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【粗筋】About

物語の舞台となるのは、VRを始めとした様々な技術が発展した近未来。

「新時代」の到来はそれまでの世界の有り様を大きく変え、それは日本(このくに)も例外ではなかった。

大改革──国土強靭化──時の政治家達のトップダウンで断行された一連の改革はこの趨

勢に上手く乗り、人々を空前の繁栄の中に埋没させていた。

そんな繁栄の象徴と言うべき「集積都市」の一つ、飛鳥崎。

そこに物語の主人公となる少年・佐原睦月は住んでいる。

訳あって母一人子一人。それでも隣家の幼馴染達とその家族、友人らに助けられながら、彼

は何となくこのまま彼女らとの日常が続いていくものと信じていた。

しかしある日彼は、ひょんな事からこの街の抱える大きな闇を知ってしまう。

人々の願いを貪り、この現実世界(リアル)に侵食する電脳の怪物“越境種(アウター)”。

期せずして彼は、そんな怪物達と戦う秘密兵器の装着者となってしまう。

無尽蔵の欲望、電脳の怪異、そして彼らを操る謎の勢力。

これは0と1の間で揺れ動く、人と、人ならざる者達の物語である──。

====================================================================

▼シーズン1『Beginning the Vanguard(Ep1~Ep14)』

Episode-1.Prologue/運命は電脳と共に

:集積都市の一つ・飛鳥崎に暮らす睦月は、幼馴染や友人に恵まれ、平坦ながらも穏やかな

 日々を送っていた。

 そんなある日、睦月は何時ものように研究に没頭する母・香月の為に衣料品を渡しがてら

 彼女に会いに行くが、そこで人生を変える出会いをすることになる。

 一つは母の作った最新鋭のコンシェルの少女・パンドラ。

 そしてもう一つは、研究所に迫る不穏な影で……。


Episode-2.Prologue/超越者の誕生

:第七研究所(ラボ)での初陣からの検査入院。

 そこで睦月は電脳の怪物・越境種(アウター)の存在と母らの関わっている戦いについて知る。彼らと

 の戦いにおける切り札──対アウター用装甲システム。それを装着する事のできた唯一の

 人間として、睦月は彼女らと共に戦いの中に身を投じる決意をする。

 そんな折、早速アウターが現れたとの報告を受け……。


Episode-3.Girls/少年・佐原睦月

:正式にアウター対策チームの一員となり、日々警戒と戦いの訓練に勤しむ睦月。

 そんな中、路地裏で不良達を惨殺して回るアウターが現れた。

 力に溺れる召喚主、凶悪なアウター。睦月は敵ながらも誰かを気付けることに迷いながら

 も、現場に身を投じる。

 その頃幼馴染である海沙と宙は、それぞれに幼き日の睦月を思い出していた……。


Episode-4.Girls/近くて遠い距離

:アウターに逃げられてしまった睦月ら対策チームの面々。

 必死にその足跡を追うも、自身のここ暫くの動きに疑問を持ち始めた海沙が気掛かりで、

 宙にもフォローをするよう手厳しく釘を刺されてしまう。

 戦うって決めたじゃないか。自分にしかできないことなら。

 再び相対したアウターに対し、睦月は戦う。

 もしこのまま人殺しを続けられて、自分の大切な誰かが奪われてしまうのなら……。


Episode-5.Vanguard/歪みを表す者

:飛鳥崎市内で爆弾テロが発生した。

 市民に走る衝撃、アウターかどうかも分からない状況ながら、心配になった睦月は単身で

 事件の調査に乗り出し始める。

 そこで出会った“爆弾魔(ボマー)”とこれを操る男。

 これまでにない能力を持つアウターを前に、睦月に絶体絶命のピンチが襲って……。


Episode-6.Vanguard/新たな都市伝説

:アウターを操る男の名は井道。市外に住むが故に、病に倒れた妻を救えなかった男だ。

 集めていった情報の断片から、睦月達は井道が飛鳥崎──集積都市そのものに復讐しよう

 としていることを知る。

 悪とは何だ? しかし実際に多くの死傷者を出し、尚も復讐に突き進む彼の前に睦月は再

 び立ち塞がる。このままでは、自分の大切な人達が巻き込まれるかもしれない……。

 彼は現れた井道と対峙し、断じる。

 『……決めるよ。あんたは、僕の“敵”だ』


Episode-7.Seven/元凶を求めて

:アウター対策チームの重鎮達に招かれた睦月。

 そこで提案されたのは、敵の本丸と思しきH&D社──TAの製造・販売元を探ってくれ

 ないかという特別ミッション。危険は大きいが、少しでも戦いが早く終わることになるの

 ならと睦月は承諾し、満を持して同社の生産プラントへの潜入を試みる。

 秘密主義ゆえ謎多きH&D社の生産最前線。

 そこに現れたのは、今までに遭ったことのない強力なアウター達で……。


Episode-8.Seven/家族達(かれら)の肖像

:潜入作戦は、睦月の重症と行方不明という形で盛大に失敗してしまった。

 連絡の途切れた睦月を探し、奔走する皆人や香月以下対策チームの面々。

 一方その頃当の本人は、偶然にも自分を助けてくれた刑事・筧に介抱されて目を覚まし、

 尋問の間際にあった。

 そんな中、守護騎士(ヴァンガード)追討の命を受け、市中で暴れ始めるアウター達。

 睦月は筧が留守になった隙を突き、怪我を押して現場に急行するのだが……。


Episode-9.Gaps/潔癖症の怪物

:幼馴染の一人、宙がアウターらしき者に襲われた。

 現場に出くわした睦月は激昂し、これを猛攻の末に撃退するが、彼女が事件に巻き込まれ

 たことは対策チーム一同にとって大きな悩みの種となった。

 何故宙が? 犯人は一体……?

