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【越境種】Outer

サーヴァント・アウター(登場話:Ep1、Ep2、Ep13他)

:使い魔をモチーフにしたアウター。片目が覗く鉄仮面と蛇腹の配管を全身に巻きつけた姿

 をしている。アウター達の最初期の形態でもあり、未契約の状態や特定の召喚主を持たぬ

 場合、量産兵として使役される。

 両手の五指から伸ばす鋭い爪、ないし指先から放つエネルギー弾が武器。


スカラベ・アウター(登場話:Ep2)

:黄金虫をモチーフにしたアウター。出稼ぎの青年・金居に召喚され「金が欲しい」という

 願いでもって契約し、周辺の銀行を次々に襲っていた。

 睦月──守護騎士ヴァンガードが初めて戦った契約済アウター。連射力には劣るが、口から特大のエネ

 ルギー弾を放つ能力を持つ。金居がリアナイザの引き金を離したことで現出が緩み、その

 隙を突かれる形で必殺の一閃を受け、斃された。


ハウンド・アウター(登場話:Ep3、Ep4)

:猟犬をモチーフにしたアウター。街の不良少年・木場の「誰にも邪魔されない力が欲しい」

 という願いでもって契約し、彼と敵対する不良達を片っ端から殺害して回っていた。

 右手に鋭く大きな鉤爪を持ち、左手には長い鎖分銅が下がっている。

 近距離の敵にはこの爪による斬撃を、中・遠距離の場合はこの鎖で敵を捕らえて手繰り寄

 せた上で攻撃する。またモチーフも相まって走力などの身体能力も高い。

 一度は守護騎士ヴァンガードからの追跡を逃れ、実体化を果たしたことで召喚主たる木場を“始末”して

 自由を得たが、失敗を学んで作戦を立て直した睦月に追い詰められ、必殺の蹴りを受け

 て斃された。


ボマー・アウター(登場話:Ep5、Ep6)

:爆弾魔をモチーフにしたアウター。飛鳥崎郊外に住む壮年男性・井道の「亡き妻の無念」

 を晴らす為、郊外から南下し、飛鳥崎の各地で爆弾テロを敢行していた。

 巨躯の、手足に枷を引き摺ったままの囚人服姿。その体躯から放たれるパワーは勿論の事、

 それ以上に表皮から剥がれた肉塊を爆薬に変える能力を持ち、睦月を苦しめた。

 しかし二度目の戦いでブルーカテゴリのコンシェル──氷の力でその表皮を丸ごと凍らさ

 れたことで能力を封じ込まれ、最後は必殺の一閃に受け、斃された。

 睦月が守護騎士ヴァンガードと呼ばれることになった切欠を作ったアウターでもある。


リッパー・アウター(登場話:Ep8)

:切り裂き魔をモチーフにしたアウター。実体化済み、召喚主は不明。

 蝕卓ファミリーによる睦月追討の命を受け、わざと街で暴れることでこれを誘い出そうとした。両手

 が長大な鉈のようになっており、その高い殺傷力であらゆるものを切り裂く他、エネルギー

 を溜めて斬撃を飛ばすこともできる。

 上述のように好戦的で荒っぽい性格。センチピードと共に怪我をして現れた睦月を一旦は

 絶体絶命までに追い詰めたが、彼の策により回復・形勢逆転され、二刀流からの高速一閃

 を受け、斃された。


センチピード・アウター(登場話:Ep8)

:百足をモチーフにしたアウター。実体化済み、召喚主は不明。

 蝕卓ファミリーの睦月追討の命を受けて街で暴れ回っていたリッパーを窘める為に姿を見せたが、結

 果現れた当人──守護騎士ヴァンガードと交戦する羽目になる。両手足が伸縮自在の多節構造になって

 おり、戦いの際にはこのリーチを生かした戦法を取る。

 上述のように、リッパーとは対照的に理知的。自身がさほど戦闘に特化していないことも

 理解していたようで、直接的よりも策を巡らせた上で臨みたかったようだ。

 しかしそんな目論見は結局叶わず、回復した守護騎士ヴァンガードの二刀流からの高速一閃を受け、

 リッパーと共々斃される。


クリスタル・アウター(登場話:Ep9、Ep10)

