表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水面の月  作者: 久延毘古
3/8

第3記

 ある休みの日の朝、彼は両親にいつもより早く起こされた。

今日は無の日 (火の日、水の日、木の日、光の日、闇の日、無の日の6日で一週間、休みの日は無の日だけ) のはずだと瞼を擦っていると今日は収穫祭だという。たしかに外はいつもより騒がしい。

「今日は日が天辺に来たら仕事は終わりだ。そのあとは商業区に行くぞ。」と父が言う。

 少年は一気に目が覚め早く仕事を終わらせようと3人を急かす。そして仕事が終わりすぐに家族で商業区へ向かった。

 

 そこはいつもと違う刺激溢れる場所であった。いつも以上に混み合う道、様々な服を着た人、髪や肌も違う人でごった返す様を肩車上から眺める。

 それは彼の、短い人生ではあるが、このままの生活が続けば良いという考えを大きく動かすものだった。 


その後も歩き回りキラキラした石に心を奪われ、歌歌いのリズムにのり見たこともない食べ物に舌鼓を打った。その夜ベッドで彼は興奮の余り眠れないでいた。今まで己が全てだと思っていた世界。それはほんの一部にも満たないものであったと。そして眠りにつく前彼は確信していた。この記憶は決して色褪せることはないだろうと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