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第78話「記念すべき初デート③」

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎コミカライズ版コミックス

(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)

☆最新刊『第3巻』発売決定しました! 6月27日発売予定!※予約受付中です!

何卒宜しくお願い致します。

 ディーノが生まれて初めてするデートは、何と!

 ニーナ、マドレーヌ、ジョルジエット、タバサと……

 タイプがそれぞれ違う、可愛い女子4人とのリア充集団デートであった。


 タバサお気に入りの衣料店へ連れていかれたディーノ達であったが、

 マドレーヌがタバサの悪だくみ『たかり癖』を見抜き、ニーナと連合して撃破。


 潰えたかに見えたタバサの『腹黒い野望』ではあったが……

 何と! 

 ディーノが大盤振る舞いし、状況は一変。

 デートの第一弾、ショッピングは良い意味で大いに盛り上がった。


 女子達は好きな服を散々試着した上、各自1着購入。

 ディーノは女子達に服を選んで貰い、これまた1着購入。


 タバサの思惑に、はまった感がなくもないが……

 ディーノは大が付く満足だった。


 可愛い女子達とわいわい言いながら、服を買うのは楽しい。

 という人生の楽しみのひとつをはっきり知り、体験したからだ。


 ステファニーに虐げられ、両親と死に別れ……

 苦労して生きて来た15歳のディーノにとって、

 遅ればせながら遂に訪れた『青春』の一頁イチページだといえる。


 ここで図に乗ったタバサが悪ノリする。


「ディーノ」


「ん?」


「次回のデートはさあ、貴金属店へ連れてってぇ。私、素敵な銀の指輪か、宝石が付いたペンダントが欲しいなあ」


「ああ、いい「ちょ~っと、待ったあ!!!」よ」


 いきなり、ディーノとタバサの会話に横やりが入った。


「え?」


 驚いたタバサが見やれば、

 腕組みをし、魔王のように怖い表情のニーナとマドレーヌが立っている。


「こらタバサさん! 調子に乗り過ぎでしょ!」

「タバサ! いい加減にしなさいっ!」


「うわ! ニーナさん、マドレーヌ姉」


「服はまだしも!」

「そう! アクセのおねだりは恋人への第一歩よ」


 ふたりの言う事は尤もかもしれない。

 愛し愛される恋人が心の距離を近づける為に、

 相手の好むアクセサリーをプレゼントするのは良くある事だ。

 また同じデザインのアクセサリーを、恋人同士で付け合う事も多い。


 タバサも当然、そのような慣習は知っている事だろう。

 しかし、何故かとぼける。


「そ、そうかな?」


「タバサさんはディーノさんに恋愛感情はないんでしょ?」

「そうです! 好きでもないディーノを単なる金づるにするなんて、私が許しません!」


「びしっ!」と言われたタバサは即答せず、どうしてか口ごもる。


「……ええっと」


「何ですか?」

「言いたい事ある?」


「実は……私も、ディーノが結構好きなのかなって……」


 タバサから遂に出た、衝撃の発言。

 想定外の展開に、ニーナとマドレーヌが驚いたのは言うまでもない。


「な、なに~っ」

「嘘っ!?」


「ホント……」


 はたから見れば……

 「爆発しろ!」と言いたくなるような、ディーノの混沌として来た恋愛事情。


「あ、あの……そろそろ行かない?」


 対して、当のディーノは完全な受け身タイプ。

 いつか、理想の想い人に巡り会いたいと願いながらも……

 積極的な女子達の攻勢に圧倒されていたのである。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 あれが良い、これが良い。

 試着してから決める。

 迷いに迷うなど……

 結果、ディーノ達の買物は、たっぷり2時間以上もかかってしまった。


 時刻はまもなくお昼前、ランチの時間へ入っている。

 今、英雄亭の一画に、ディーノ達は陣取っていた。

 約束通り、今回のランチは食べ放題、飲み放題、

 全てディーノの『おごり』である。


 まずはエールで乾杯。

 アルコールが苦手な者は果実を絞ったジュースで杯を交わす。


 ホームともいえる英雄亭なので、ここで乾杯の音頭を取るのは、

ニーナに任された。


「では! ディーノさんとの楽しいひと時に感謝して、かんぱ~いっ」


「かんぱ~いっ!」

「かんぱいっ!」

「カンパイ!」

「かんぱい~!」


 カチン!

 コチン!

 コン!


 冷えた陶器同士がぶつかり合い、乾いた音を立てた。

 乾杯と同時に、料理が続々と運ばれて来る。

 料理の選択もニーナに一任されており、湯気の立つ美味そうな料理が続々と並べられた。

 同僚達からニーナへエールが送られる。

 誰もがニーナの恋を応援しているのだ。

 当然相手は、ディーノである。


「ニーナ、頑張ってね」

「ニーナ、ディーノさんを逃がしちゃ駄目だよ」

「ニーナ、ファイト!」


 やがて厨房から、店主のダレン・バッカスも姿を見せた。

 ディーノ達のテーブルへ行き、笑顔で料理の説明をする。

 それを見て、ちょっかいを出そうとしていた他の客は思いとどまった。

 もう邪魔は入らない。


 美味しい酒に、美味しい料理、

 全員が談笑し、ランチとは思えないほど宴は盛り上がる。


 しかし!

 好事魔多し。

 悲劇は突然、訪れる。


「ディーノぉ!!!」


 心と身体へ散々刻み込まれた……

 聞き覚えのある、怖ろしい声が英雄亭に響き渡った。

 

 ひとりの美しい少女が、英雄亭の入り口に仁王立ちしていた。

 女子達と歓談するディーノを、腕組みをし、睨み付けている。

 少女は傍らに、逞しい巨躯の女性冒険者を従えていた。


 遂に!

 怖れていた『暴風雨』が襲来したのだ。

 

 そう、突如現れたのは……

 ディーノを追い、はるばる南のエモシオンからやって来た、

 オークをグーパン一発で殴殺する猛女ステファニー・オベール。

 そして今やステファニーに心酔する女戦士、

 カルメン・コンタドールのふたりであったのだ。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければ、下方にあるブックマーク及び、

☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。


東導号の各作品を宜しくお願い致します。


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今回の掲載は『センターカラー』です。乞うご期待! 

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WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。


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毎週月曜日更新予定です。

お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。


最後に、連載中である

「帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者」

も宜しくお願い致します。

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