:水晶をモチーフにしたアウター。飛鳥崎学園女子水泳部の新部長・法川の「チームを強く

 堅固なものにする」という願いでもって契約、相手の記憶を水晶に閉じ込めて抜き取って

 しまうという能力で部員達を次々に洗脳し、理想のチーム作りを進めていた。

 全身を水晶を思わせる光沢ある鎧甲冑で覆った生真面目な個体。先述の能力にリソースを

 割いているためか、あまり戦闘自体は得意ではなく、無数の結晶弾を放つ攻撃で襲い掛か

 った守護騎士ヴァンガードに応戦するも、手痛い反撃を受けてしまう。

 一度は逃げ切り、蝕卓ファミリーに睦月の存在を知らせて支援を要請するも、自力で解決できないこと

 を看破されて半ば無理やり再戦を余儀なくされる。更に謎の黒いチップを挿入されて凶

 暴・巨大化し、睦月を追い立てたが、飛行能力とパワー型のコンシェルの合わせ技で渾身

 の突撃を叩き込まれ、爆発四散した。


カメレオン・アウター(登場話:Ep11、Ep12)

:避役をモチーフにしたアウター。守護騎士ヴァンガードのダズルと同じく透明化して気配を殺す能力を

 持ち、海沙をストーカーしていた。

 当初は彼女の非公式ファンクラブ会長・大江がその召喚主ではないかと疑われたが、実際

 は会員の一人・八代。あくまで倫理を保ち、疑いの目を向けてきた大江を彼に命令されて

 襲撃・監禁したが、海沙を使った陽動作戦によって居場所がバレてしまい、再び睦月らに

 よって総攻撃を受ける。

 透明化ステルス能力こそあれ、地の戦闘能力はさほど高い訳ではない。必殺の蹴りと一閃、そして

 大江のコンシェル・グレートデュークの必殺技によって倒された。


タウロス・アウター(登場話:Ep13、Ep14)

:雄牛をモチーフとしたアウター。自殺に追い込まれた弟の「復讐」の為に自身を召喚した

 少年・瀬古の願いに応じて契約を結び、関係者を次々に惨殺して回っていた。

 錆緑を基調とする隆々とした巨躯と戦斧、部分鎧姿。非常に高い戦闘能力を持ち、総出で

 襲い掛かった睦月やリアナイザ隊らを相手に圧倒した。主な攻撃手段は戦斧と、衝撃波の

 ように遠隔攻撃できる咆哮。更に強力な自己修復能力を備える。

 その高い能力に睦月達は二度の撤退を余儀なくされたが、守護騎士ヴァンガード・赤の強化換装──ケル

 ベロスフォームによって三度目の正直。操る高熱の一撃で傷口を爛れさせられ、回復を

 阻害されたまま必殺の一撃を受けて斃された。

 睦月達との初対面の時点で既に実体化済みだったが、弟の復讐に燃える瀬古を見ている内

 に人間の“心”に興味が湧き、まるで彼の保護者のように以降も行動を共にしていた。


ジャンキー・アウター(登場話:Ep15~18)

:酒乱をモチーフとしたアウター。既に進化体で召喚主は不明。怪人態は酔いで赤み掛かっ

 た猿人のような姿。人間態はサングラスをかけたチンピラ風の男。

 ラースの召集により集まった刺客達の一人。酒を飲むことでどんどん身体能力を強化する

 事ができ、徒手拳闘や口から吐き出す火炎などで戦う。

 当初は他の刺客達と共闘し、睦月を苦しめたが、リアナイザ隊に復帰した冴島とそのコン

 シェル・ジークフリートの前に斃された。


トレード・アウター(登場話:Ep15~18、21、22)

