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初めての恋愛小説です!
文章構成等可笑しなところも多々あると思いますがよろしくお願いいたします。
言葉とは時に残酷なもので、時に優しいものだって最近気がついた。
高校生になって、初めて見た流れ星。
部活のみんなで見た帰り道での流れ星。
初めて見たって言ったら、みんな笑っていた。
「遅くない?」とか「ださい」とかさんざん言われた。
私は初めての流れ星に興奮しながら、満天の星空を見て苦笑いを浮かべて黙っていた。
「実は俺も初めて~」って、助け船を出してくれたのが私の親友幸都だった。
みんな笑って、彼はウインクしてくる。
私は暗いこと救いに思った。
顔をそらして小さく呟く「別に助けてくれなくてもよかったのに」って。
すると彼は「お前分かりやすすぎるよ」と小声で言ってきた。
中学時代から一緒にいる彼、変な噂も立った時あったがそれでも一緒にいてくれた。
《仲がいい親友》それが私たちだ。
たぶんそれは彼だけ。
部活のみんなが前で騒いでいる中、二人並んで歩く。
「そういえば幸都は何お願いしたの?」私がそう聞くと「忘れてた」なんて笑って返してきた。
「お前はなんてお願いしたんだ?」
その質問に少しだけ、体が震えた。
「ぁ・・・・」私が口を開くのと同時に、「わかった!」と声を張り上げたのは誰でもない幸都。
振り返る先頭の人たちにいつものさわやかな笑顔でなだめると、耳打ちをしてくる。
「お前の好きな人についてだろ」
ニヤつく彼に私は最高の笑顔を向ける。
「うん。あたりまえじゃない」
作り笑いは得意になった。
嘘が得意になった。
私の好きな人はほかでもない。
《仲のいい親友》のあなたです。
言葉は深く私を優しく傷つけた。