愚者
拝啓 友人へ
なんてことは無いただの君への愚痴さ。
基本的には、はっきり言わないとわたしはすまないタイプの人間だ。
だからはっきり言った。
忠告はしたじゃないか。
君は君の道を歩んだ。
後悔のない後悔の道を。
お前が死んだ時こいつを読み上げてやる。
無様な死に方もお前らしいだろう。
だから今読んでやる。
お前は愚かだ。愚か者だ。
何度でも言ってやる。
このうつけ者が。
どうして早く行ったんだ。
どうして足元の草木に振り向かない。
このうつけ者が。
友達不幸なやつだ。
いざ言葉にすると何も出てこないや。
このうつけ者が……
追伸
わたしは君が好きだった。