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月冕のコンチェルト  作者: ラプラス
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「そういえば、リサの故郷はどちらだったかな?」


「私ですか……たぶん『アマニ次元』の連合宇宙ってことになるんでしょうね、だって家(故郷の星)はあそこですから。」


「リサのその言い方、なんか微妙だな……普通の人なら故郷をそんな風に言わないよな。」


「りん……では、還るりさんのご自宅はどちらですか?」


「極次元、無限の上、言葉で描写できない絶対の次元よ。」


 これはりんとるりが前もって決めていた答えだった、極次元はこの世界の頂点に位置し、言語体系を超越している。宇宙だろうが多元宇宙だろうが、無限の次元やその上の階層でさえ、極次元においては下位の層級を指すに過ぎない、極次元には国家も政府も存在せず、大法師ジアナが管理を司っている。だからそこで何が起ころうと、基本的に跡形も残らない、突然2人が増えていたって、誰にも分からないのだ。


「へえ〜〜りんの家って伝説の極次元だったんだ! 噂じゃ極次元には古龍こりゅうが眠ってるって聞くけど、本当なのかな?」


 まさかそれって、あの超有名な…無限の次元の上の無限の階層を息を吐いて一撃で消し飛ばした黒龍姫オニヒシア様のことですか!? …って、そんな噂どこから出てきたんですか!?


 セキュリティチェック待ちの宇宙船の列がとんでもなく長く、りんたちは1時間近く並んでようやく検査惑星に到着した「氏名、宇宙(出身宇宙)、職業、来訪目的を申告せよ。それらを証明する書類の提示も求む。」


「私は知識の信徒リサ、知識次元の武装神官です、こちらは姉のりん、そしてりんの娘たち、はるかさんとるりさんです、どうぞ、こちらが次元パスポートですよ。」


 なんでリサはそんな爆弾発言を、こんなに平然と言えるの?


 サは別人を『娘』と呼ぶ時の表情が、これ以上ないほど自然なんだ、逆にりんはそれを聞いて少し赤面している、いったいリサはどんな教育を受けてきたんだろう……。


「そんなことを顔色一つ変えずに言えるあたり、わたしには到底及ばないな!」


 「こんなに若い知識神官様が!?」


 「失礼いたしました! まさかこれほどお若い知識神官様がいらっしゃるとは……。」


 「構いませんよ、もう慣れていますから。」リサはさも当然のようにそう答えた。


 その後、無事にセキュリティチェックを通過したりん一行は、ズルファートへと順調に進んでいった、はるかはこの道中、異様に静かで、るりから教わった魔法少女の知識を復習していた......。

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