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アンデッドの襲撃を乗り越え、ようやく魔法少女一族の宇宙の時空の残骸に辿り着いた。
星々などの天体はすでに消え失せ、無限の時空の破片が圧縮された状態で漂っている。濃密な時空の霧に包まれた廃墟は異様に不気味で、絶え間なく新たなアンデッドが現れ続けていた。最初は干からびたミイラのようなものばかりだったが、次第に骨が露出したゾンビ、そしてついに墓地から這い出してきたような骸骨までもが現れ始めた。幸い、まだ散発的な出現だったため、大きな脅威にはならなかった。
霧が晴れると、真の敵が姿を現した。いや、最初から隠れるつもりなどなかったのだろう。重い足音を響かせながら、ゆっくりと彼女たちに向かってくる。
「……あの槍……。」はるかは何かを悟ったように、苦しげに呟いた。
一目見ただけで不吉さが伝わってくる長槍だった。しかしりんには、槍というよりむしろ杖のように見えた。黒い槍身からは紫の妖しい光が放たれ、水晶でできたような穂先には血管のようなものが這い、規則的な脈動を見せていた。
槍を握るのはボロボロになった遺骸。非常に重厚な鎧をまとっており、砂地に深い足跡を残すほどだった。瞳には青い炎が燃え、干からびた顔は生前の面影を残しつつも、相当な年配者だったことがうかがえた。
「あの人……はるかの故郷の、隣に住んでいた長老じゃないか。」
「ええ……若い頃は故郷最強の戦士で、あの槍も彼の愛用した『魔脊の槍』。龍を殺したことがあると伝えられていたわ。なぜここに……。」
「どうして……今まで何も感じなかったのに。」リサは突然現れた強敵に困惑している様子だった。
「なぜ……お前たちだけ……生きている!!!」
はるかの隣人の長老は、かすれた声で怨念に満ちた叫びを上げると、槍を振り回して襲いかかってきた。りんは即座にはるかをかばい、手にした「灰燼の使者」を近接戦闘モードの「焚化者」に変形させて槍を受け止めた。刃のついたチェーンソーが唸りを上げ、火花が散る。
「切れない!?」
魔脊の槍を切断できないと悟ったりんは、アンデッドと力比べする愚を避け、すぐに後方へ跳び退いた。しかし老人の追撃は止まらない。
「なぜ……生きているんだお前たちは!!!」
素早く槍をかわしたりんは、この敵をどう料理するか頭を悩ませていた。
るりははるかを守りながら言った「この程度なら自分で解決できるだろ? いい実戦試験だ、りん。」
「あの槍の影響もあるのかもしれません。」リサの手にある聖剣はさらに輝きを増し、暗闇の中でまさにジェダイのライトセーバーのようだった。