:悪童をモチーフとしたアウター。既に進化体で召喚主は不明。怪人態は両掌にレンズを嵌

 めこんだ小柄な怪人。人間態は帽子を逆さに被った少年風。

 ラースの召集により集まった刺客の一人。両手のレンズに映した物同士を「置換する」力

 を持ち、自身も戦闘能力がそう高くはないと自覚していた。ジャンキーを兄貴分とし、そ

 のサポートで真価を発揮するタイプ。冴島がジャンキーを斃した後、相棒を失って逃げ回

 っていたが、それを叱責したラースの最後通牒により進退窮まり“黒いチップ”を呑み込

 んで暴走。駆けつけた睦月達の決死の攻撃により、爆発四散した。


ガンズ・アウター(登場話:Ep15、16) 

:狙撃手をモチーフとしたアウター。既に進化体で召喚主は不明。怪人態も人間態も、西部

 ガンマン風の姿をしている。五指から放つ弾丸は勿論、片腕が強力な狙撃銃──主装と化

 している。

 ラースの召集により集まった刺客の一人だが、依頼に応じ標的を始末する「ヒットマン」

 たる自身の“仕事”を優先していた。飛鳥崎を訪問していた小松健臣を狙っていたが、期

 せずして彼と知り合いになった睦月によって再三の狙撃を阻まれ、遂には追いつかれた末

 にスパイダー・コンシェルの粘着弾で片腕の銃を封じられて斃された。


ストーム・アウター(登場話:Ep15~18)

:風神をモチーフにしたアウター。既に進化体であり、召喚主は流浪の武道家・五十嵐典三。

 最強の名を欲したまま求道の末に亡くなった彼に強く共感しており、その最期を看取った

 後は彼の技・経験の全てを継承した。風を自在に操る能力を持ち、更に五十嵐から継承し

 た格闘能力が合わさって非常に高い戦闘力を誇る。

 最初の対峙の後、睦月達の臨海学校の舞台である天童島に現れたが、あくまで正々堂々の

 勝負を望んだ異端児。それでも不利を痛感し、勝負に応じなかった睦月に一芝居打って怒

 らせ、彼を戦いに引きずり出したが、激戦によるダメージとガルーダフォームの必殺技と

 の鍔迫り合いの中で押し負け、滅んだ。


ムスカリ・アウター(登場話:Ep19、20)

:麝香をモチーフにしたアウター。同じ清風女学院生で人気のある淡雪に強い敵対心を抱く

 東條瑠璃子によって召喚され、彼女を亡き者にするべく暗躍していた。

 睦月達とは飛鳥崎メディカルセンターで遭遇。目撃者としてまとめて始末しようと試みる

 が、場に居合わせた黒斗──ユートピア・アウターの加勢によって逆に返り討ちに遭う。

 その後も淡雪を狙っていたが、黒斗達と共闘した睦月らの策に嵌り失敗、今度こそ討伐さ

 れて斃された。


ユートピア・アウター(登場話:Ep19、20他)

黒スーツの青年ラストの項を参照。


セイバー・アウター(登場話:Ep23、24)

:騎士をモチーフにしたアウター。金色の鎧甲冑と長剣を携えた姿をしている。正義の味方

 に憧れる召喚主・天満洋輔の命により、いわゆる“悪人”を独自に成敗して回っていた。

 剣術を主体とした優秀な戦闘能力と、相手の力を吸い取り自分のものにする事ができる剣

 を振るう(自身よりも、武器自体がその特性という個体は珍しい)

 最初こそその能力で睦月──守護騎士ヴァンガードを苦しめたが、吸収能力だと判明した上で対策を練

 られた彼のジィブラフォームによって剣を破壊され、斃された。


ミラージュ・アウター(登場話:Ep25、26)

