【仲間たち】Followers
青野海沙
:睦月の隣家に住む幼馴染の少女。飛鳥崎学園高等部一年。楚々とした文学少女。
家事も一通りこなせるようで、睦月には宙を含めた三人分のお弁当を作って貰う代わりに
朝食を作りに毎朝来てくれている。睦月のことは「むー君」、宙のことは「ソラちゃん」
と呼ぶ。宙とは一見対照的な性格だが、同じく幼馴染の親友同士。
実は密かに小説(主に恋愛モノ)を書いており、ちょっと?ムッツリさん。
コンシェルの名前は『ビブリオ・ノーリッジ』。物書き故か、検索能力に特化している。
天ヶ洲宙
:睦月の向かいに住む幼馴染の少女。飛鳥崎学園高等部一年。快活活発なゲーマー少女。
実家は「ばーりとぅ堂」という食堂をやっているが、当人の料理の腕はあまり良くなく、
専ら睦月や海沙に任せている。食べる専門。勉強は苦手だが運動神経・反射神経などには
優れており、一時は水泳部に入っていた。TAのプレイヤーでもあり時折ゲーム仲間達と
遊んでいるらしい。
コンシェルの名前は『Mr.カノン』。同ゲーム用にカスマイズされた狙撃手タイプ。
三条皆人
:睦月の親友にして、国内屈指のIT企業「三条電機」グループの御曹司。睦月の母・香月
がその系列に属する優秀な研究者ということもあり、親交が始まって現在に至る。
性格は沈着冷静、様々に策を講じる知略家。
実はアウター対策チームの情報部門・司令室の司令官でもあり、アウターとの戦いに身を
投じる事になった睦月を公私共にサポートする。
基本的に、普段はあくまで淡々と合理的だが、睦月達との出会い・付き合いを続ける中で
彼も変わってきたらしく、しばしば友情との板挟みに人知れず悩んでいる。
コンシェルの名前は『クルーエル・ブルー』。メタリックブルーの鎧に身を包み、伸縮自
在の短剣を武器とする戦闘用コンシェル。上述の通り、アウターと戦うことも想定しての
調律リアナイザの使い手の一人でもある。
陰山國子
:皆人の付き人兼護衛。
代々三条家に仕える家柄で、三条家が中心となっているアウター対策チームにも勿論参加
している。調律リアナイザを駆使する実働部隊・リアナイザ隊の隊長代理。
凛としたカッコイイ系の少女で、自身もかなりの武を収めている。皆人に付き従い、同じ
く公私共に睦月らの戦いを支える。
コンシェルの名前は『朧丸』。般若面の武者姿をしており、ステルス──透明化して気配
を消す能力を持つ。奇襲に向いた能力だが、地の戦闘能力もかなり高い。
あまり感情を表に出さない性格だが、海沙や宙といった学友ができた事で、昔に比べると
幾分か柔らかくなったようである。
大江仁
:睦月達のクラスメート。小太りのいわゆるオタク男子。実は電脳文化研究会(電脳研)と
いう同好会を隠れ蓑にした海沙の非公式ファンクラブ「M.M.T(海沙さんマジ天使)」
の現会長を務めている。
これまで特に目立つ接点がある訳ではなかったが、とある事件を切欠に衝突。一度は敵対
状態にすらなったが、直後本性を現した同会のメンバーの一人・八代によって海沙を含め
て拉致監禁されてしまい、これを助けに来た睦月達を見てその正体を知ることに。
事件後は責任を取る形で電脳研を解散し、メンバーら共にリアナイザ隊の末席に加わる。
全ては助けられた恩返しと罪滅ぼし、そして海沙を守る為。
密かにサブカル趣味を持つ海沙には好意的に接され、当初は警戒していた宙ともゲーマー
繋がりという事で仲良くなりつつある。
コンシェルの名前は『グレートデューク』。白い甲冑に身を包んだ騎士姿しており、防御
や耐久力に優れる。元はTA用にカスタマイズした個体だが、調律リアナイザを託されて
以降は頼れる壁役としてその真価を存分に発揮している。
佐原香月
:睦月の母親で、コンシェル開発の権威として知られる女性。訳あって息子をこれまで自分
一人で育ててきた。仕事の虫であり、一旦集中すると寝食を忘れてしまう癖がある。
パンドラや対アウター用装甲システムの産みの親であり、ある意味アウター対策チームの
要とも言える人物。ただ、適合者が他に見つからなかったとはいえ、実の息子をその戦い
に駆り出してしまうことには当初から心を痛めている。
同僚の冴島にそれとなくアプローチされているが、やんわりとかわし続けている。
冴島志郎
:香月の同僚で、元三条電機第七研究所所属の研究者。香月や他の同僚達と同様、アウター
対策チームの研究部門に属していた。
元々の対アウター用装甲システム──通称・守護騎士の装着予定者だったのだが、彼です
ら中々変身は成功していなかった。そんな中で自分よりも遥かに適合値の高い睦月が現れ
