13 文化祭その3
「「「「何だってぇぇぇえええ!?」」」」
楓がリハーサルのため音楽室に集まっていたダダダ団のメンバーに現在の状況を伝えると、全員が驚きの声を上げる。
「・・・ってなんか勢いで驚いちまったが、そのエフェクターってのが無かったらそんなにヤバいのか?」
ドラム担当の俊彦が疑問を漏らす。エフェクターが無いことの重大さはドラムセットとスティック以外使わないドラマーの俊彦からするとよくわからないのであった。
そんな俊彦の疑問に答えたのは楓と同じくギター担当の光樹。
「ヤバイなんてもんじゃないよ。基本的にギタリストは音量の調節から音色の切り替えまで全部足元に置いてあるエフェクターのスイッチを踏んで切り替えることによって演奏を成立させてるわけ。例えばギターソロを弾いてる時とボーカルが歌ってる時の音量が一緒だったらまずいってのは何となくわかるだろ?」
「それは確かにそうだな。ソロで目立つ音量のまま伴奏をしたらボーカルの声を潰しちゃうだろうし逆も然りってことか」
「そういうこと。しかも今回はたくさんの種類の音を切り替えないといけない曲が多いから、実質エフェクターが無きゃ演奏できないってわけなんだよ」
「やべぇじゃねぇか!」
「今ヤバさを理解したんかい・・・」
遅れて事の重大さを理解した俊彦に若干呆れ気味の光樹であった。
「・・・代わりのエフェクターを誰かに借りればいいんじゃないかな?」
ベース担当の瀬奈が小さい声で意見を言う。
「あー、それだと問題が2つあるんですよね・・・」
「問題?」
楓の言葉に芽衣が反応する。
「人のを借りると、まずそのエフェクターの使い方を覚えて、それから音を作って、バンドと合わせて音を修正して・・・って作業を1からやり直さないといけないんですよね」
「うっ、それは確かに時間が掛かりそうね・・・」
ちなみにRaspberryのライブではパソコンとの同期演奏のため音色の切り替えから音量調節まであらかじめパソコンに仕込んであるので楓は演奏に集中すればいいだけなのだが今回は全パート生演奏なので楓は自分で音色の切り替えを行わないといけない。
「2つ目が、そもそもエフェクターを持ってる人がいるかな、という点です」
「え、でも軽音部で持ってる人結構いるよね?」
楓が上げた2つ目の問題点に疑問を呈するボーカルの芽衣。
「あー、確かに持ってる人はいっぱいいるんですけど、私が軽音部から借りてるやつって1つのエフェクターで何十種類も音を作れるタイプのやつなんですよね」
「マルチエフェクター、って呼ばれるタイプだね。なるほど、確かにコンパクトエフェクターを持ってる人はいるけどマルチエフェクターを持ってる人は見たことないな・・」
楓の説明を補足する光樹。
大雑把に説明すると安くて小さいけど1種類の音しか作れないコンパクトエフェクターと高くて大きいけど何百種類もの音を作って保存できるマルチエフェクターの2種類があり楓はマルチエフェクターを軽音部から借りている。
基本的に学校の楽器を借りている部員たちはエフェクターも学校の物を使用しており、マルチエフェクターも学校が貸してくれるのでわざわざ自前で買っている人は光樹の覚えている限りいない。しかも学校のやつはすごい高くていいやつなのでなおのことわざわざ自分で買っている人は少なかった。バイトのできない中学生の懐事情だと当然と言える。
