村発見?
「どうしたの?遠い目をして」
「いや、ちょっと思い出してただけだ」
ほんと、日本からこっちに来て、まだそんなに日はないがこれほど濃密な時になるとは思わなかった。
俺はこっちに来て良かったのか、幸せなのか、幾度も夜に自問自答していたが…
2人も俺についてきてくれているんだ。
幸せなのだろう、今は。
「あとどれくらいだと思う?冒険者の国まで」
「せやなあ、だいたい日程的にはそろそろつきそうなんやけどな…城壁どころか村さえも見えんけなぁ」
そうなんだよな…ここまで来て、村の一つも見えないのは…
今更道を間違えたとかない…よな?
「ユーマさん、あれは…村ですかね?」
突然シキが指さした遥か先には、立ち昇る黒煙が。
「あれは…村なら襲われてるのかもしれん。急ごう」
「わかったわ」
「わかりました」
村だと思いたい。
だが、普通の村は黒煙なんかそうそう上がらないだろう。
よくある異世界ものでは、黒煙を上げる村イコール盗賊か何かに襲われているからな。
急いで損はないだろう。
今回も短めです。
できるだけ続けて…たまに空くかもしれませんが…いこうと思います。
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