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キスDE世界征服!?  作者: 守護
44/52

舐めやがっ…なん だ…と!

「よし、こいやぁぁぁあ」


開始の合図とともに、デビル三兄弟の一番細いのが突っ込んできた。

いかにも魔術師然とした格好なのに、手に構えるのは短剣。


溝が刀身に刻まれてるってことは毒か?

まあなんにしろ、当たらなければ問題ない…よね?


「降参するなら今のうちだぞ?はっはっはっはっ…」


デブ、無駄にいい声出すんじゃねえ。

まるでどこぞのハマリ役だな。

笑いを堪えてるのにばれてしまうじゃないか。


こーゆーのは、弱いと見せかけてボコボコにするものと道理が決まってるからな。

膝を震わしてみたり、腰が引けてる感じを装ってみたり。

おかげで完璧に舐められてますね。

けどーーーーーーーーー



残念ながら、所詮素人の雑魚だ。

…右、左、右、…下っ!


簡単に剣筋が読める。

伊達にネシアやシキと特訓してねえよ。

激情したオーガよりわかりやすいなんて…ねえ?


「くっ、なんで当たらないんだ…魔法でも使ってるのか⁉︎ずるいやつめ!」


かれこれ5分くらい逃げ回っていると、あまりの当たらなさに魔法を疑いだした。


…たぶん、いつもは自分らがやる手法なんだろうね。

残☆念だけど使ってないんだなぁ。


「そろそろいいかな?」


剣を構える。


「やっとやるきになったのか?逃げ回ることしか能がないのか?モンスターが来ても逃げ回ってるんじゃいつまで経っても倒せねえぞー!」


外野うるさい。

遊んであげてるのに、気づいてるのは2人ってとこか…ネシアとシキを除いて。


「うぉおぉぉぉぉお!」


動きを止め、剣を構えたことを隙と捉えたのか、ガリが突っ込んでくる。

まっすぐに振り下ろされる短剣を右ステップで華麗にターン。

すれ違い様に足を払って転がす。


喉元に剣を突きつけ、


「どうだ?」


…気絶したか。はい1勝め〜。


次は…

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