:鏡面をモチーフにしたアウター。胴体は横開きでき、中には大きな姿見が埋まっている。

 これに映した相手に寸分違わず変身できる能力を持つ。だが写し取れるのは姿形のみで、

 オリジナルの持つ能力・特性までは真似できない(自力で解読・模倣するしかない)それ

 故に戦いには向かず、召喚主・二見の姿を借りて共に静かに暮らしていたが、プライドの

 守護騎士ヴァンガードのデータ採取の命によりそれも危うくなった。一時は睦月達に匿われていたが、

 プライドや配下の追っ手達に襲撃され、最期は睦月や二見を守る為に自ら犠牲になること

 を選んだ。

 結果的には、龍咆騎士ヴァハムート誕生に関わってしまった個体。


バイオレンス・アウター(登場話:Ep29、30)

:暴力をモチーフにしたアウター。人間態はモヒカン男。怪人態本来の姿は、全身黒鉄色を

 した筋骨隆々、スキンヘッドな外見。

 特に無骨な鉄球拳となっている右腕から胸元にかけてが異様に発達しており、その強烈な

 殴打や、左手首に嵌っている長釘を放つ輪状シリンダーの機構などで戦う。また攻撃を与

 えたり受けたりすることで身体能力が強化されてゆく、破壊特性ブーストも持つ。

 飛鳥崎市内で他のアウター達を率いている、とあるグループの頭目だが、自分達の安寧が

 蝕卓ファミリーの匙加減一つだと悟っており、そんな現状を打破すべく同組織における自分達の地位

 向上──睦月こと守護騎士ヴァンガードを倒し、幹部七席の一つに収まろうとしていた。召喚主は不明。

 一度は変身出来なくなっていた睦月を追い詰め、倒し掛けたが、その目的と勇の妨害に遭

 って失敗。改めて襲い掛かるも、再起を果たした睦月のコーカサスフォームによってその

 パワーに偏重した能力を封殺されてしまい、斃された。


ヘッジホック・アウター(登場話:Ep29~30、33~34)

:針鼠をモチーフにしたアウター。人間態は灰色フードの青年。名の如く、全身に鋭い棘を

 生やしており、その貫通力は仁のコンシェル・グレートデュークの分厚い盾さえも危うく

 貫きかけたほど。同じく棘付きの拳鍔ダスターでの格闘や、全身の針を射出するなどその戦闘能力

 の汎用性は存外に高い。召喚主は不明だが、オリジナルも孤独だった模様。

 バイオ一派の頭目格で、トーテムと共にバイオを支える盟友だった。自身も実体化後に街

 を彷徨っていた中で彼とそのグループに出会って居場所を手に入れたため、彼が斃された

 後は睦月達に対して弔い合戦を挑む。

 一度はその鋭い棘で面々を苦しめたが、防御力に特化した睦月のダイダロスフォームによ

 って文字通り叩き潰され、跡形もなく斃された。


トーテム・アウター(登場話:Ep29~30、33~36)

:精霊彫像をモチーフにしたアウター。人間態は老紳士風の男。トーテムポールのように全

 身を幾つものパーツに分離することが出来、そこに杖術と念動力を加えて戦う。召喚主は

 不明だが、どうやら彫刻を趣味としていた老人だったらしい。

 ヘッジホックと同じく、バイオ一派の頭目格。ご意見番的存在。地位獲得の為の戦いの中

 で二人が死に、部下達が路頭に迷う中、スロースが所管する“合成”アウターへの施術に

 自ら志願。下手すれば自滅するリスクを背負いながらも、新たな力を得る事に成功した。

 “合成”後の呼称は、ジェミニ・トーテム。

 それまでの全体的に苔緑だった色合いが深い青に変わり、従来のパーツ分離や念動力に加

 えて幾つもの分身を作り出す能力を手に入れた。

 バイオ・ヘッジ両名の復讐や、残された部下達を案じるが故の執念も相まって、対峙した

 睦月を追い詰めかけたが、彼の新たな強化換装──ユグドラフォームのトリッキーな能力

 とのぶつかり合いの末に押し負け、斃された。


イエスタディ・アウター(登場話:Ep31、32)