「んで、そのマルチエフェクターが学校に2台しかないんですよね・・・。もう一台は多分田代先輩が今ステージで使ってるんですよ。なんで借りるにしても田代先輩のバンドのステージが終わるまで待たないといけないんで・・・」
「30分後、ってわけね。しかもそこからそのマルチエフェクター?ってやつの使い方を覚えて、音を作んないといけないんでしょ?」
「そうですね・・・。それが30分くらいかかってそこからバンド全員でリハーサルをしたとしたら、1時間後の本番には間に合わないです・・・」
「んん?なんだか話がややこしくなってきたぞ??」
芽衣と楓のやり取りについていけなくなった俊彦が腕を組んで宙を見上げる。
「簡潔に言うと、もう順番を後ろにずらしてもらうしかないと思う。今から楓ちゃんのエフェクターを見つけ出してステージに間に合わせるのはかなり厳しいだろうし、マルチエフェクターを持ってる人もいない以上田代が今ステージで使ってるマルチエフェクターを借りるしかない・・・ただ問題なのが」
「・・・私たちの次が『トリ』ってことね」
問題はダダダ団の次が最後のバンド演奏だということだった。
発表順は公平にくじ引きで決めたのだがやはり一番最後、というのは特別なポジションだ。しかも軽音部としての最後の舞台だとすれば尚更であるし、見に来てくれる人にもこの時間で来てねと伝えてあるはずである。そんな中最後のバンドに順番を入れ替えて欲しいというのは非常に申し訳ないというわけだ。
となるとダダダ団が取れる行動は1つだった。
「・・・土下座だな」
「・・・土下座ね」
「・・・土下座ですね」
「・・・土下座だね」
「・・・土下座」
◇
(全くもう、どうなってるの!)
軽音部副部長の高橋美姫は沢山の人が歩く隙間を縫って走っていた。
美姫にとって2回目の文化祭。軽音部の3年生はこの文化祭をもって軽音部を引退することとなる。
イベントやライブの計画は基本的に3年生がリードして行うのだが文化祭は2年生がリードして進行するのが軽音部のしきたりだ。
これは引退する3年生に代わって次に3年生となる2年生に経験を積ませるためであり、これから巣立っていく3年生を安心させるためでもある。
順調に来ていた文化祭ライブだったが、残すところあと2バンドというところでアクシデントが起きた。
美姫が文化祭の間だけギタリストとして入ってほしい、と頼んだ楓のエフェクターが部室から無くなっていたらしいのだ。
美姫自身もギタリストだからわかるが出番1時間前に自分のエフェクターが無くなったらもう絶望である。普通は中学生のレベルで自分のギターの音量や音色をコントロールして周囲を気遣おうなどと考えるギタリストは皆無であり、ほとんどの部員はアンプにギターを直接つなぐだけで音色の切り替えなど行わない。
しかし楓は全体のバランスを考え音色も音量調節も細かく切り替えるタイプなのが今回は裏目に出てしまった。
リカバリーに時間が掛かるので大トリのバンドと順番を入れ替えて欲しい、というのがダダダ団から美姫へのお願いだった。大トリを務めるバンドには既にメンバー全員で土下座をして了承を得ているらしい。
その話を聞いたとき一瞬美姫の頭の中に「ドゲザ団」というワードがよぎったが今はそんなことを考えている場合ではないと思いなおす。
ステージの裏方を担当している部員や司会進行を担当している放送委員へ事情を説明し進行に変更があることを美姫は今学校中を走り回って説明していた。
(くっ、人手が足りないか!)