 捜査を開始する中で浮かび上がってきたのは、彼女が所属する水泳部の部長・法川で……。


Episode-10.Gaps/君が私を許さぬのなら

:法川の目的は、新生水泳部を理想のチームに育て上げ、最初の公式戦で結果を出すこと。

 その意味で性格的に真逆であり、しかし実力もある宙は目の仇にされていたようだ。

 事件の捜査に乗り出す警察、当時の記憶を失っていた宙、結晶を操るアウター。

 自分達の正体が広まらないよう、睦月は市民プールに練習に出たという法川を追う。

 そこで始まる、アウターとの再戦。

 しかしそこにいたのは、かつて睦月を斃しかけた上級アウターの一人だった……。


Episode-11.Emotion/結社M.M.T

:海沙がある日、睦月達に打ち明けてきた、ストーカーらしき何者かの存在。

 大事な幼馴染のピンチだ。放ってはおけない。睦月達は早速彼女の協力も得つつ、犯人探

 しを開始する。

 そこで浮かび上がったのはM.M.T(海沙さんマジ天使)と名乗る海沙の非公式ファン

 クラブ。その会長を務めるクラスメート・大江の存在。

 だがどうやら彼には、ストーカーをやっているという自覚はないようで……?


Episode-12.Emotion/持たざる者の矜持

:犯人は別にいた。大江を問い詰めた帰り道、睦月と皆人はリアナイザを取り上げた以上受

 ける筈のないアウターからの襲撃に遭ってしまう。

 もしかして、自分達はそもそもの出発点を間違っていたのか……? 更に翌日から大江が

 行方不明になり、事件は風雲急を告げる。

 『俺達は汚点を出した駄目なんだよ。ひっそりとやらなきゃいけないんだ』

 かつての仲間の変貌を知り、憤り哀しんだ大江。その心の叫びは。


Episode-13.Justice/復讐鬼との邂逅

:司令室(コンソール)が設置していた監視カメラの一つがロストした。

 現場に赴いてみるとカメラは壁ごと鋭利な刃で真っ二つにされ、睦月達は思わずアウター

 の仕業ではと疑う。

 はたして、その予感は当たっていた。相手は復讐鬼。自殺した弟の無念を晴らす為に殺戮

 を繰り返す少年・瀬古だった。

 立ち塞がるのはこれまでにない強力なアウター。睦月達は一旦撤退を余儀なくされ、更に

 その力に対抗するにはリスクを伴う「強化換装」しかないと告げられる。

 不安を抱えたままの再戦。睦月は仲間達の危機を前に、決死の換装を試みるが……。


Episode-14.Justice/正義感症候群

:懸念されていた力の暴走により、睦月は三度入院を余儀なくされた。

 目を覚まさない睦月。それでも復讐を続ける瀬古を止める為、皆人達はせめて自分達だけ

 でも戦おうと彼の母校・玄武台高校に張り込みを続ける。

 されど状況は保身にばかり心を砕く大人達によって更に悪化。自殺の一件は広く世間の知

 る所となってしまい、追い詰められた瀬古は最後の戦いに現れる。

 破壊される校舎、昏倒する警察隊、今にも首を跳ね飛ばされそうになる校長。

 ……そこへ現れたのは、病室で眠っていた筈の睦月だった。


▼シーズン2『Another one Vanguard(Ep15~Ep28)』

Episode-15.Father/来訪者と第二幕

:新たな力、強化換装を駆使してタウロス・アウターを倒した睦月。しかし事件の後、瀬古

 勇は現場から逃げ去り、行方知れずとなってしまった。

 それでも、睦月達を取り囲む日常はある意味変わらず流れてゆく。期せずして退院祝いの

 宴席に現れた──帰省した海沙の兄・海之も加わり、束の間の安息が流れる。

 しかしこの時、既に新たな戦いの足音は迫っていた。

 神父風の男(ラース)の命により、各地より腕利きの刺客達が集まろうとしていた。

 

Episode-16.Father/狙撃手は何処だ

:睦月が偶然にも助けたのは、現文化教育大臣・小松健臣。玄武台の事件に心を痛め、視察

 の為にお忍びで飛鳥崎を訪れていた矢先のことだった。

 彼が──自身にも深い縁ある人物とは知らないまま、睦月は彼の命を狙うアウターと戦う

 ことになる。

 現れた刺客達、本来ならば出会うことのなかった再会。

 飛鳥崎に今、幾つもの奇縁が交錯する。


Episode-17.Storm/守護騎士、離島にて

:季節は初夏のはしり。睦月たち高等部一年生は、臨海学校で飛鳥崎遠洋の離島・天童島を

 訪れていた。

 先日の刺客達の追撃を心配する睦月。だが警戒すべき相手は、もっと身近にいて……。

 束の間の非日常。しかし島に現れたとある人物が、睦月達を板挟みの困難へと陥れる。

 『我が名はストーム! 守護騎士(ヴァンガード)よ。これまで多くの同胞達を討ち続けてきたその底力、

 見せてみろ!』


Episode-18.Storm/天を裂く一矢

:武道家たる亡き召喚主の全てを受け継ぎ、非常に高い戦闘能力を備えるストーム。

 その圧倒的な力の前に、睦月達は撤退を余儀なくされた。こんな狭い島では、他の生徒達

 を巻き込みかねない……。作戦会議という名の時間稼ぎを続ける睦月達に、あくまで正々

 堂々の勝負を望むストームは動き出す。

 『この嵐は私のものだ 嵐の見える浜辺で君を待つ』

 陸の孤島全ての人々を守る為、睦月は決死の戦いに挑む。


Episode-19.Lovers/お嬢様と黒執事

:仁がネット上で見かけた、不可解な集団搬送事件。

 アウターかもしれない。確認の為に潜入した睦月と冴島が出会ったのは、被害に遭ったお

 嬢様学校・清風女学院の生徒、淡雪とその執事・黒斗だった。

 唯一昏睡せずに難を逃れた彼女に、詳しい話を訊こうとする二人。だがそんな彼女に迫る

 者は他にもいたのだ。

 毒をばら撒く麝香(ムスカリ)のアウター。

 危険を察知して救出に入った二人の前に、更に正体を現したのは──。

 

