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水面の月  作者: 久延毘古
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第4記

 祭りの余韻が残る朝、少年は兄に叩き起こされる。彼はいつもの様に起き上がるが心はまだ昨日の興奮が続いていた。

 その日の夜少年は両親に話をする。いつか自分も旅をしたいと。兄は鼻を鳴らし、母は心配そうな表情を浮かべ、父は目を静かに閉じた。

「ギネン、旅はとても危険なの。魔物や夜盗がいる中で一人っきりで自分を守らないといけないのよ。他の子よりは少し動けるけどそれだけ。すぐに死んでしまうわ。」

兄も便乗し囃し立てるが母に睨まれ大人しくなる。「ギネン。俺も昔は旅に出たことがあるがお前が想像するより遥かに危険なものだ。お前は頭も良くない。どこかで騙されて奴隷になってしまう奴もいる。お前には合わない。」

 初めて受けて両親からの明確な拒絶。ギネンは戸惑い、悲しくなったがすぐに怒りに変わった。


 彼は椅子から乱暴にたち寝室へ向かう。ベッドに入ると悔しさや悲しさ、怒りでぐちゃぐちゃになりそうだった。そして泣き疲れた後、眠りについた。

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