第二話
ここはどこ?
わたしはだあれ?
わたしはほうじょうさつき。
じゃあここはどこ?べっどもへやもまっしろ。
わたしはここにはにあわな、い。
そう、わたしにはニアワナイの。
「先生!意識を取り戻しました!」
近くで大きな声。なに、なんで?
右手を上に上げる。
(あれ?動かない)
左手も動かしてみる。
やっぱり動かない。
他のところも試してみたけれど動かなくて、周りがバタバタしているのを聞いているしかできない。
「これがわかりますか?」
目の前で手を振られ、そのあとにピースのサインが作られる。無意識に口元を動かし「ピース」というと、ベットが動き出した。
痛い。ゆっくりと起き上がり寝ている人に負担がかからないように設計されているはずなのに、少しの動きだけでも体が痛くなる。
「自分の名前、わかります?」
「ほうじょう、さつき」
「年齢は?」
「じゅ…ろく、さ、い」
声が掠れながらも、何となく答えなければいけないような気がして。動かない口を必死で動かして、かすむ視界に捉えた人物に向かって言い放った。
なんだかもう考えることも億劫で、襲い来る眠気に逆らえなくなってきた。もともと逆らう気もなかったのだけど、なんとなく起きてないといけない気がしていて。今もそう思っているがもう意識は持ちそうになかった。
遠くで何かを話している声を聞きながら意識は闇に沈んでいった。
うおぉ…短いぃ…
つ、次はもっと内容入れます!(汗)