:昨日をモチーフにしたアウター。砂時計のような機構を持つ不気味な顔が特徴。召喚主は

 睦月達のクラスメートでもある二宮馨。地の戦闘能力は決して高くはないが、時間を一日

 巻き戻すことが出来、当初は睦月達もそんな同じ日のループに気付いていなかった。

 同じ時間操作系の能力故か、スロースを通じて蝕卓ファミリーの援護を受け始めた。

 その矢先、この繰り返しに気付いた睦月達に追討されるも逃げ回っていたが、遂に策に嵌

 る形で自身の本体が入った真造リアナイザを破壊され、実体化を果たす前に消滅した。


ライアー・アウター(登場話:Ep29、37~38他)

:詐欺師をモチーフにしたアウター。肉塊のような寸胴な体に、巨大な唇が張り付いている

 不気味な見た目。契約者は元詐欺師で私立探偵・杉浦想。

 本編登場時、既に実体化を済ませてオリジナルを殺害して成り代わっており、旧知の筧に

 とっての情報源として振る舞う傍ら、実際その裏では蝕卓ファミリー幹部・プライド傘下の一人とし

 て暗躍していた。

 他の個体と同じく、オリジナルの記憶と性格を引き継いでいるのか、かつて「自分達」を

 逮捕・投獄した筧を長年恨んでいた。彼を罠に嵌め、由良殺害の容疑者に仕立て上げたの

 も他ならぬこの人物。その意味で筧にとっては由良の仇ともなった。

 “嘘を現実に変える”という特殊な「言霊」の能力を駆使するトリッキーな敵だが、皆人

 によってその特性を利用され、結局は睦月こと守護騎士ヴァンガードに斃された。


アーマー・ライノセス・アウター(登場話:Ep33、41~42他)

:黒犀をモチーフにしたアウター。加えて“合成”を受けた個体であり、並大抵の攻撃では

 ビクともしない堅固な鎧のような皮膚に全身が覆われている。プライドこと白鳥の側近の

 一人、角野の本性。人間態の際は大木のような長身の大男。彫りが深くて寡黙。

 プライドの忠実な部下として、円谷=ムーンと共に飛鳥崎当局内で暗躍。プライドの正体

 が筧らによってネット上に流出してしまった際は、逸早く彼らを抹殺しようと動いた。

 超重量級の硬さと強さを存分に活かしたパワーファイター。まるで金属塊のような殴打や

 コンクリ壁さえ打ち抜く突進攻撃などを駆使する。

 一度は冴島隊に圧勝し、中央署における決戦でも皆人らを壊滅寸前にまで追い詰めたが、

 駆け付けた睦月のヘラクレスフォームの破壊力には及ばず、他の部下アウター達もろとも

 その必殺技に巻き込まれて爆発四散。斃された。


マッシュ・ムーン・アウター(登場話:Ep29、33、39~40他)

:海月をモチーフにしたアウター。加えて“合成”を受けた個体であり、身体から広範囲を

 攻撃できる茸が幾つも生えている。プライドこと白鳥の側近の一人、円谷の本性。人間態

 の際は丸太のように筋肉質で、ガタイの良い男。相方の角野よりは背は低い。

 プライドの忠実な部下として、角野=ライノと共に飛鳥崎当局内で暗躍。地下水道経由で

 攻め上がってくる皆人以下対策チームの面々の前に立ちはだかり、この仲間達を先に行か

 せんとする睦月=守護騎士ヴァンガードと激しい一騎打ちに臨んだ。

 海月部分の無数の触手、肉眼では捉え切れない無数の胞子、加えて衝撃を吸収する寒天膜

 に覆われている(分離して小さな海月型デコイとして操る事もできる)など多彩で手数の

 多い攻撃手段を持ち睦月を苦しめたが、感応能力に特化した彼のトリトンフォームによっ

 てそれらをことごとく回避・反撃され、更に逃げ込んだ水中戦でも敗れた末、必殺の一投

 によって爆発四散。斃された。


チェイス・アウター(登場話:Ep43、44)

