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青年  作者: すだちポン酢
1/9

相も変わらず

 ピピピッ。ピピピッ。

目覚まし時計の音が鳴る。

「ん〜。」

低く唸りながら体を起こす。

午前5時50分。

全くもって代わり映えのしない朝。


まだ眠い。

昨日何時に寝た?

覚えてない。

寝ぼけたまま、祭誠志朗まつりせいしろうは布団から出る。

歯を磨き、顔を洗い、髪を整える。

高校入学と同時に祖母の家へ引っ越し。

学校までは1時間半以上かかるため、この時間に起きてもギリギリである。

ピーッピーッピーッ。

炊飯器が音を立てる。

夜のうちに予約しておいた米が炊けた。

ヘラ返しをして保温を解除する。

フライパンを出して朝食の準備。

ウィンナーを炒めている間にお弁当のおかずの冷凍食品をチンしてを詰め込む。

ん〜、のり弁でいいや。

弁当箱に米を敷き詰め海苔をのせて醤油を一回し。

これで弁当は完璧。

炒めたウィンナーを取り出して、まだ熱のあるフライパンに卵を割り入れる。

朝食はいつもこのメンツ。

米をよそり、冷蔵庫から鮭フレークとヨーグルトを取り出す。

目玉焼きができれば皿に盛り付け、醤油を一回し。

醤油多すぎかな…。気を付けよ。


 朝食を摂り終えて歯を磨いてもう6時25分。

この時間になると祖母が寝室から出てくる。

「おはよ。」

挨拶だけ交わして2階の自室へ戻る。

制服に着替えてカバンを持って1階へ降りる。

「洗濯機そろそろ終わるから干すのだけよろしく。」

見送りに出てきた祖母にそれだけ伝えて靴を履く。

「いってらっしゃい。」

いつも祖母は僕に対してこれだけを言う。

「いってきます。」

だから、僕もこれだけは必ず言う。

 

 自転車をこいで最寄り駅まで向かう。

自転車でいけば最寄りまでは10分もかからずに到着できる。

6時40分。いつも通りの時間に最寄り駅に到着する。

僕の家からの最寄りは始発駅になっているためここから7駅は各停で座れる。

足りない睡眠時間はそこで補えばいい。

6時47分。

いつも通りの時間に電車は発車した。

スマホの目覚ましのバイブだけオンにして眠る。


 7時00分。

スマホのバイブで目を覚ます。

いつも通りの時間にいつも通りの駅。

ここから乗り換える。

階段を改札階へ登り、またホームへ降りる。

7時07分。

いつも通り混んでいる電車に乗り込む。

この時間だけは、本当に何もすることがない。

とにかく邪魔にならないように。

イヤホンを両耳に突っ込んで音楽を聴く。

万一のためにノイズキャンセリングはオフにする。


 そのまま揺られること4,50分。

気づけば電車はがらがらになる。

空いている席に腰を下ろす。

音楽を止めてイヤホンを外し、もう一度眠る。

8時07分。

学校の最寄り駅に到着する。

もう一度イヤホンを出して音楽をかける。

ほかの多くの学生が使う出入り口とは逆方向の出入り口を使う。

近道とかでもなんでもないが、こっちのほうが人が少なくて歩きやすいのだ。

8時17分。

学校に到着する。

靴を履き替え3階へ登る。

階段から一番近い教室。

2-5の扉を開ける。


 今日も今日とて、徒然なる時間が始まっていく。

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