順番を入れ替えると組んでいたシフトも変わってしまい、穴が出来てしまう。手の空いている軽音部員にリカバリー作業を手伝ってもらってはいるが、文化祭最終日でありイベントの盛り上がりも最高潮を迎えるこの時間帯に動ける人数は限られていた。
「・・・あれ、高橋先輩どうしたんですか?」
そんな時、美姫は見覚えのある少女2人に声を掛けられる。
「あなた達は・・・川原さんの」
確か美姫が初めて楓と廊下で会った時に一緒にいた1年生だ。
「私たちこれから楓ちゃんの出番だし、ステージに行こうと思ってたんですけど・・・」
「その様子だと、ひょっとして何かあったんですか?」
「――実はちょっと問題が起きて」
「まーたあの子はトラブルに巻き込まれてるのか・・・」
ボブカットの女の子が知ってました、というような感じでため息をつく。美姫がどうしてわかったんだろうと思っているとその女の子が口を開く。
「私は楓とは長い付き合いなんですけど、あの子本当トラブルに巻き込まれる質なんですよね。もし何か手伝えることがあれば協力しますよ」
「わ、私も協力します。お役に立てるかはわかりませんが・・・」
「本当に?助かるわ!じゃあ早速なんだけど――」
思わぬ援軍を得た美姫は早速2人に指示を出すのであった。
◇
「何とか間に合った・・・」
ボーカルの芽衣が呟く。結論から言うとダダダ団はなんとか最後の舞台に間に合い現在舞台袖で待機している。
唐突な順番の入れ替えと楓がエフェクターの設定をする時間を稼ぐために奔走してくれたのは高橋先輩だった。今回の文化祭でステージにパフォーマーとして出演していた人に片っ端から声を掛けてくれたのだ。
現在、ステージでは前に音楽の授業での1件から仲良くなった(?)高井君がDJをしステージを盛り上げている。初日にパフォーマーとしてステージで人生初のDJをした高井君だったがどうやら初日の経験が活きているようでかなりの盛り上がりだ。まさにフロア熱狂、と言ったところである。楓の前世の曲を使うの恥ずかしいからやめてほしい楓であったが・・・。
そんな感じで急遽駆り出された人たちにもクラスの店番などがあったのだが、それを代わりに史織と葵が引き受けてくれているらしい。高橋先輩から伝言で「今度駅前に新しくできたケーキ屋さんにておごりね」と言われたが。
「・・・そろそろ出番ね。よしっ、みんな円陣組もう!」
「おっ、いいね」
「出陣前って感じだな。いいじゃねぇか」
「・・・円陣」
「なんか青春っぽくていいですね!」
「・・・楓ちゃん、この中じゃ一番年下だよね?」
「そ、そんなことより芽衣先輩、リーダーとして何か一言お願いしますよ!」
思わずこぼした言葉を芽衣にツッコまれ、無理やり話を逸らす楓。
「えーと、そうね。じゃあ一言!」
芽衣がそう言うと全員が芽衣に注目する。
「・・・私たちダダダ団にとって多分これが最後の大舞台になると思う。楓ちゃんのおかげで私たちが一番やりたい曲が出来て、しかもアクシデントがあって大トリっていう最高のシチュエーション。これも美姫たちが裏で頑張ってくれて、本当は大トリだった志穂たちのバンドがラストを譲ってくれたり、楓ちゃんの友達がDJで時間を稼いでくれて何とか成り立った、本当に色んな人のおかげだと思う」
全員が芽衣の言葉に頷きながら耳を傾けている。楓は言葉を交わさずとも、今全員が同じ気持ちを共有していると肌で感じていた。それは前世では感じたことのない昂揚感を楓の体にもたらしていた。
「ねぇみんな、これで会場沸かせられなかったら嘘だよなぁ!!!」
「おう!」
「任せろ!」
「・・・うん!」
「やったりましょ!!」
全員が芽衣の問いかけに気合の籠った声で応える。
「ダダダ団、行くぞ!!!!」
「「「「「おおお!!!!!!」」」」」
全員で気合を入れると同時にダダダ団の出番を知らせるアナウンスが会場に響き渡った。
ダダダ団の最後の大舞台が幕を開ける。
◇
(・・・間に合ってる!?)
