初戦闘。なんかしません
期待を裏切り続けて何十話…まだ4話ですが。
街とか書いたくせに街出てこねえじゃねえか3話。はい、すいません。
なるべく頑張るので少々出てこなかったりしてもお目こぼしください。
『ピィィィィィイ』
「なんだっ!魔物か⁉︎」
「あー、あれは…『ピィィィィィイ』」
ネシアが、ふところ…から取り出した笛を吹く。
「チッ、、、たぶん、ウチのもんや」
…ネシアの知り合いか。それにしても、舌打ちしたように思うんだけど気のせいかな。
まあ魔物じゃなくてよかったよ。
あと、ファイアボールを構えているシキよ、安全だと思うからそれはやめておけ。
みるみるちかずいてくる騎馬の集団。その威圧感もさることながら、夜闇の中を一直線に、かつ障害物を避けて通る技術。ライトもないのによくそんなことができるな。
「ネシア様!ご無事で何よりです。この者どもは、、?」
「私の恩人だ。丁重にな。それで?どうして此処に来た?」
ネシアさんこわいです。声のトーンが2個か3個下になってドスが効いててたいそうこわいです。
シキも涙目に…
「とにかく、ネシア様屋敷に帰りましょう。お父上様もご心配なさっております。さあ!」
「私はもう帰らん。そう伝えてくれ」
うわー…どうしよう。
止めるべきなのか止めない方がいいのか。
「シキ、どうしようか」
困ったときはシキに相談。
「ええと…どうしましょうユーマさん?」
そうそう、困ったときは俺に相談…っておい、堂々巡りになってるから!
「ネシア、とりあえずどうなってるの?」
「「「ネシア様を呼び捨てにっ⁉︎何者だあいつは」」」
おおー、綺麗にハモってる。
いやそれよりもだね、事情が全くわからないんだが。
「ああ、ユーマさん。あいつらはウチの親父の部下や。でも、ウチはもう家に帰りたくないっちゅーか、帰れない事情ができたっちゅーかね。主に原因はユーマさんやけど」
「俺?全く心当たりがないんだけど」
「いや、だってウチとキスしたやん」
したけど…したけどもね。女同士だし(見た目)セーフじゃないんですか?
「ユーマさんは私のものですからね!」
ちょっと待て。私のものって…え?シキちゃん?
「シキ、どういうこと?」
「最初にキスしたのは私ですから!正妻は私ですよ!」
キスしたからどうなのかはともかく、俺はやっぱ旦那さんなんだ。女になってる筈…いや、うん。なってるんだけど。
「ユーマさん?キスの意味をもしかして知らないとか?」
意味??意味って?
俺そんなことしらないよ?きいてないよ?
ヘルプ神様!常識が違うっぽいんですけど?
「その顔は知らない顔ですね?口どうしでキスをするってことは、この辺では…この大陸あたりでは結婚するということなんですけど…知らなかったんですか?」
まじかよ…知らんかったわ〜普通に。
神様よ、こんな能力持たせといてそりゃないっすわー。
「知らんかったわ…いや、待て待て、女同士じゃないか?それでけっこ」
「女同士がどうかしたのですか?ユーマさん。この辺は普通にあることですし…何人も作られる方もいますし。まさか今更知らなかったで通すつもりじゃないですよね?」
んー、シキちゃんからブラックオーラが立ち昇ってるじゃないか…
気づけばネシアたちも止まってるし…
「え?い、イヤーソレハシッテタサモチロン。ところで…ね?ちょっと話がしたいんですけども…あ、だめ。だめですか…」
結論。元々(真の)女の子には勝てません。
「まあ、そーゆーわけでウチはユーマさんの側室っちゅー訳や。まあ戻るつもりもないしなー♪」
気付いたら奥さん二人いました。
俺自身も女になってます。
「ぁぁぁぁぁああ…だめだ。理解が追いつかねえよ…」
「っ…お、おい、貴様ネシア様にこのようなことをして…お父上様にどう伝えれば…」
大変ですね、中間管理職。
迎えに行った人が結婚して家に帰らないとか言われて…しかも相手が見知らぬ人とか。
俺なら逃げたいね。というか逃げるわ。
「と、とりあえず3人とも、街の屋敷に行きましょうぞ!話はそこでじっくりと…」
うん、なんかごめんなさい。
二人とも凄い剣幕なんだもん。止められるわけがない。
「やだ。ウチはユーマさんとシキちゃんと旅するんや。待ち望んでた生活やぁぁぁあ!」
一人エキサイトするネシア。どうしよう旅するとか俺たち一言も言ってない。
*************
翌朝。
俺たちは馬車の上です。
夜通し話し合って、結果一応街に行くことになった。
挨拶…しろと。
怖いです。
「おお…あの壁は?眩しいんやけど」
突然(角を曲がると)現れたのは、でかい壁。色は白。純白って言い切れるくらい真っ白。
「あれがウチが住んどる街、マツシロカグンや。でかいやろ?すごいやろ?な?」
どやってますがネシア?街を出るだなんだ言ってたけど…どう見ても大好きそうです。
「ああ。すげえわ」
「あれくらいなのですね…帝都の半分…くらいかしら?大きい方ですね」
シキが全く驚いてないんですが。
「そういえばさ、街に入るのになんか身分証みたいなのいるのか?俺ないんだが」
「私はありますよー?帝都では必須なんですよ。コレ」
シキが見せてくれたのは一枚の板。
金属で出来てて何やら文字が書いてあるが…
読めない。神様?どうなってますか?
『ごめんねーユーマさん。アップデート忘れてたわ。日本語対応にするからちょい待ってて』
「うおっ」
神様確かに呼んだけども。突然脳内に出てくるのやめてほしいわ。
それもだが…アップデート?日本語対応?なにやらちょっと聞き慣れたが問題がありそうなことを今更言いおったが…どうしてくれようか。
「ユーマさん?どうしたんですか突然」
「い、いやーなんでもない。ちょっと目にゴミが入って」
「なんだ、びっくりしましたよ…神の声でも聞こえたのかと思いました」
……ふぁっ⁉︎この子いまなんて?
びっくりしたのは俺の方だよ。
ふと身分証に目をやると、字が読める。
というか日本語で書いてある。
【ステータスカード】
読んでいただきありがとうございます。
1つ言いたいことが…当話は決して途中なのではありません。意図的に切っちゃいました。
さて、5話につきましては、一週間以内には必ず。必ずあげますので…待ってくださいw