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雪の金閣寺

○裏山の茂み、外、夕

   雪の中にワゴンが1台止まっている。

   ワゴンから亜紀と太一が出てきて茂みの中に入る。


○茂みの中、夕

   茂みから金閣寺がよく見える。

   二つのビルもよく見える。

   薄暗がりの中、小雪が舞っている。


   二つのビルのクレーンがちょっと動く。

亜紀「あ、今動いたよね?」

太一「うん、動いたよ。知らせてこよう!」

  

  太一、茂みを出る。

   亜紀、目をこらしてクレーンを見つめている。   


○茂みの外、夕

   雪の中、ワゴンが1台止まっている。

   太一が駆けて来て扉をあける。


山本「どうした?」

太一「クレーンが動いたよ!」

   皆、起き上がる。


山本「よし行こう!」

   皆、車から降りて茂みに入る。


○茂みの中、夕

   亜紀がじっとクレーンを見つめている。

   皆が駆け込んでくる。

   亜紀が指差す。


○二つのクレーン

   夕暮れ、小雪の舞う中に二つのクレーンが

   ビルの屋上に見える。

   二つのクレーンでワイヤーがピーンと張っている。


○茂みの中、夕

   6人がいる。

山本「なるほど思ったとおりだ。皆よく見てろ、金庫が来るぞ」

   みんなの顔が輝く。


○二つのクレーン、夜

   西のビルから黒い物体がスススと張ったワイヤーを下りてくる。

   クレーンでコントロールされながら金庫と忍者二人が、

   金閣の脇に下り、金庫を下ろす。


   再びクレーンでワイヤーがぴーんと張る。

   次に、二つのクレーンが一瞬反転したかと思うと、

   大型パネルが1枚ずつ、両側から滑空してきて、


   さらに1枚ずつ、あっという間に金閣の周りを覆った。

   見ると、薄明かりに輝く金閣がそのままあるように見える。


○茂みの中、夜

   6人の驚きの顔。

山本「変面の得意技だ。そろそろ空から来るぞ」

高田「なにが?」


太一「ヘリコプターだよ」

   皆、耳を澄ます。

木村「きたわ、ヘリの音よ!」


○庫裏、外、夜

   庫裏から出羽と亀山が出てくる。

   二人、夜空を見上げる。

   稲妻が光り雷が轟く。

   ヘリの音がかすむ。


○金閣寺入り口、夜

   パトカーが雪で埋まっている。

   ドアが開き二人の警官が出てくる。

   二人空を見上げる。


   原田の姿が通り過ぎる。

   稲妻が光り雷が轟く。


○茂みの中、夜

   皆、空を見上げている。

   稲妻が光り雷が轟く。

   原田が来る。


山本「思ったとおりだ」

原田「そうみたいだな」

   ヘリの音が近づく。

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