ステージを見ながら谷口帆夏は心の中でそう叫んだ。
ダダダ団は何事も無かったかのように演奏を開始している。それは帆夏にとって驚くべき光景だった。
――何を隠そう、彼女こそが楓のエフェクターを盗んだ張本人なのである。
きっかけは文化祭の準備期間であった。
帆夏は楓と同じクラスの中学1年生である。子供のころから絵を描くのが好きで、クラスに一人はいる絵の上手い子、というのが帆夏がずっと収まってきたポジションだった。
これといって人に自慢できるものが特にない帆夏にとって絵を描くというのは唯一人に誇れる特技だった。
周りの大人たちからもずっと「子供が描いたとは思えない」と言われ続け、それが帆夏の「自分は絵の才能があるんだ」という気持ちをより大きくしたのかもしれない。
そんな帆夏が中学校に進学し美術部に入ったのは自然な流れと言えよう。
中学校では美術の授業もあったので帆夏が絵が上手いということが周囲に知れ渡るまではさほど時間はかからなかった。
その時に帆夏が関心を持ったのが楓だった。
それまでも絵が上手いと周りから言われている子はいたが帆夏は正直その子たちが自分と同じレベルだと思ったことは無かった。そんな帆夏に興味を持たせる画力が楓にはあった。
とはいえ中学の美術の授業なので簡単な課題であり、それだけで楓の画力のすべてを帆夏が把握することはできずなかなか絵の上手い子がいるなぁぐらいの認識だった。
文化祭の準備期間に入り、絵が上手いとクラス内で評判だった帆夏は美術グループのリーダーに選ばれた。
歯車が狂いだしたのは同じ美術グループだった楓が映像でアトラクションを再現すればいいのでは、と言い出してからだ。
楓は絵が上手いだけではなかった。アニメーションからプログラミング、果ては効果音の作成まで1人で出来る化け物だったのだ。
紙にイラストを描いて段ボールに貼り付けてアトラクションを再現しようとしていたクラスメイト達は楓の能力を知ってからあっという間に手のひらを返し楓に全てを任せるようになった。
リーダーだった帆夏は実質お飾りとなってしまったわけだが、それはまだ我慢できた。
それ以上に帆夏を傷つけたのが偶然聞いてしまったクラスメイトの陰口だった。
内容はほとんどが楓との比較で、楓は絵も描けてアニメも作れてプログラムもできるのに帆夏は絵が上手いだけだよね、といったものだった。
それから帆夏は楓に対して負の感情を抱くようになってしまった。
何でもいいから、楓が取り乱すところを見たかった。楓も自分と同じ中学生なんだと実感したかった。
ある日、帆夏は楓が偶然軽音部の部室に入るところを見つけた。こっそりと教室の外から盗み聞きをすると楓が顔を隠して文化祭のライブに出演するという情報を手に入れた。
楓がギターも弾けるという事実は更に帆夏の嫉妬心を煽ったが、それはさておきこの機会を利用すれば楓がボロを出すところを見れるのでは、と帆夏は考えた。
始めはギターを本番前にこっそり隠そうと思っていたがギターは他の部員も持っているのでいくらでも代わりがある。ネットで細かくリサーチしていくとギタリストはエフェクターというものを使っていることを知った帆夏はそれを本番前に隠すことにした。
どうやら効果はバツグンだったようで軽音部の部室から楓が血相を変えて飛び出して来た時は自分の見たかった物が見れて胸が少しすっきりしたような気がした。
ステージに向かうとバンド出演の順番変更を知らせるアナウンスが流れており、楓のバンドが出番の時間になっても別のバンドがステージに立っていたのでどうやらエフェクターが無いというのはかなりの打撃だったようだ。
帆夏としては楓を少しでいいから困らせたいという衝動で事を起こしただけであったが、思った以上に上手く行きすぎて、今更ながら自分のしでかしたことに少し焦っていると本来ならば最後の出番だったバンドが終わった。
この後どうなるのだろうか、と思ってステージを見ていると突然会場が暗転する。
