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学園生活と興味

短いです。

「ただいま」


 誰もいない部屋。

 もちろん返事もない。

 暗い部屋に明かりをつけてお湯を沸かす。


「これで四日連続カップラーメンか」


 最近の技術は素晴らしい。


 カップラーメンを食べた後は風呂に直行。

 季節は六月。

 今日は珍しく雨がふらなかった。

 来週には梅雨明けだとか。


「にしても驚いたなぁ」


 今日の琉花の演技。

 実際には光の書いた小説の一幕のセリフだ。

 だが、


「まじでやばかったな」


 危うく錯覚するぐらい似ていた。

 声や顔ではなく雰囲気が。


『いっしょに遊ぼ』


 あの言い方は完全に……。


「やめだ」


 そんなことはない。

 今日のは声優の演技を間近で見て驚いただけだ。


「そうだ。そうに決まっている」


 そうでなければいけない。


 風呂から出たらに髪も乾かさずに布団を敷く。

 そして寝る前に。


「今日はさ〜。すごい子がいてさ」


 今日あったことを話そう。

 光の習慣の一つ。

 唯一、光が本より大事にしていること。

 写真に向かって語りかける光の声はとても優しかった。







 日曜日は本屋で一日を過ごした。


 月曜日。


「おはよ、慧人」

「う〜す。光」


 今日も今日とて光と慧人は二人で話している。


「光〜。今日の朝会さぼろ〜」

「バカタレ」


 朝会をサボろうとは何事か。


「毎授業、本を読んでいる新田くんが言うことでもないけどね」

「そうだぞ」

「くっ。そう言われると何も言い返せない」


 それはともかく。


「遅れるわよ」


 時間がやばい。


「ホントだ。行こ、光、千紗」

「お前が言うな」


 心底心外だ。






 朝会が終わり。


「相っ変わらず、話が長いな」

「校長先生が同じことしか言わないから余計に眠くなるよね」


 光と慧人はまた愚痴っている。

 いまは、朝会が終わっていから授業が始まる前の時間。

 この時間って先生何しているのだろうか。

 早く帰ってこないくせに騒いでいると怒られるという理不尽が起きたのは二、三度ではない。


 朝会は相変わらずつまらなかった。


「いつもどおりだな」

「ぜひ、ありがとうを言ってください」

「慧人、実は校長説」


 何でよ〜、と騒ぐ慧人。

 よく小説では、イケメンは何をやってもかっこいいと書いてあるがそんなこともない。

 校長のマネをする慧人は……。


「まじで校長なんだよな〜」

「そんなことないよ」


 いや、似ている。

 老人にそっくりだ。


「ほら、先生来たぞ」

「また休み時間」


 ということで授業が始まった。

 光は相変わらずパソコンを開く。

 ウェブ小説サイトを開く。

 新しい小説を一つ開く。


 先生に怒られることはない。

 ほぼ諦められているからだ。


 いまの授業は数Ⅰだが、先生は何も言わない。

 まあ、質問されても答えるだけだが。


 一応言っておくが、光の成績は良い方だ。

 トップテンに入るほどでもないが、低いわけでもない。

 上の中くらいか。


 トップテンになれるほどの頭脳はないのかと聴かれれば、そうでもない。

 勉強する時間があれば、本を読んだり書いたりするだけだ。


(トップテンね〜)


 つい琉花のほうを見てしまう。

 彼女は確か学年一を毎回取っていた……はず。


(あぁ、もう)


 頭をガシガシ掻く。

 普段、人と話をしないツケが回ってきた。

 どうだっただろうか。

 確か取っていたはず。


(昼休みに委員長にでも聞いてみるか)


 そこまで考えて、何でそんなこと気になっているのかと我に返った。

 別に自分には関係ない。


(学校のあいつは別にどうでもいいだろ)


 よくよく考えたら、琉花は小説顔負けのもりもり属性だった。

 その上、声優までやっている。


(あいつはどこを目指しているんですかね〜)


 そりゃオタク的に気になるわ、と納得してしまう光だった。


 そのまましばらく本の世界に入っていった。







「新田、ここはなんだ」

「メネラウスの定理を使って三センチっすね」

「……そうだ」


 珍しく指名された。

〜光と昼食を食べた後の慧人と千紗〜


「今日の光どうしたんだろうね」

「珍しくクラスの話をしていたわね」








かなり遅くて申し訳ない。中間なんたらってきついんすよ。

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