いよいよ街へ…
「はぁ、こんなものでいいかな」
ようやく3人で、話の裏を合わせ終えた。
日本の常識とちょっと違ったりして、なかなか創作が難しかったが…
とりあえず、北の国からやってきた冒険者希望の3人組という設定にしておいた。
もちろん、出会ったとことか特に俺のこととかは上手くごまかしてある。
あと…ステータスカードは、田舎だから作ってないということでなんとかイケるようだ。
正直ここまで来て入れなかったらどうしようと思ってた。
「なら、ユーマ。そろそろ行こうか」
「ああ、いよいよだな」
「楽しみですね〜」
なんとか今日中に街に入れそうだ。
間に合ってよかった。
…門の前で野宿とか恥ずかしいからな。
「そういや、俺が女神のことあの時言ったから追い出されたよな?」
「せやったなぁ、あれは…何度も聞いたけどホンマなんよね?」
「一応。転移してきたことも話したと思うけどさ、担当|女神〈あのひと〉なんだよな。加護とか貰ってるし、信仰って言うかね、ありがたくは思ってるし」
「ユーマさん、この国なら、信仰は確か自由でしたよ」
「やけどなぁ…あの神さんは邪教的意味合いがあるんよ。あんま言わん方がいいかもしれん」
「そうか…聞いてみるか、どうするか」
両手を天に掲げて、まるで7個の龍玉を集めるマンガの主人公の、あちこちからエネルギーをもらう技のような体勢になる。
女神さまヘルプっ!
強く念じると、空から降ってきたーのではなく、目の前に箱が現れた。
15センチ四方の小さな箱だ。
中にはーーーー
いよいよ街へ…いきませんでしたすいません。
多分次には入るかな?