Episode-20.Lovers/色欲(あい)という不可解

:淡雪を狙うアウターと、彼女を守らんとするアウター。

 今までにない構図に皆人が困惑する中、睦月達はこのアウター・黒斗と一時的な共闘関係

 を結ぶことになる。

 両親の不仲と喪失、孤独だった魂。

 淡雪が願ったのはだた彼に「傍にいて欲しい」というもの。その一途で、高潔な魂を守る

 べく、睦月達は再びムスカリとその召喚主・東條と対峙する。


Episode-21.Wrath/或る信仰者の破綻

:唯一生き残った神父風の男(ラース)よりの刺客、トレード。

 元々支援を本領とする彼に突きつけられたのは、最後通牒だった。

 逃げ続け、後のなくなったトレード。幼馴染達から疑いの目を向けられる睦月達。

 そしてそれはまるで、幕間的に。

 そんな中、断片的に語られるのは、とある神父の苦悩と反転に至る運命──。


Episode-22.Wrath/或る信仰者の墜天

:追い詰められ、自暴自棄になったトレード。夜の街を破壊する変貌した彼に、睦月達は決

 死の戦いを挑む。

 一方で、かつての若き神父は堕ちた。消えない罪を犯してしまった。

 しかしそんな彼に宿り、掻き消えることのなかったものは「怒り」。

 そう。これは蝕卓(ファミリー)幹部・ラース誕生の秘密である。


Episode-23.Heroism/義賊は街を闊歩する

:トレード暴走の一件により、その存在をより噂されるようになってしまった守護騎士(ヴァンガード)。

 このままでは拙いと思案した皆人ら対策チームは、時を前後して浮上した謎多き義賊こと

 “セイバー”をそのカモフラージュに利用することを思いつく。

 しかしその正体は、歪んだ正義感を持つ男が操るアウターだった。

 相手の力を吸収してしまう剣。対峙した睦月こと守護騎士(ヴァンガード)は絶体絶命のピンチに追い込ま

 れるが……?


Episode-24.Heroism/君がいるから憧れた

:睦月こと守護騎士(ヴァンガード)に憧れていたという天満。

 期せずして“セイバー”の刃から逃れることができたものの、自らの存在が歪んだ私刑人

 を生んでしまったことに苦悩する。本来の目的であるカモフラージュと、セイバー打倒の

 為の秘策。様々なものを断ち切るため、睦月達は再び彼らと相対する。

 一方その頃、海沙と宙の幼馴染コンビは、とある出会い(ターニングポイント)に差し掛かろうとしていた……。


Episode-25.Friends/弱過ぎた密命者

:パンドラ曰く「自分達を覗いている者がいる」。

 秘密の保持の為、今後の憂いを断つ為にも、睦月達対策チームは一芝居を打ってこの謎の

 ストーキング犯を捕まえることにした。

 ……そうして捕らえられたのは、全くの瓜二つな少年達。

 『こ、降参だ! 僕達に戦う意思はない。か、カガミンは、悪い奴じゃないんだ……!』


Episode-26.Friends/異形にココロは宿るか

:相手と寸分違わぬ姿に変身する能力を持つアウター・ミラージュと、その召喚主の二見。

 「友達が欲しい」そんな願いだった故か、アウターの本分など忘れてすっかり打ち解け、

 人間社会に溶け込んでいた二人。しかし幹部“プライド”が守護騎士(ヴァンガード)のデータを採るよう

 に命じてきたのだという。

 戦いたくないし、向いていない──助けを求めてきた彼らを、渋る皆人を説得して睦月達

 は匿うことにする。

 人とアウターだって、解り合うことはできるんだ……。

 睦月の願い、これまでの虚無。

 だがそんな希望は、他ならぬ「彼」によって破られることになる。


Episode-27.Bahamut/復讐鬼との再会

:瀬古勇が死んだ。そのニュースは飛鳥崎は勿論、国中を駆け巡った。

 玄武台元校長・磯崎を殺害した本懐の後、警官隊に見つかって射殺。しかし彼と直接戦っ

 た睦月達も、現場で捜査の第一線に立ち続けた筧達も、そんな「大本営発表」に疑問を抱

 いていた。

 真相を探る為、動き出す面々。

 そこで出会ったのは死んだとされた筈の勇と、彼の纏う新たな力だった。


Episode-28.Bahamut/黒き竜と少女の想い

:黒い守護騎士(ヴァンガード)。勇の新たな力は、まさにそう形容するに相応しい。

 禍々しい力と強烈な憎悪でもって振り下ろされたそのパワーは、一度は睦月を圧倒する。

 しかし彼の狙いはあくまで睦月──守護騎士(ヴァンガード)。睦月以下対策チームは、彼を止めるべく動

 き出す。

 その一方で、海沙と宙の幼馴染コンビも動き出していた。

 ようやく二人っきりで話のできた海沙と睦月。長い間溜め込んでいた想いが、睦月の心の

 闇を照らした、その時──。


▼シーズン3『Justice for Vanguard(Ep29~Ep42)』

Episode-29.Control/睦月、最大の危機

:勇こと龍咆騎士(ヴァハムート)を辛くも退けた睦月達は、遂に彼の幼馴染・海沙と宙に自分達の正体を明

 かした。戸惑いながらも新たな仲間を迎えた対策チームの面々は、引き続きかねてより自

 分達を嗅ぎ回っていた筧及び由良への対策に注力しようとする。

 だがしかし、運命の悪戯は尚も続く。

 とある野望をもって、睦月=守護騎士(ヴァンガード)を狙う新たなアウター達の出現。

 一度は「心」を通わせたが故に、非情に徹し切れないジレンマ。込み上げた迷い。

 そんな時、彼らを迎え撃とうとした睦月の身に、異変が──?


Episode-30.Control/越境者の条件

:突如として、睦月が守護騎士(ヴァンガード)に変身出来なくなった。

 開発者でもある母・香月は、彼が“安堵”した──強烈な欲望が消えてしまったからでは

 との見解を示す。

 目の前に山積する課題を先送りにせざるを得ない状況にもどかしさを感じつつも、代替策

 とシステムの再調整に奔走する面々。ことその遠因となってしまった海沙は、密かに責任

 を感じて哀しみ、親友・宙もそんな姿を傍らで励ますしかない。

 0と1の狭間を行き来する存在。対アウター用戦闘システム、守護騎士(ヴァンガード)を纏うに値する資

 格とは何か?