そんな中、さっきまでのバンドサウンドとは打って変わってエレクトロニックな電子音が突如会場に流れ始める。派手なシンセサイザーの音と共に4つ打ちのリズムに乗せた手拍子でステージに立つ何者かが会場を煽っていく。
曲のブレイクと共に照明を浴びステージに姿を現したのは、同じクラスの高井翔君だった。
高井君は音楽の授業の課題で中学生とは思えない完成度の曲を披露したことがあり、帆夏はそのことを覚えていた。
「皆お待ちかねのダダダ団は今準備中だからもうちょっと待っててくれ!それまでにこの場を盛り上げておく為に来ました高井翔です!少しの間だけど楽しんでってくれよな!」
高井君はそう言うと派手にエフェクトを掛けながら会場の皆が知っているような曲のアレンジ版を流していく。
子供向けアニメの曲をヘビーにしてあったり、有名なアイドルの曲がロック調に代わっていたり、演歌がポップスになっていたりと、とにかく観客を飽きさせない工夫が盛り込まれていた。
気付けば会場にいた生徒も来場者も高井君の生み出すリズムに体を揺らしていた。帆夏は音楽が生み出す力を初めて身をもって体感したような気がした。
会場の盛り上がりが最高潮に達した状態で、ついにダダダ団の出番がやってきた。
ここまで会場が盛り上がった状態だったら、むしろさぞかしやりづらいだろう――と帆夏は内心思っていた。
そんな帆夏の予想は、簡単に裏切られた。
ドラムのカウントから曲は静かに始まった。奏でられる生々しいバンドサウンドは先ほどまでのエレクトロニックな音との対比になっており、良い転換となっている。
バンドメンバーは全員ギラギラとした目を携えている(1人は着ぐるみを着てて顔は見えないけど)。全員違うパートを演奏しているのにまるで1つの塊の様に帆夏には映った。
そして何より観客たちの目を惹くのが、素人目にも分かるぐらい難しいフレーズをサラリと弾きこなす奇妙な着ぐるみだ。確か数学の藤沢先生が考えたよく数学の課題のプリントに出てくるスーガくん、とかいう名前のキャラだったと思う。それがとにかく強烈だった。帆夏はその正体が誰かを知っているのだがそれでもなおすごいインパクトである。
(――っ!と、鳥肌たった・・・)
楓のギターソロパートで、帆夏は思わず鳥肌が立ってしまった。
これまで生きてきてエレキギターという楽器を特に意識したことがなかった帆夏はギターというのはこんなにも泣き叫ぶような音が出るものなのか、と思った。まるで生き物の慟哭の様だった。
MCに入るとメンバー紹介が始まったのだがしゃべることが出来ず身振り手振りで自己紹介をするスーガくんが会場の笑いを誘っていた。かっこいい演奏とコミカルなキャラクターの温度差が何とも言えない魅力になっている。
全部で3曲を演奏しきると会場からアンコールの声が聞こえ始める。最初は小さかった声はやがて会場全体へと広がる。
会場全体からのアンコールを受けたダダダ団は「じゃあお言葉に甘えて・・・これが本当に私たちの最後です!!」というボーカルの子のMCと共に彼女たちにとっての最後の一曲を演奏し始める。
ステージの上の5人(1人は着ぐるみを着てて顔は見えないけど)は本当に楽しそうで、見ている人達はきっとバンドっていいな、っと思っていたと帆夏は思う。
そうして結果的に文化祭最後の出番となったダダダ団のステージは会場中の歓声をもって終了した。
最後に全員で手をつなぎお辞儀をした時の5人の表情(1人は着ぐるみを着てて顔は見えないけど)は帆夏にとってとても眩しく見えた。
(――私も、いつかあんな顔ができるかな)
その為にはまずやらなきゃいけないことがある。それは勇気がいることだけど、帆夏は逃げずに向き合おうと決めた。
こうして、文化祭は終了した。
――ちなみにこの後、スーガくんの着ぐるみの中は誰なのかという噂が蔓延したり、スーガくんの校内での人気が爆上がりしたのだが、それはまた別の話である。




