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ワイヤー

○金閣寺、庭園

   木村、高田、亜紀がいる。

   あちこちに消火栓がある。


高田「ほんま、消火栓だらけやなあ」

木村「年に何度も訓練してる」

   亜紀、先のほうで何かを見つける。


○池のほとり

   亜紀、何かを見つける。

亜紀「何か変なのがある?」

   木村と高田が近づく。


  池に向けて放水銃のような管がある。

   一見消火栓のように見えるが、ふたが

   してあって、こすると変面の顔が現れた。


3人「あ、変面の顔!」

亜紀「臭い、なにこれ?油の匂い?」

高田「油?」

木村「皆に知らせよう!」


   3人が走りかける。

   亜紀が倒れる。

亜紀「なにこれ?いたーい!」


木村と高田「大丈夫?亜紀?」

   大きなワイヤーが埋まっている。

   ワイヤーは池の中を通りずっと遠くまで続いている。


木村「このワイヤーも変ね?」

高田「よっしゃ、急ご!」

   3人、駆け出す。


○原田のアパート、内

   6人、地図を広げている。

山本「大体読めてきたぞ。まずパネルで金閣を囲んで」

木村「金閣を盗み」


原田「金庫を置いて」

高田「最後に火をつけるの?」

山本「その前に、池に火がつくかも知れんな」


木村「どうやって、パネルと金庫を?」

   山本、じっと考える。


山本「ふむ。あのワイヤーはビルとつながっている」

原田「あの工事中のビルと?」

山本「そうだ。あれが無ければこの芸当はできない」


亜紀「どうやって金閣を盗むの?」

山本「たぶんヘリコプターだ。彼一流のパフォーマンス。

 しかも盗み出した後に派手にやるはずだ」


原田「年明けて 雪の積もる日 金閣は

 炎の中を 暗闇に舞う」


太一「ヘリコプター?」

山本「そうか、炎は最後だ」

   皆、山本の顔を見つめる。

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