Episode-31.Tomorrow/最も長い前日譚

:睦月達の通う飛鳥崎学園は、期末試験を目前に控えていた。

 この学生最大の試練──本分を過ぎれば、夏休みに入る。先の事件で現れたアウター達、

 バイオ一派を掃討すべく、対策チームの面々は市内での警戒を続けていたが……そこで更

 に“人知れず”事件が起きる。

 試験前日、七月三日が何度も繰り返されているというのだ。

 まさかアウターの仕業? 

 これまでに例を見ない怪人の暗躍に、睦月達は戸惑いながらも調査に乗り出す。

 ただそんな思いは、どうやら当の召喚主も似ているようで……?


Episode-32.Tomorrow/明けない夜はない

:パンドラ=人間ではないコンシェルの少女の告白によって、睦月達は七月三日という一日

 が人知れず繰り返されていることを知った。

 一体誰が? 何の目的で? 冴島らに件の刑事、行方不明になった相棒・由良を探す筧の

 監視を任せ、睦月達はこの「ループ」を崩しに掛かる。

 そして明らかになる召喚主の正体。優等生とばかり思っていた、クラスメートの苦悩。

 だがそこには既に、スロースら蝕卓(ファミリー)の魔手が伸び始めていた──。


Episode-33.Faith/その遺志を継ぐ者

:頭目を失ったバイオの盟友、ヘッジホックとトーテムは、彼が生前不器用ながらも自分達

 を想って抱いてくれていた願いを叶える為、蝕卓(ファミリー)の本拠地を訪れる。一方その頃、無事期

 末試験を終え、夏休みに入った睦月達は三条家で勉強会を開いていた。

 いつまた、現在進行形でアウターや筧・由良の懸案を抱えている以上、のんびりと休んで

 いる訳にもいかない──ある意味最大の敵たる宿題を早々に片付けようと各々が奮闘して

 いたその最中、突如として現れた勇から思いもよらない“助言”を受けることになる。

「ヘッジホックが、お前達の刺客として宛がわれた」

「さっさと奴を倒せ」


Episode-34.Faith/その遺志を挫く者

:再び現れたバイオ一派の残党・ヘッジホックと戦う睦月だったが、途中彼が口にしたその

 動機に、思わずこれを取り逃してしまう。

 ここぞという時に非情になり切れなかった睦月と、それを咎める皆人。ほぼ同時期に現れ

 た新たなアウター達に筧と冴島隊を攫われた対策チームの面々は、一旦二手に別れてこれ

 を追討・救出に向かう。

 一派の潜む廃工場のアジトに突入した睦月こと守護騎士(ヴァンガード)。

 全身に鋭利な棘を生やし、デュークの盾すら貫きかねないヘッジホックの厄介な能力に、

 睦月が見出した攻略に糸口とは?


Episode-35.Eternal/永遠(とわ)を望んだ罪

:バイオ一派の三巨頭の内、バイオとヘッジホックが斃された。

 期せずして蝕卓(ファミリー)の一人・スロースに保護された残る一片割れ、トーテムが辿り着いた先は、

 今は表向き閉鎖されている筈の研究所だった。

 冴島以下隊士達を圧倒し、筧を攫った“合成”アウター。同研究所がその開発拠点でもあ

 ると知った睦月らは、彼らの救出とこの破壊を目的に潜入を試みる。

 しかしそこに待ち構えていたのは、決死の覚悟でこの“合成”を受けて進化した、復讐に

 燃えるトーテムの姿だった──。


Episode-36.Eternal/自由(あす)を求めた罰

:暗躍する蝕卓(ファミリー)の幹部、プライド。

 幾つもの思惑と事件が水面下で交錯する中、睦月達は亡き仲間らの弔い、その遺志の成就

 に執念を燃やすトーテムの新たな力に苦戦を強いられていた。

「何でそれだけの力がありながら?」

「あんたは、何も分かっていない……」

 一方その頃、睦月達の潜入時間を稼ぐ為、もう一人の幹部・スロースと相対していた仁ら

 は思わず問う。それは彼女の、召喚主(オリジナル)に関わる隠された物語でもあった。


Episode-37.Fakes/容疑者・筧兵悟

:幾つもの困難を乗り越え、行方知れずの相棒を捜し続けた筧の行き着いた先は──まるで

 身に覚えのない濡れ衣だった。

 バイオ、ヘッジホック、そしてトーテム。一派の主力全員を倒した睦月達対策チームは、

 一息をつく暇もなく筧に掛けられた“由良殺し”の陰謀を打ち破るべく行動を開始する。

 手がかりを求めて筧の元妻・郁代の下を訪ねた睦月達は、その帰りにとある不審な男から

 の妨害に遭う。

 それは他ならぬ筧と旧知の元詐欺師にして私立探偵・杉浦──そのオリジナルに取って替

 わったアウター、ライアーだった。


Episode-38.Fakes/想い、交錯する先に

:捕らわれの刑事・筧にかけられた同僚殺しの容疑。その濡れ衣を晴らす為にも、睦月達は

 彼の身柄を握っているであろうライアーの追跡を急いでいた。

 自身のオリジナル、詐欺師・杉浦の思念を継ぎ、筧に対し“復讐”を遂げるべく卑劣な罠

 を張るライアー。一方でその間、勇ことエンヴィーは、プライドの命令により思いもよら

 ぬ人物との遭遇を果たすこととなる。

 “嘘を現実に変える”極めて特殊な能力を持つライアー。

 立ち塞がるこの難敵に、皆人が講じた策とは。


Episode-39.Assault/君が為の攻略戦

:紆余曲折の末にライアーを倒し、筧を救出した睦月達。

 彼の証言により、蝕卓(ファミリー)の幹部・プライドの正体を見破った対策チームは、その冤罪を晴ら

 し且つ打撃を与えるべく、敵の一大拠点──飛鳥崎中央署への潜入・攻略を決断する。

 かつてH&D社に潜入した際に匹敵する、大規模作戦。

 表向きは容疑者・筧を警戒して厳戒態勢が敷かれる地上を避けて、睦月達は同署敷地内に

 繋がる街の地下水道を進むが……?


