宿にて。
「ここか、旅の白鷺亭は」
ギルドを出てから僅か数分、俺たちはとある建物の前に立っている。
「ふわぁ、大きいですねー」
「こんな大きいの見たことないわぁ」
現代日本人からすると、そこまで大きくは見えないが15mほどの高さの宿だ。
石壁ベースで、三角屋根。
窓ガラスこそないが、鎧戸が閉まっている。
「あってるな、入るぞ」
「おっふろ〜」
「やっとやなぁ」
「いやっしゃいませー、本日はどのような御用で?」
受付は、おばちゃんだ。
「泊まりで…二人部屋と一人部屋ありますか?」
「それがねぇ、三人部屋がひとつ空いてるのと、あとは一番高い部屋だけだね」
「せやな、三人部屋で」
んなっ、ネシア?さ、三人部屋ですか…
偶には一人プレイがしたいんですけど。
「ネシア、三人部屋でもいいのか?」
「なんか問題ある?ウチとシキとユーマの仲やん」
「三人部屋!いいですね〜。それなら私も…」
いい…のか?いいんだよな、同意の上だし。
我慢しないといけないが、今までやってきたんだ、一日二日くらい我慢してくれよう。
「三人部屋をお願いします」
「はいよ。楽しんでおいで」
意味深な含み笑いをするおばちゃんから鍵をもらう。
三人部屋は二階である。
ちなみに、一階は受付と食堂、三階は一人部屋だそうだ。
「030…ここか」
通路を挟んで、扉がずらっと並んでいる。
どの扉も見た目は違いがない。
ただ、部屋の番号が違うだけだ。
「開けますね〜…うわぁ⁉︎」
「え?どした…ん…これはっ!」
すいません、昨日はいつにも増して少なかったですね。
あれは…さすがにないな、と私自身思いましたw
まあ頑張っていきますので、生暖かい目でもいいので見てやってください。