:ミサイルポッドをモチーフにしたアウター。両手足が発射弾倉となっており、事前に設定

 した「標的」を、人型にも可変できる無数のミサイル型ビットが自動追尾する。一旦相手

 の情報さえ得ておけば、かなりの遠距離や視認外からでも攻撃することが可能。召喚主で

 ある玄武台高校ブダイ野球部員の生き残り・片桐の復讐の為、執拗に由香を狙い攻撃を繰り返し

 ていたが、その能力の正体を見破った皆人の作戦により接近を許してしまう。「標的」の

 設定切り替えを急ぐも、インファイトの最中ではままならず、睦月のナックルモードの必

 殺技によって爆発四散。斃された。


ストライク・アウター(登場話:Ep45、46)

:野球選手をモチーフにした二人一組のアウター。投手ピッチャー型の個体が文字通りの“魔球”を投

 げ、打者バッター型の個体がこれを打って標的=由香への攻撃を撃ち込むといったコンビプレイを

 採る。

 チェイスの召喚主と同じく、玄武台高校ブダイの元野球部員・遠野と内田の復讐の為に由香を狙

 ったが、彼らも予想すらしなかった“協力者”によって居場所を特定され、前者はステル

 ス状態で忍び寄った朧丸にリアナイザを破壊されて消滅。後者は怒りに震える睦月怒涛の

 攻撃によって爆発四散。斃された。


アイズ・アウター(登場話:Ep45、46他)

:百目をモチーフにしたアウター。色白のひょろ長な人型に、無数の“眼球”が取り付けら

 れた、一見すると不気味極まりない姿をしている。ただ当人──召喚主・恵の亡き伯父・

 耕士郎の姿を取る人間態自身は、積極的に戦おうとはせず、争いも好まない。普段は彼女

 のお守り役ポジションに収まっていることが多い。

 自身の“眼”をあちこちに飛ばす、情報収集に特化した能力持ち。但し“眼”を通じて把

 握できるのはあくまで映像のみであり、音声などは彼が直接その現場へ、リアルタイムに

 足を運んでいないと聞けない。元々は原典オリジナルの死因を探る彼女と共に、元凶である蝕卓ファミリーを探

 っていたが、その組織としての強大さと闇深さに深入りを諦めてしまった。対策チームに

 その存在を感知され、捕まりかけて以降は、召喚主たる恵と共に「匿名希望の情報提供者」

 として密かに協力することになる。


ウィッチ・アウター(登場話:Ep47、48)

:魔女をモチーフとしたアウター。小柄な体に灰紫の大きな鍔広帽子、ボロボロのローブを

 纏った怪人態の姿と、これをもっと幼い少女の姿に落とし込んだ人間態がある。

 小さな見た目ながら戦闘能力は高く、掌から火球や冷気、雷撃や風の刃など多彩な属性に

 変換したエネルギー弾を放つ。後述する召喚主の復讐感情も相まって、遭遇した初戦では

 冴島のジークフリートを含めた睦月達を防戦一方に追い込んだ。

 召喚主、殺害された玄武台前校長である磯崎の娘・瑠歌の願いを受け、その没落原因とな

 った由香や筧を捜し出そうとしていたが、皆人の策略や「アブソーブ・キャンセラー」を

 駆った冴島決死の攻撃の前に斃される。


ダイブ・キャンサー・アウター(登場話:Ep49、50)

