07
この自由貿易次元の常識を一通り理解したりんは、他のものを見ようと振り向いた瞬間、るりが本を一抱え抱えながら片手ではるかを引っ張っているのに気づいた。
「会計お願い、りん。」
「何買ったの?」りんが手に取った本の表紙には『初級魔法理論』と書かれていた。
「はるかの魔法教材よ。魔法少女という名を形だけにしようってんじゃないでしょうね。」
「そういうわけじゃないけど、あなたほど早く行動しなかっただけ。そういえば……」はるかのことを話すうちに、りんはふと疑問を思い出し、小声でるりに尋ねた「ねえ、時空管理局に追われることになったりしない?」
「もちろんしないわ。」りんを大きく白い目で見ながら「恐怖の眼次元で毎日ヒマを持て余してる連中が、私たちのことなんか気にするわけないでしょ。」
「お姉ちゃんたち、何の話? 恐怖の眼次元って何?」はるかが首をかしげた。
「あそこはね、お姉ちゃんの故郷で、ヒマ人ばかりのところよ。ただここからはとーっても遠いから、はるかは気にしなくていいの。」
本代を支払った後、りんたちはガジェッツン次元の様々な宇宙惑星を巡り歩いた。
書店の次にりんが目指したのは武器店だった。はるか育成計画を進めるなら、相応しい武器を用意しなければならない。
「あら、オッドアイの……もしかして、あなたたちは……魔法少女ですか?」
「!!!」歩いている最中に突然の問いかけに、りんはるりに攻撃させそうになるほど驚いた。
「あの……悪意はないんです。ただ伝説の魔法少女にお会いできて、好奇心から……。」
突然話しかけてきたのは、蒼青色の長い髪をした少女だった。胸に本を抱え、白いベレー帽のようなものを被り、質素なロングドレスを着ている。全身を見渡しても高価な装飾品はない。ごく普通の少女と言える——その容貌を除けば。
「……魔法少女のことを知ってるの?!」完璧な美貌だが、少女の放つオーラはさらに目を引く。16、7歳に見えるのに、言い表せないほどの沧桑感(人生の重み)を感じさせる。
「ええ? その……私は学者で、旅先で魔法少女の噂を聞き、ぜひお会いしたいと思って……。」
小動物のような表情を見せる少女に、りんは自分が厳しすぎたかと反省し始めた。