たことで、その役目を彼に譲っている。以前はその一連の交戦時に負った怪我で入院して
いたが、現在は復帰。リアナイザ隊の隊長として手腕を振るう。
コンシェルの名前は『ジークフリート』。炎や水、風などに全身を変化させられる、流動
する身体を持つ忠実な剣士。使い手が元装着予定者ということもあり、初戦ではアウター
であるジャンキーを破るほどの強さをみせた。
謙虚で誠実な好青年。一回りは年上の香月に想いを寄せており、それとなくアプローチは
しているのだが、今の所実る様子はない。
(睦月が彼に苦手意識を持ってしまっている理由であり、パンドラに嫌われている理由)
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アブソーブ・キャンセラー
:Ep48にて登場。香月に頼み込み、作って貰った強化アイテム。ちょうど調律リアナイザ
の銃口にぴったりと嵌る円形マズルのような形をしている。
本来、調律リアナイザによって呼び出したコンシェルと「同期」する際は、戦闘中に受
けたダメージが本体たる生身に跳ね返り過ぎないようその強度を軽減する設定が適用さ
されているが、このアイテムを使用することでそうした縛りを一時期に無効化すること
が可能。使用者の生体エネルギーを論理上100%注ぎ込み、平時よりも大幅な出力強化
を実現できるが、香月曰く「諸刃の剣」。使用中に受けたダメージがほぼそのまま生身
にも伝わってしまい、最悪肉体はおろか精神まで破壊されかねないリスクを孕む。冴島
はそれでも睦月達の役に立ちたい──元正式な装着者としての自責から、彼女に実装を
頼み込んだ。同期強度無効装置。
適合値によって使用限界が決まるらしく、彼の場合はもって十秒。それ以上の行使はシ
ステム側から強制的にブロックが掛かる仕組み(マズル自体がタイマーの役割を果たし、
じりじり回って止まる)ウィッチとの再戦で使用し、その猛攻を全てかわしつつこれを
撃破したが、時間いっぱい使い切ったがために、冴島は激しい消耗で暫く身動き一つ取
れなかった。
萬波哲弥
:元三条電機第七研究所所長。同ラボが閉鎖された後、アウター対策チームの研究部門の
リーダーを務めている。香月や冴島の上司。小太りで人の良い中年男性。
光村忍
:睦月達が通う、飛鳥崎学園の養護教諭。クールビューティーを地で行くような女傑。同じ
くクラス担任を務める豊川とは、かつて同級生であった模様。即ち二人とも学園OG。
その正体は対策チームの一員であり、中央署の一件後に転入してきた由香のメンタルケア
を担当する(教諭免許自体はチームに引き入れられる以前から取得していた模様)
相次ぐ襲撃事件に責任を感じ、保健室登校という形で閉じ籠もってしまった彼女を、淡々
とした言動ながらも支える。
三条皆継
:皆人の父で、現三条電機社長。国内屈指の財力を持つグループの総帥である。
早い段階からアウターの存在に気付き、志を同じくする仲間達と共にアウター対策チーム
を設立。人々に知れ渡ってしまう前に秘密裏にこれを殲滅しようと奮闘している。
息子の皆人曰く、チームの総責任者という扱いになっているのは、面倒の押し付け合いの
結果だとか何とか。
天ヶ洲輝
:宙の父親。佐原家の向かいで定食屋「ばーりとぅ堂」を妻と共に営んでいる。
快活で面倒見の良い好漢。睦月の料理の師でもあり、母が多忙故に一人ぼっちだった彼を
率先して助けてきた。
悪く言えば大雑把。何かにつけて宴会を開きたがり、懐具合を悩ませるのが玉に瑕。
天ヶ洲翔子
:宙の母親。佐原家の向かいで定食屋「ばーりとぅ堂」を夫と共に営んでいる。
普段は一歩退きながらもしっかり夫を尻に敷いている肝っ玉母さん。睦月を実の息子のよ
うに可愛がり、心配し、その暮らしを助けてきた。
目下の悩みは夫の宴会癖と、娘の性格が年々彼に似てきていること。
青野定之
:海沙の父親。飛鳥崎の市役所職員。寡黙で、やや深めの彫りをしたナイスミドル。輝とは
飲み友達でもあるが、彼とは違って酔ってもあまり喋らない。
青野亜里沙
:海沙の母親。夫と同じく市役所職員。両親ズの中では一番若く、三家の集まりがあっても
少々遠慮がちな所がある。海沙の性格や容姿は彼女似。
青野海之
:海沙の兄。社会人。普段は首都で官僚をしており、地元出身で土地鑑があるとして、小松
大臣の飛鳥崎視察に同行する形で一時帰省を果たしていた。
一見して威厳があり、事実仕事もできる有能なお兄さんだが、こと妹(海沙)の事となる
と少々心配性で強引な所がある(彼女が幼少期、あまり丈夫でなかったことが一因)