:かつて大江が会長を務める、海沙の非公式ファンクラブに所属していた学園コクガク生・八代が

 再び改造リナイザに手を出して召喚された個体。

 尤も当の本人は早々に“始末”され、彼の姿や記憶を喰らった旧キャンサーは“合成”処

 置を受けて今の姿となった。発言内容から、本編の登場よりもある程度以前に誕生はして

 いた模様。甲殻類の硬い防御力と鋭い鋏、更に“合成”個体になったことで得た、周囲の

 地面や壁に「潜る」特殊能力を持つ。同じく防御に秀でるが機動力に難のある仁のグレー

 ドデュークを終始翻弄し、駆け付けた睦月達をも一時撤退も許さず追い込んだ。

 当初は仁に、再び海沙が狙われると警戒されていたが、真の標的は他ならぬ彼──人間だ

 った方の八代の記憶=仁への嫉妬・恨みに苦しむキャンサーが、その大元となる彼を始末

 して“自由”になりたかったことが判明。激しい怒りで再度仁を狙うものの、一騎打ちの

 賭けに勝ち、ドラグーンフォームの全権を掌握した睦月に斃される。


マリア・アウター(登場話:Ep51、52)

:聖母をモチーフにしたアウター。胸元にロザリオを模した赤い宝石状の機構を持ち、此処

 に標的から吸い取った生命エネルギーを取り込むことができる。また背中と面貌──縦二

 列の覗き穴だけの鉄仮面、その両耳に白翼や羽を模した装飾があり、大きく広げて防御盾

 にする他、撒き散らしてチャフ──逃走用に使ったりもできる。召喚主・本間の妹の病気

 を治すという契約の為、市中の“健康な人間”から生命力を集めて回っていた。

 特殊能力に特化したタイプの個体であり、他の例に漏れず直接的な戦闘は不得手。睦月達

 や黒斗、ひいては割って入ってきたトリニティらの猛攻に遭い、敢え無く爆発四散した。


ローグ・アウター(登場話:Ep51、52回想部他)

:回想パート、蝕卓ファミリー前日譚にて登場。時系列的にはこの時が初出。

 荒くれ風のグリードの項を参照。


フィード・アウター(登場話:Ep51、52回想部他)

:回想パート、蝕卓ファミリー前日譚にて登場。時系列的にはこの時が初出。

 肥満の大男グラトニーの項を参照。


フェザー・ドラゴンフライ・アウター(登場話:Ep53)

:蜻蛉をモチーフにしたアウター。召喚主は不明。蝕卓ファミリー内部でのやり取りから、筧ら獅子騎士トリニティ

 を始末するべく差し向けられた刺客の一体と思われる。“合成”個体の一人であり、元々

 の飛行能力に加え、その翅の振動に合わせて周囲に真空の刃を撒き散らす。

 遭遇時は制空権を握り、筧らを苦戦させていたが、彼らのチームワークによって左半分の

 翅を失ったのを切欠に失速。三人同時の必殺の一撃を叩き込まれて斃された。


パンデミック・アウター(登場話:Ep54、55、56)

:感染爆発をモチーフにしたアウター。濁った体色とギョロ眼が異様で特徴的。群体である

 こと自体が最大の能力であり、進路上のありとあらゆるものを呑み込み、有り余ったエネ

 ルギーで更に「増殖」するという性質を持つ。

 召喚主・益子を始めとした飛鳥崎郊外の住人達の「集積都市への恨み」によって動き続け

 ており、とうに当の本人達すらも呑み込んだ後も街の北東から侵入。人出の多かった飛鳥

 崎文武祭の会場を襲った。群体であるが故に個々の意思は薄弱であり、主を失って以降も

 その「恨み」のままに街を蹂躙し続けようとした。

 一体一体の戦闘能力は量産型サーヴァントより少し強いぐらい。数の物量で圧してゆく他、噛み付きか

 らの溶解唾液といった攻撃手段も併せ持つ。クルセイドフォームの能力によって分身した

 睦月“達”により、数の利を潰された上で斃された。


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