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不審なビル

山本「消火栓はたくさんあるみたいだ」

原田「この間テレビで放水テストをやってたけど、

 火には完璧に対応してますと言ってた」


木村「私も見たわ。夜には誰一人入られないしね」

高田「雪の日は凍らへんのやろか?」

木村「京都で凍結て、聞いたこと無いね」


高田「そやなあ」

   亜紀と太一、池に棒を突っ込んで遊んでいる。

原田「こらこら、池をかき回したらあかん。鯉が怒るで」


   皆、金閣に近づく。

   山本、じっと金閣の土台を見つめている。


原田「先輩、なにか?」

山本「ふむ、日本の古い建物は、釘を一本も使わずに、

 柱も土台の石の上にただ乗っかってるのが多いが、

 ここは火災で建て替えられてもいるし・・・」


原田「それは大丈夫でしょう。なんなと工夫されてるはずです」

   山本、金閣と建設中のビルを交互にじっと眺めている。


山本「それはないな」

原田「えっ?」

   原田、不審げに山本を見つめる。


○金閣寺、出口

   6人が歩いてくる。

   一番後ろで亜紀と太一が話している。


太一「池をいじってるだけで怒られた」

亜紀「原田さんやろ?」


太一「山本さんも原田さんもあのビルが気になる言うてた」

亜紀「そや、太一、あのビル探検してみよ!」

太一「そうや、原田さんの鼻をあかしてやろう!」


   二人、大きくうなづきあう。

原田「こら、二人とも、早よ来い!」

   二人、舌を出して駆け出す。


○建築中のビル、外、夜

   遠くからビルを目指して歩む太一と亜紀。

   突然、音もなく屋上のクレーンが半回転する。

   二人、驚き止り、顔を見合わせる。


亜紀「いま、動いたよね」

太一「うん」


○同、入り口、夜

   二人、懐中電灯をつけ入り口を入る。


○同、階段、夜

   慎重に上る亜紀と太一。


○同、最上階に上がる天井扉。

   はしごで押し上げ戸になっている。

   太一が上り、少し持ち上げて中を見る。

   太一、驚き、すぐ亜紀と代わる。   

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