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はるかの隣人であった老人が完全に消滅するまで、聖炎は燃え続けた。リサの説明によれば、燃焼時間は不死者の怨念の量に比例するという。どうやら彼の怨念は並々ならぬものだったらしい。
「おじいさんは生前、優秀な戦士だった。だからこそ…年老いた自分が敵から大切な人を守れなかったことが、そんなに悔しかったのかも。」
「それが『執念』というものだろう、そしてその執念が、魔脊の槍の闇に汚染されたのよ。」
その間、リサは静かに祈りを捧げ続けていた。はるかは戦いで粉砕された宇宙の無限の破片を黙って見つめ、るりは宇宙の修復を始めた。彼女はまだおじいさんのことを覚えているのに、両親の顔も自分の名前も、故郷の宇宙で何が起きたのかも思い出せない。
「はるか、復讐する?」
「もちろん!」
「なら、これを持ちなさい。」るりが差し出したのは、はるかの隣人だった老人が残した魔脊の槍だった。
「これはあなたの故郷が残した唯一のもの。今はまだ扱うのが難しいかもしれないけど、復讐に必要なの。復讐ってのはただの恨みのはけ口じゃない。恨みを制御できなきゃ、隣のおじいさんのようになっちゃう。この槍にはあなたの宇宙全体の恨いが宿ってる。それを背負い、制御できると思う?」
「私…できます! きっとできます!」
「いい答え。覚えておきなさい、復讐者は恨みを乗りこなす者であって、恨みに乗っ取られる者じゃない。」
るりは魔脊の槍をはるかに手渡した、リサの目には明らかに「それでいいの?」という疑問が浮かんでいた。
「恨みに飲まれるくらいなら、今のうちに恨みとは何かを教え、どう制御するかを教えた方がいい、彼女には復讐する権利があるんだから。」
結果的にるりははるかを導いたが、この「面白いことしかやらない魔法少女」の真の目的は、単なる気まぐれだったのかもしれない、りんはそう考えた、でも、もし自分が教えていたら、はるかは最後どうなっていただろう?
「あんたもね、訓練を強化するわよ。」
私もあなたの育成計画の一部だったのね……。
「りんさん、るりさん、私はこの事件の黒幕を調べたい。いや…誰がやったかより、なぜそんなことをしたのかの方が気になる。」
「どうやら、彼らが守っていたものを覚えている者がいるらしい。それと…さっき侵入者の死体を調べたんだけど、巧みに偽装されてたけど、あれは確かにライダー・デーモンだった。」宇宙破壊した者の正体について、今こそ情報を共有すべき時だ。もちろん、りんがどうやってその情報を入手したかは言わないつもりだった。
「まさか…。」
「りん姉、犯人がわかるの!?」
リサとはるかが同時に叫んだ。
「りんさん、本当にライダー・デーモンだと確信してるの?」
「その点は心配いらないわ。100%確信を持って断言できる。」




