32/52
妖鬼討伐
「さて、そろそろ出てくるかな」
俺たちは街の南門から出て、近くの森へと向かっている。
ゴブリンというのは、薄暗い森の中に集団で住んでいるらしい。
兎に角いたずらが好きらしく、軽いいたずらならまだ良いが取り返しのつかないようないたずらもするので危険らしい。
「しかし、ゴブリンか〜。あ、そういや討伐したゴブリンの数ってギルドカードでわかるのか?」
「せやで。ってかユーマ聴いてなかったん?あの人言いよったで」
「ネシアを見てたから聴いてなかった」
「っ…そんなこと言ってからもうっ」
あ、赤くなった。
「ユーマさん、一旦休憩しません?」
「そうだな、休憩挟んで森に入ろうか」
ちょうどいい野営地みたいな、草の生えてない場所があったので土のドームを作る。
「相変わらずやなー、ぱない土魔法」
「ですね〜。私の魔力だと半分くらい作ったら魔力切れになりますよ」
「そうかー?」
*********
「さて、そろそろ行くぞ」
「はい」
「せやな」
各武器を手に持って、森の中へと進む。