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金閣消失

○夜空

   二つ羽根の大型ヘリが急接近し

   瞬く間に金閣を吊り下げる。


   ピーンと張ったワイヤーの中央から

   パラリと大きな垂れ幕がたらされる。


   ヘリコプターからライトが当たる。

   『金閣は確かにいただいた。変面』の字が浮ぶ。

   とその時、池にパッと火が走る。


   出羽、亀山、警官らが驚き見とれている。

出羽「消火栓だ!」

亀山「凍結しています!」

   皆、うろたえる。


   一気に金閣パネルに火がついて

   炎は垂れ幕に燃え移る。


   ヘリが空高く遠ざかっていく。

   強力なワイヤーに吊り下げられて

   金閣が夜空に浮かび上がる。


   皆、呆然と立ち尽くす。

   出羽の叫び声が響き渡る。

出羽「やられたー!」   


○東のビル、夜

   ジープ2台が急発進して去る。


○東のビル、夜

   ジープ2台が急発進して去る。


○茂みの中、夜

   6人が見張っている。

太一「あっ!」

亜紀「しっ!」


○池の中央、夜

   池の灯油がまだ燃えている。

   中央部の跡地に黒い物体が見える。

   出羽、亀山と警官が近寄る。


出羽「なにかあるぞ?」

警官「金庫のようです?」

亀山「金庫?あ、ほんとだ」


   亀山、開けようとする。

出羽「金庫?開くのか?」

亀山「あ、開きました。何か像が入ってます?」


   亀山、そろりと像を出す。

亀山「何か彫ってあります、なになに

 『金閣爺』きんかくじい、だそうです」


   出羽、近寄ってまじまじと見つめる。

出羽「なんやて?金の角の爺さんで、

 きんかくじい、か。くそ!」

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