Episode-40.Assault/今明かされる都市伝説

:地下水道内で立ち塞がった、プライドの腹心の一人、M(マッシュ)・ムーン。

 強敵であるこの“合成”アウターから仲間達を守る為、睦月は彼と単身一騎打ちに持ち込

 んで時間を稼ぐが、多彩且つ広範囲に及ぶその攻撃に苦戦を強いられる。一方で面々より

 も先に中央署への潜入を試みていた筧は、皆人が予め仕込んでおいた策もあり、とうとう

 仇敵であるプライドこと白鳥らと相対することに成功する。

 いけ好かぬキャリア刑事が、そもそも人間ではなかったこと。自分達を裏切り、何よりも

 相棒・由良を手に掛けたこと。全ての怒りと一連の真実を、筧は叫ぶ。

 一人残った睦月は、ムーンを倒す為に決死の強化換装を。

 更に敵陣の真っ只中に飛び込んだ筧に、思わぬ助けが──。


Episode-41.Pride/悪を摘む者達

:プライドが得意げに見せつけてきた、筧の元・私物のデバイス。しかし両者の混乱の中で

 再生された留守電メッセージには、彼と由良がかつて保護していた証人の少女・七波から

 のSOS──期せずして彼の訴えていた真実の暴露が在った。更に皆人らが予め筧に仕込

 んでおいた策により、これら一連のやり取りが全てネット上に流出してしまう。

 自分達の正体を白日の下に晒され、激怒するプライド達。

 かつての自身のオリジナル──白鳥涼一郎を通して観た“人間”への怒りと重ね、彼らは

 筧もろとも駆け付けた皆人達を強引に始末しようとする。

 プライド以下幹部と、A(アーマー)・ライノを筆頭とした当局に潜んでいたアウター。

 しかし多勢に無勢となって仲間達が力尽きようしていたその時、睦月は再び現れる。


Episode-42.Pride/明日を拓く一閃

:一転して蝕卓(ファミリー)の暗躍が白日の下に晒された飛鳥崎当局。

 居合わせた人々を巻き込み、双方が文字通りの激戦を繰り広げる中、睦月は自身の負担も

 顧みずにもう一度、新たな強化換装に身を包む。

 期せずして筧らの形勢逆転に貢献した七波、司令室(コンソール)の仲間達や、首都集積都市の健臣。そ

 れぞれの、立場を越えた思いと水面下の奮闘が交錯する。

 正義とは、組織とは、運命とは何か?

