という言葉と一緒にお辞儀をする。
「ソルダーノレコーズのマネージャーやってる澤村です。そんなにかしこまらなくてもいいよ。今日スタジオ作業で皆さんと作業するのは僕じゃないし。おーい、楓ちゃーん!LUPOの皆さんがいらっしゃったよー!」
男の人が楓の名前を呼ぶ。
(つ、ついにRaspberryの楓さんのご尊顔を拝める・・・!?)
ボーっとしながら待つ3人と対照的に1人興奮しながら奈緒は楓の登場を待つ。
今行きまーす、という声と共に部屋の奥の方からこちらへ走ってくる音が聞こえる。
そして4人の前に姿を現したのは、中学生と思わしき女の子だった。
「初めまして。本日皆さんの楽曲を作曲させていただきますRaspberryの川原楓と申します。宜しくお願い致します」
そういってその女の子はペコリと頭を下げる。
てっきり自分たちよりも年上の人が出てくると思っていたLUPOのメンバーは全員呆気にとられ、謎の沈黙が場を支配する。
「・・・えーと、川原さんて幾つなんですか?」
ひょっとしたら若く見えるだけで実は立派な大人なのかもしれない。そんな可能性も鑑みてボーカルの莉子が楓に問いかける。
「あれ?皆さんのプロデューサーさんから聞いてませんか?13歳ですけど・・・」
「「「「えええええええええええええええ!?」」」」
◇
「えー、というわけで改めまして川原楓です。今日は宜しくお願いします」
場所を地下のスタジオに移し、改めて自己紹介をする楓。
「ボーカルの三島莉子です・・・」
「ベースの佐藤渚です・・・」
「ドラムの白川唯花です・・・」
奈緒以外の3人がえぇ~・・・という感じで自己紹介をする。
それも無理は無いだろう。LUPOのメンバーは全員19歳であり、彼女達からしたら楓は自分よりも遥かに年下なのだから。
かくいう奈緒もとても驚いていた。Raspberryの2人の素性は名前以外明らかになっておらず非常に匿名性が高いユニットだ。
もちろんライブに行けば素顔が見れるのだが2人が自分たちの個人情報はなるべく広げてほしくないと明言しており、かつファンがそれを遵守する謎の民度の高さを発揮しているため何でもネットで知れるこの時代においても2人についての詳細は未だに謎なのだ。
驚きを隠せない奈緒に楓が問いかける。
「ということは、そちらのお嬢さんがリードギターの方でしょうか?」
「は、はいっ!丹田奈緒です!」
「な、なんか丹田さん緊張してません?私の方が全然年下なので皆さんタメ口で構いませんよ?」
奈緒がなぜ緊張しているのかわかっていないので困惑する楓。
「とりあえず、作業に移りましょうか。というわけで早速皆さんの作ってきた曲を聴かせてもらえませんか?」
「「「「えっ?」」」」
「えっ?」
楓の言葉に素っ頓狂な声を上げるLUPOのメンバー。その声を聴いて更に素っ頓狂な声を上げる楓。5人の間の抜けた声がスタジオにこだまする。
こうして楓とLUPOのスタジオワークが幕を開けるのだった。




