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住職への手紙

○屋上への天井扉

   扉を押し上げ覗く亜紀の顔。


○屋上部屋、内、夜

   「エッサーホイサー」の掛け声の下、

   大きなパネルに絵を描く忍者達。


○同、はしご

   亜紀と太一、うなづきあって大急ぎで下りる。


○同、階段

   走り下りる二人。


○同、入り口、外、夜

   走り出る二人。


○原田のアパート、夜

   階段を駆け上がる亜紀と太一。


○同、原田の部屋、外

   亜紀と太一、激しくドアを叩く。

二人「原田さん!」


○同、原田の部屋、内

   山本と原田がいる。

原田「どうした二人とも?」


   亜紀と太一が転がり込んでくる。

   二人息を切らしながら、


太一「あのビル、ハアハア」

亜紀「工事中の、ハアハア」

太一「クレーンのある、あのビル」

亜紀「忍び込んだら」

太一「忍者がパネルを描いていた」

亜紀「クレーンも動かしてた」


原田「よく分かった。まあ落着け」

山本「やっぱりあのビルは怪しかったな」

原田「そうだ、ちょっとまって」


   原田、用紙を持ってくる。

   皆、覗き込む。

   山本が略図を描く。


山本「それにしてもクレーンじゃとても届かない、

 変面たちは一体どうやって金閣寺を?」


   皆、腕組みをして考え込む。


○金閣寺、庫裏、内

   住職と出羽、亀山が話している。

   住職、手に大きな封筒を持っている。


出羽「年賀状の中に変な手紙がきてたと?」

住職「これですが、いたずらですかね?」

   出羽、封筒を受け取り裏を見る。


出羽「やはり予想通りだ」

   封筒の裏に大きな変面の顔が描かれている。

   変面、表を見る。


出羽「『中身をご覧になったら出羽警部にお渡しください』

 だと、ふざけやがって変面の奴」

   亀山、メモを取っている。


   出羽、中身を取り出し開ける。

   『年明けて 雪の積もる日 金閣は

   炎の中を 暗闇に舞う』


出羽「思ったとおりや」

住職「やはり、いたずらでしょうか?」

出羽「いや、ほんまに起こりえるんです」

住職「ひええっ!」


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