09
リサとるりはすぐに討論を始めた。どうやら学術的な話題になると、リサはあの小動物のような性格から一変するようだ。るりの方は元々人懐っこい性格なのか……あるいは、生きてきた時間が長すぎて、どんな人間とも打ち解ける術を知っているのかもしれない。
「はるか、子供の頃に『守る』ことに関わる話を聞いたことある?」りんは傍らでケーキを食べているロリ少女に尋ねた。
「ないよ……大人たちからそんな話、一度も聞かなかった。」
「じゃあ、伝説とかは?」
「伝説ね……。」はるかは考え込むような表情を浮かべた「はるか、覚えてるよ。子供たちが砂漠多元宇宙に大きな洞窟があって、そこに年老いた竜が住んでいて、たくさんの宝物があるって話してた。」
子供たちの伝説か……待てよ、砂漠多元宇宙の年老いた竜と言えば、まさしく時光宇宙じゃないか。宝物があるかどうかは別として。
「他には何か覚えてる?」
「他の話は……多分ないと思う。あったとしても、はるかもう忘れちゃった……。」
りんは何も言わず、はるかの頭を撫でて慰めた。
「りんさん、私はもう一度自分の目で確かめに行きたいんです。もしかしたら、魔法少女一族が守るものはそこにあるかもしれません。」リサは強い意志を持ってりんを見つめた。
「それなら、私たちも一緒に行くよ。」
えっと……これは魔法少女としてのプライドなのか? りんがるりをちらりと見ると、彼女は拒否するどころか興奮した様子だった。もっとも、彼女はゲーム性たっぷりの賭け事がきっかけでここに来たのだから、事が大きければ大きいほど楽しみに違いない。はるかに至っては言うまでもない。
「そんな……りんさん、ご迷惑じゃありませんか?」
「実は私もリサさんの話が気になってたところだし……何より、一人で危険な冒険に行かせるわけにはいかないでしょ。」もしかしたら、あの騎兵の悪魔たちにまた遭遇するかもしれない。まだ一日しか経ってないんだから。
「りんさんが私を心配してくれるのはありがたいですが、大丈夫ですよ。見た目はこうでも、武装神官の試験には合格してますから。」
自分の見た目が強そうじゃないことくらい自覚してるんだ……で、武装神官って何だよ?