 今、守護騎士(ヴァンガード)の一撃が、そのままらぬ答えを出す為に放たれる。


▼シーズン4『Confusion with Vanguard(Ep43~Ep56)』

Episode-43.Gossip/渦中の彼らは

:夏休み明けのクラス教室は、先の中央署の一件で明るみになった謎のパワードスーツこと

 守護騎士(ヴァンガード)一味の噂で持ち切りになっていた。

 仕方なかったとはいえ、密かに緊張する当の正体・睦月達。更にそこへ、皆人らチーム上

 層部によって保護されていた七波が、玄武台からの転入生としてやって来る。

 全ては、可能な限り穏健な事後処理の為。

 しかしそんな面々の思惑とは正反対に、事態はより彼らに──七波由香という一人の少女

 にとって、苛烈なものへと変わってゆくのだった。


Episode-44.Gossip/悪意に差す灯を

:突如、睦月達の教室を襲った新たなる刺客。

 一時は咄嗟に機転により、これを撃退することに成功したものの、召喚主である由香と同

 じ元玄武台生・片桐の復讐は止むことは無かった。

 敵の正体を知り、激しい自責の念──内部告発(リーク)した自身の行動を悔いる由香。

 そんな彼女の姿を目の当たりにした、睦月らアウター対策チームは、一計を案じてこれを

 撃破するべく本格的に動き出す。

 ──彼女が恨みを買っているのは、何も一人だけとは限らない。

 おそらく今後も続くであろう、第二・第三の刺客の存在を予見しながら。


Episode-45.Revenger/地獄塚四番地

:「別の、誰かの視線?」

 チェイス・アウターを倒してから暫く、睦月は最初の襲撃事件の際に感じたもう一つの違

 和感について、意を決して皆人らに相談する。それは図らずも、由香を狙う刺客が他にも

 いておかしくないという可能性を証明するものであった。

 一方で当の由香は、相次ぐ襲撃に両親を巻き込んでしまったことで激しく苦悩する。正し

 さと現実の板挟みに追い詰められてゆく。

 新たな敵と、非公式に動く政府とH&D社の攻防。

 そんな折、蝕卓(ファミリー)七席の一人・ラースは、ある一団と合流し──。


Episode-46.Revenger/地獄塚三叉路

:今度の敵は、二人一組のアウターだった。

 更に冴島から上がってきた報告により、更にもっと別のアウターとその召喚主のコンビの

 存在が発覚。睦月達は未だはっきりとしない因果関係に困惑しつつも、当面の脅威である

 前者、ストライク・アウター達の討伐作戦に乗り出す。

 だがこの時彼らは、未だ気付いていなかった。

 先の中央署の一件で失脚したプライド、及びエンヴィーこと勇が後に引き起こすことにな

 る大事件が、すぐ傍まで迫っていたということに。


Episode-47.Stigma/悪性への疾走

:一旦は刺客騒ぎも収まりを見せ、少しずつ日常生活へと戻ってゆく睦月達。

 だがそうした矢先、飛び込んできたのは、新たなアウターの仕業と思しき連続殺人事件。

 由香の今後が気になりつつも、睦月達は現場の一つへと足を運ぶが……そこで件の怪人と

 その召喚主らしき女性に襲撃されることになる。片や一連の事件後、半ば保健室登校とな

 らざるを得なかった由香は、思わぬ人物からの電話を受けていた。

 ──瀬古勇。

 入院中の筈だった彼女の母・沙也香を人質に取ったと語る、因縁の相手から。


Episode-48.Stigma/排斥者達の災展

:突如として襲い掛かってきたウィッチの召喚主・瑠歌は、殺害された玄武台の前校長・磯

 崎の娘だった。告発(リーク)によって自身の人生を滅茶苦茶にされた恨みから、由香や筧を付け狙

 っていた彼女は、その仲間と断じた睦月達へと激しい敵意を剥き出しにする。一方で既に

 そんな情報と、勇による沙也香誘拐を把握していた司令官・皆人は、この同時併発した事

 件を一網打尽にすべく策を巡らせてゆく。

 複雑な人間関係。憎悪と利害で結ばれる点と線。

 そのような“闇”の深さを御そうとした、彼らの代償は──。


Episode-49.Madness/その男、再演

:司令官・皆人の読みは、エンヴィーこと勇の不可解な行動によって大きく狂わされた。

 結果沙也香は死亡し、その娘たる由香も、市中で筧が偶然保護──こちらをこっ酷く詰り

 ながら行方を眩ませてしまった。

 残された父・誠明も“壊れて”しまったことを知らず、途方に暮れる睦月達。

 だがそんな中、七波家の葬儀を見に来ていた仁は、思わぬ人物を発見することになる。


Episode-50.Madness/捻じ伏せる、力

:仁の前に現れたのは、かつてファンクラブ会員の一人として海沙を我が物にしようと凶行

 に及んだ元同胞・八代──を喰い殺した“合成”アウター、D(ダイブ)・キャンサーだった。高い

 機動力と地の利を活かし、遅れて駆け付けた睦月達をも翻弄したものの、暴走した睦月の

 強化換装・ドラグーンフォームによって初遭遇は痛み分けとなる。

 ──未調整だった同形態を真の意味で従えるべく、とある提案をする睦月。

 ──再び憧れの海沙を狙わせまいと、独り悶々と八代(だったもの)について考える仁。

 はたしてかつての級友同士による戦いは、思いもよらぬ真実と結果を残すことになる。


Episode-51.Brothers/其の始まり、此の始まり

:季節は秋口。年に一度、各集積都市単位で開かれる合同学園祭「文武祭」の開催が近付い

 ていた。由香というある意味でのイレギュラー、忌み子の扱いについて一時クラスは紛糾

 したものの、睦月達の周りの日常は比較的落ち着きを取り戻し始めていた。

 そんな折、司令室(コンソール)に入った謎の「衰弱事件」の報。八代の件もあり、事態の悪化を警戒し

 た皆人に依頼される形で、睦月らはその現場の一つへと足を運んでみることになる。

 或いはまた一方。語られるのは“蝕卓(ファミリー)”誕生の前日譚──。


Episode-52.Brothers/罪の生みの親達は

:「衰弱事件」が頻発している地域で、再び確認された異変の反応。

 駆け付けた睦月達の前に姿を見せたのは、標的から生命エネルギーを吸い取る能力を持つ

 マリア・アウターだった。一時は劣勢に追い込まれた睦月達だったが、ひょんなことから

 再会した黒斗ことユートピアに助けられる。しかし肝心のマリアには逃げられてしまう。

 『精々あの個体の繰り手(ハンドラー)を探すことだ」

 『奴の実体化も弱みも全て、そこに在る──』

 やがて彼の助言から、敵の正体とその目的を暴き出した睦月達は、マリアとその召喚主が

 潜む本丸へと突入。後一歩の所まで、彼女らを追い詰めることに成功するのだが……。


Episode-53.Trinity/第三極と綻ぶ絆

:「退いてろ。そいつ“ら”は──俺達が始末する」

 マリア・アウターを撃破しようとしたちょうどその時、現れたのは筧と由香、そしてかつ

 てミラージュの召喚主でもあった少年・二見だった。

 本来接点の無かった筈の三人は、驚く睦月達の前で“共有式”のリアナイザを使い、それ

 ぞれ赤・青・黄のパワードスーツ、獅子騎士(トリニティ)達となってマリア撃破を横取りする。更にはそ

 の矛先を黒斗にまで向け、咄嗟に割って入った睦月らと対立する。

 ──全ては、憎き蝕卓(あいつら)を滅ぼす為に。

 想定外の“第三勢力”が、アウターとリアナイザを巡る戦いに波乱を引き起こす。


Episode-54.Trinity/噛み合う歯先は刃の如く

:筧ら新たな勢力たる三人組は、皆人以下対策チームと手を組むことは拒んだ。あくまで彼

 らは彼らで、独自にアウター達を根絶するつもりらしい。

 仕方なく睦月達は一旦日常に戻り、近付く文武祭の準備に加わるが……そこで新たなアウ

 ターに、敵の“群れ”と遭遇することになる。

 今までよりも更に異質な、同じ姿でギョロ眼のアウター達。

 祭りの気配に浮かれる街に潜み、守護騎士(ヴァンガード)を陥れるべく謀略を巡らせる新たな“七席”。

 次なる災いの瞬間(とき)は着実に、迫っていた。


Episode-55.Crusade/いずれ街を喰らうもの

:量産型(サーヴァント)に似て非なるアウターの一団を倒し、しかしながら何とも煮え切らない睦月達の不

 安。それでも時間は変わらずに移ろい、遂に飛鳥崎文武祭はその開催の時を迎えた。

 一連のアウターこと、電脳生命体絡みで暗くなりがちな世相を吹き飛ばそうと、例年にも

 増して多くの人が行き交う会場・飛鳥崎セントラルヤード。睦月達のクラスの出し物も、

 家族や望外の知り合いらの訪れによって上々の滑り出しとなったが……そこに再び、先日

 の群体型アウター達が大挙して襲い掛かる。

 にわかに大混乱に陥る会場の人々を守り、避難させつつこれを迎撃しようとした睦月達。

 しかしその奮闘も虚しく、やがて敵の文字通りの“物量”に押し流され──。


Episode-56.Crusade/口撃の自由、英雄の条件

:感染爆発(パンデミック)。

 かつて飛鳥崎──集積都市及びこの国の形そのものを恨んだ男達の妄念により、アウター

 の襲撃に見舞われたセントラル・ヤードは瞬く間に地獄絵図へと変わった。辛うじて地下

 空間に逃げ込んで圧殺を逃れた睦月達も、この圧倒的な数の差にどうする事もできない。

 混乱の中で、突如として由香を奪い去って消えた黒斗。

 会場の内外で批判の礫を投げ、守護騎士(ヴァンガード)とその仲間らに責任の全てを丸投げして憚らない

 市民達。

 そんな彼・彼女らに、義憤(いか)りの声を上げる恵。

 人々が云う英雄とは? しばしば称賛される、英雄が背負わされているものとは? 

