手紙
その箱の中にはー
『ユーマ、おひさー!なかなかうまくやってるみたいじゃない。
私も天から見てて面白いわ。でもたまには呼んで欲しいかな。神様だし。
で、久しぶりの呼び出しは何のようなの?
最近全然キスしてないじゃない、私を呼ぶ暇があるならキスを早くしなさいよ。
じゃー、これで終わるわね。じゃ〜ね〜。
追伸:ユーマに教えた名前は、ほぼ本名なんだけど今そっちだと邪神らしいから、ソルってほうの名前使ってね』
…相変わらず軽い手紙だ。
で、内容的に重要なのが三つ。
一つ目は、天からずっと見られていたということ。
夜にこっそりしてたのもばれてるかと思うとぞっとする。
二つ目は、キスしろってこと…。
たしかに能力なんだけど…ねえ?
なかなか難しいじゃん?
三つ目は、ソルってほうの名前使えってこと。
先に言っておいて欲しかった。
そしたらわざわざこんなことをしなくて済んだのに…
「なあ、シキ、ネシア。神様から手紙だ」
「あのポーズが効いたんですか?」
シキ…笑いたければ笑え。
堪えられると寧ろ恥ずかしい。
「ふぇー、ほんまにおるんやなぁ、神さん」
そうか、ネシアは初めて見たんだったな。
「とりあえず準備は整ったし、聞きたかったことも分かった。そろそろ行こう」
「ようやっくおっ風呂〜〜ですね」
「せやなぁ、はよ並ぼうか」
シキのここ4日ほど続くお風呂コールーBGM化したーを流しつつ、俺たちは入門者の列に並ぶ。
ここまでながかった…まだついてないけどな。
本日は滑り込みセーフ