武器装備購入
「いや〜意外と良い値段で売れたな」
オーガやハイオークが、良い値段で売れた。
定価の2割り増しくらいで。
なんでも、外傷が少なかったかららしいんだけど…二人ともザクザク切ってたし。
あんなぱっくり割れてたのに…あれで少ないってどんな倒し方してるんだろう。
まあいい、売れたんだ。そして儲かったんだ。
「で、武器を買うんだったっけ?」
「せや、宿代除いても結構あるやん?それで新しいのにしたいねん」
「私は別に…」
まああんだけ切ってればな、武器も耐久性がなくなってくるだろう。
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「そろそろ武器屋街かな」
街の雰囲気が少し違う。
なんていうか、荒々しいというか素朴というか。
煙突が林立し、ほぼ全てから白煙がもうもうと上がっている。
そして、とめどなく金属を叩く音やヤスリがけの音がする。
不思議とうるさくは感じず、どこか懐かしい感じもする。
ーーー俺の実家が町工場が多い地域にあったからかな、なぜか心が温まる。
「ユーマ、ユーマ!あそこはいりたい」
ネシアに手を引っ張られ、入った一軒の店。
一人で初見じゃ入らないようなーーボロいーー店だ。
店内も薄暗く、陳列してあるはずの棚も空きが目立つ。
「ネシア、なんでここを?」
「カンや。乙女の勘っちゅーやつや」
いいことが起きそうらしい。
「すみませーん」
店員さんも見当たらない。奥にいるのか。
「すみませーん」
呼ぶこと3度。
「はーい、すいません、今行きまーす」
少し高めの、女の子の声がした。
「はい、お待たせいたしました。本日はどのようなご用件で?」
ーーーー出てきたのは、なんとーーー
さて、ペースを戻して頑張りたいところです。
が、期末テストという大敵が。
追試になるかの瀬戸際なもので…辛い。