 ──佐原睦月は今、その自分なりの回答(こたえ)を出す。


▼シーズン5『Evolution of Vanguard(Ep57~Ep70)』

Episode-57.Target/佐原睦月とその周辺

:飛鳥崎文武祭を経て、その正体が明るみになった睦月及び対策チームの面々。

 寄せられる“無責任”な期待、或いは伏せられていた事実等を梃子に批判に回ろうとする

 人々に対して、皆継ら大人達は睦月らを守り、耐え忍ぶしかなかった。

 黒斗からの接触を経て、改めて対策チーム側への不信感を募らせる由香。

 その黒斗自身も、同じく“七席”であるラースより、不穏の到来を匂わされる。

 更に騒動後、久しぶりに学園(コクガク)に復帰した睦月の命を狙う、謎のアウターまで現れて……?


Episode-58.Target/拗らせた者達の連鎖

:自身の命を狙う刺客が現れたことで、睦月はまたもや学園生活から距離を置かざるを得な

 くなってしまった。皆人以下仲間達も、この刺客の正体と対応策に追われてゆく。

 今度こそ由香ら獅子騎士(トリニティ)を仕留めようと行方を追う、エンヴィーこと勇。そんな彼を哂い

 つつも、自分達にそう猶予が残されていないと嘯くグリード。

 一方で、尚も様々な思惑渦巻く飛鳥崎に、海沙の兄であり中央官僚である海之がお忍びの

 帰省を果たしていた。

 “死神”を模した刺客との再戦、その出所。

 イコール守護騎士(ヴァンガード)と判明した睦月の存在を、疎ましく思う者達は、一体何故そのような愚

 行に走ったのだろうか?

 

Episode-59.Execution/埋まらぬ溝、嵩む壁

:一難去ってまた一難。突如、飛鳥崎の中心部と郊外を隔てる謎の「壁」が一夜にして建っ

 てゆくという珍事が発生した。当初はアウター絡みとも断定できずにいたが、日毎にその

 棟数が増え、交通機関等にも支障が出始めたことで、本格的な捜査が始まる運びに。そこ

 へ政府側の協力者として加わることとなったのは、中央署に新設された『電脳生命体対策

 課』の面々だった。

 まだ見ぬ敵の犯行パターンを分析し、手分けして夜の飛鳥崎市内を警邏する睦月達。

 片や独自に件の「壁」について調査を始め、されど目立った収穫もないと思われた、筧ら

 獅子騎士(トリニティ)三人組。

 思わぬ犯人と出会い、或いは襲撃。今回の事件も、一筋縄ではいかず──。


Episode-60.Execution/君の自由は我等が敵也

:黒斗と勇、まさかの“七席”タッグによる妨害により、睦月達は一旦警邏作戦を中断せざ

 るを得なかった。何より「壁」を作らせていた当の召喚主にも逃げられてしまう。

 それでも『対策課』の面々と情報共有をしつつ、次の一手、確実な逮捕へと繋げる為の方

 策を詰めてゆく睦月ら対策チーム。

 時を前後して、獅子騎士(トリニティ)三人組は、亡き孫に化けたアウターと共に暮らす老人と交流を持

 つに至っていた。

 ──運命とは、得てして性悪であるらしい。

 幾つかの追跡が、入り混じって“終わり”を生む。

 

Episode-61.Maiden/遠方より姫来たる

:「壁」事件の解決から少し経過したある日、一人の少女が単身、睦月を訪ねて来た。

 彼女の名は小松真弥。小松文教相の娘であり、尚且つ睦月を“お兄様”と呼んできたこと

 で場に居合わせた面々は混乱する。

 期せずして明らかになる、睦月の父親とその正体。母・香月が、長らく努めて答えようと

 しなかった本当の意図も含めて。小松家及び政府筋から彼女の出奔を報されていた、皆人

 以下対策チーム側とも合流し、睦月達は彼女を送り届けることになる。

 ──異母兄(あに)の存在を知り、一目会いたかったから。

 そんな純粋な理由など、悪意ある者達は勘案しない。寧ろ現役大臣の娘というポジション

 が、事態をややこしくする。飛鳥崎を縄張りとする“蝕卓(ファミリー)”達が、おいそれと見逃す筈も

 なく……。


Episode-62.Madien/続・亡者の行進曲

:真弥を護送中の一行を襲った、継ぎ接ぎのアウター。

 一度は倒した筈の相手は、復活する度に強化されるという厄介な能力の持ち主だった。

 守らなければならない対象の多さもあり、苦戦する睦月達。加えて“七席”らの大部分が

 参戦してきたことで、抵抗も虚しく真弥は拉致されてしまう。

 窮地に立たされる対策チームと政府、もとい有志連合。更に敵の工作により真弥の誘拐だ

 けでなく、睦月の出自も人々に知られることとなり、世論の批判からも一同は矢面に立た

 される。

 “蝕卓(ファミリー)”が仕掛けてきた取引と、奪還作戦。

 或いは香月と健臣が語り出す、愛と勇気の物語──。


Episode-63.Parents/生みの親に思うこと

:真弥の救出作戦が一先ず成功を収め、今度は首都集積都市・東京から、父である健臣や梅

 津といった政府側の関係者が直接彼女の回収に訪れた。

 暫くぶりの父子(おやこ)の再会と、梅津から持ち込まれた新たな協力依頼。

 かねてより敵の本丸と踏んでいたH&D社が、満を持して発表するとした新型デバイスの

 プレゼンイベントに、睦月達は潜入を──同東アジア支社長・キャロランの化けの皮を剥

 がすべく近付く事になる。

 尤も、端から「敵」もそんな真似を許す筈もなかった。

 多くの人々でごった返すプレゼン会場を舞台に、攻防が始まる。人々は逃げ惑う。


Episode-64.Parents/生んだ子らに望むこと

:プレゼン会場に現れた“合成”個体二人組と、更に黒斗ことユートピア。最初は三人協調

 の反撃に押されていた睦月達だったが、ある出来事を切欠に“合成”個体達は一転、黒斗

 を「裏切者」として攻撃し始める。

 ──皆人が読んでいた通り、黒斗は淡雪を人質に取られていた。事情を把握し、これまで

 の経緯・交流がある彼を放っておけないと、睦月達は彼女の救出を申し出る。加えて討ち

 損ねた“合成”個体達も、当初の目的を達成する為には攻略しなければならない。

 その一方で、蝕卓(ファミリー)幹部、ラース以下“七席”は、新たな密命を受けて動き始めていた。

 自分達「旧」七席と、「新」幹部たる海外組。

 新たに組織を牛耳り始めた後者が、自分達の居場所を奪いつつあると知りながら。


Episode-65.Because/選別への前奏曲(プレリュード)

