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りんははるかとるりを連れて階下へ降りたが、雑用係からフロント係まで、彼女たちの服装に対して何の疑問も持たないばかりか、親切に当ホテルでは衣類と入浴サービスも提供しておりますと教えてくれる者までいた。さすが自由貿易次元というべきか。
熱砂グループの強力な管理下にあるガジェッツン中立自由貿易次元では、あらゆる私闘が禁止されており、違反すれば熱砂グループの傭兵部隊に追われることになる。そのため仇同士が顔を合わせても口喧嘩までで、傭兵の目を掻い潜って暗殺でもしない限り手出しはできない。だからこそ、多くの追われる者がこの街に身を潜めることができ、街の商人たちも「金さえ払えば何でもあり」という習慣が根付いていた。宿の人間がりんの血まみれの姿に慣れているのも当然で、むしろはるかまで血だらけなのに少し驚いたほどだ。
ここまで便利なサービスがあるなら、りんは迷わず宿で入浴し、新しい服を数枚購入してから街を散策することにした。自由貿易次元での消費はかなり高額になるかと思いきや、意外にも値段は手頃だった――これはるりが教えてくれた。
入浴後、係員はりんにごく普通の服を届けてくれた。
「遅いわよ、りん。」
りんが会計を済ませて外に出ると、二人のロリータ少女はとっくに準備を整えて待っていた。
「……その服、どうやって手に入れたの?」
深緑の半袖シャツに茶色のチェックミニスカート、茶色の小さな革靴に黒のニーハイソックス、そして上には小さな黒のトレンチコートまで羽織っている。
「ここはサービスが良いのよ。ちょっと意見を言ったら、さっさとこのコーディネートを用意してくれたわ。」
ここまで宿のサービスが行き届いているのもどうかと思うが…
最終的な会計では、特注の服代が少々高かったものの、それ以外はりんの予想通りだった。身支度を整えた三人は宿を後にし、りんは期待に胸を膨らませていた――伝説のガジェッツン次元、この目で確かめてやる。




