表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/472

第十九話 ─微光の兆し─

朝の光が差し込む京都市伏見区の団地。雨上がりの道路に光る水滴を眺めながら、朋広は原付を押して歩いていた。体の痛みはまだ残るものの、今日も自然と人助けのことを考えてしまう。


「……ほんま、いろいろあったな……」


ふと、遠くに倒れそうな影を見つけ、反射的に駆け寄る。


「大丈夫かいな!」


影の少女は制服姿で、緊張した顔をしてこちらを見上げる。雨に濡れた髪が少し光るだけで、年齢や名前はまだ分からない。朋広は自然に手を差し伸べる。


「えっと……ありがとうございます……」


声は小さく震えているが、どこか覚えのある響き。読者だけが気づく、その声の微かな記憶の残り香。


横から遠くで、気配だけを漂わせる監視者が一瞬光を放ち、少女に核を与えようとする。その力の一部はなぜか主人公の方へ流れ込み、原付とスマホに微かな変化が起きる。しかし、朋広は気づかず。


「よしよし、大丈夫や。ほな、ちょっと支えてあげるわ」


少女は頷き、ふらつく足を朋広に委ねる。その瞬間、首元のリボン型チョーカーが揺れ、ほんの一瞬桜色に光った。読者だけが見て、昨日の夜に助けた少女と同一人物かもしれないと匂わせられる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