:攫われた淡雪を捜し、飛鳥崎の街中を駆け回る睦月達。ようやく目星を付けてその現場に

 乗り込むも、今回は敵が一枚上手──既に蛻の殻だった。しかもこちらの不在を狙い、捜

 索に協力してくれていた小松父子(おやこ)や同期中の面々を、新たな刺客が襲う。

 単純な戦力、頭数の差に加え、黒斗が対策チーム側に付きつつあることを憂う筧。

 全個体達の“召集命令”を笠に、各々の思惑が水面下で蠢く“七席”達。

 加えて、健臣・梅津不在の首都では、とある人物らが不穏な動きを見せ始めていて……?


Episode-66.Because/貴女への小夜曲(セレナード)

:淡雪捜査網の陰で、深夜の首都集積都市にて行われた武装蜂起(クーデター)。されど老いても尚、先見

 の明と謀略を駆使した小松翁や政府側の伏兵により、首謀者・桜田議員ら一派は失脚の末

 路を迎えることとなった。桜田自身も、己の破滅に──最早自分が人間ですらなかったこ

 とに、ようやく気付く。

 先の刺客、ワスプが再び現れた。独自に(先に)淡雪の身柄を確保しようとしていた筧ら

 とも居合わせ、睦月達は今度こそこの難敵を討伐することに成功。黒斗の向かった先で、

 捜し求めていた彼女に加え、由香の父親でもある誠明の姿も見つけたのだが──。


Episode-67.Rebellion/席がまた、一つ欠けて

:ようやく拉致・監禁から解放された淡雪は、睦月達との交友を含む多くの記憶を喪ってし

 まっていた。自らのことも忘れられ、ショックを隠せない黒斗。更にその症状は誠明にも

 起こっており、“蝕卓(てき)”が残した悪意に、一同は衝撃と憤りを隠せない。

 黒斗がかつて付けてくれた管財弁護士・扇と、代々主治医を務める安斎にこれまでの経緯

 を聞かされ、酷く動揺──後悔する、自宅のベッドで目を覚ました淡雪。

 亡き妻を含むこれまでの記憶を喪い、我が子とも実感が湧かぬ(わからぬ)まま、純粋に由香を心配し

 た上で励ましてもくれる誠明。

 ──忘れるということは、罪なのだろうか? 救いなのだろうか?

 だが尚も“蝕卓(そしき)”、新生幹部・海外組の面々は、睦月達を追い詰めるべく更なる一手を打

 ち始めていた。


Episode-68.Rebellion/なら我々は、叩き潰そう

:海外組の一員、喪失(ロスト)と感染(ヴァイラス)による攻勢により、飛鳥崎の市中は瞬く間に混乱に包まれた。

 人が化け物に変わる──地獄絵図の様相が繰り広げられた。事態を受け、睦月達は急ぎ

 出動。まだ“感染”していない人々の避難誘導と、“感染”してしまった人々への対処に

 追われる。

 これまで無かったタイプ、寄生型の能力。根治の方法が不明な中、睦月達は守勢とジリ貧

 を強いられる。騒動の大元となったと思しき個体を捜し、睦月が強襲を仕掛けるも、その

 正体は相方に化けた喪失(ロスト)だった。

 何重にも据えられた策に踊らされ、その上で相手の力量に翻弄される睦月。

 その果てに、今度は他でもない守護騎士(かれ)自身が──。

 

Episode-69.Pandora/何の為に生まれてきた

:守護騎士(ヴァンガード)が敗けた。本性を現したロストに、腹を貫かれた。

 何よりも事態を深刻化させたのは、その際に彼が睦月の記憶の一部を採取して行ってしま

 ったということ。黒斗の機転で戦線を離脱することは出来たものの、睦月は意識不明の重

 体。最高戦力を欠いた皆人以下対策チームは、H&D社による自作自演(マッチポンプ)も相まって、世論

 から激しい突き上げを受けてしまう。

 ──もう猶予がない。

 “蝕卓(ファミリー)”と決別した黒斗と共に、一同は起死回生の開示へと打って出る。片やその敵側は、

 とうとう地下司令室(コンソール)を直接叩くべく動き出していた。

 軍勢を率いるのは、海外組の一人にしてH&D東アジア支社長、キャロライン・ドー。

 迫り来る対策チーム壊滅の危機に、尚も昏睡の夢をみる睦月は。

 

Episode-70.Pandora/サハラ・オーバーロード

:飛鳥崎の複雑な地下水路を、適宜ぶち抜きながら進軍する、キャロライン及び改良を施さ

 れた量産型(サーヴァント)達の軍勢。

 本拠地・司令室(コンソール)を死守すべく、皆人以下残された面々は奮闘するが、本性を現したキャロ

 ラインの圧倒的な白兵能力に為す術なく──途中、彼女達の動きを嗅ぎ付けて追って来た

 筧ら獅子騎士(トリニティ)達さえもまとめて叩きのめされる。

 ……だが、あわや全滅と一同が絶望しかけたその時、駆け付けたのは重症で動けなかった

 筈の睦月だった。

 (その為に、僕は生まれてきたんだ!)

 これまでと一線を画す強敵を相手に、切り得る残りの手札(カード)は。

 たとえ彼の掴んだその選択が、後戻りの出来ない未来を引き寄せてしまうとしても。


▼シーズン6『Purpose and Vanguard(Ep71~84)』

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