第78話「記念すべき初デート③」
⛤『魔法女子学園の助っ人教師』
◎コミカライズ版コミックス
(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)
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ディーノが生まれて初めてするデートは、何と!
ニーナ、マドレーヌ、ジョルジエット、タバサと……
タイプがそれぞれ違う、可愛い女子4人とのリア充集団デートであった。
タバサお気に入りの衣料店へ連れていかれたディーノ達であったが、
マドレーヌがタバサの悪だくみ『たかり癖』を見抜き、ニーナと連合して撃破。
潰えたかに見えたタバサの『腹黒い野望』ではあったが……
何と!
ディーノが大盤振る舞いし、状況は一変。
デートの第一弾、ショッピングは良い意味で大いに盛り上がった。
女子達は好きな服を散々試着した上、各自1着購入。
ディーノは女子達に服を選んで貰い、これまた1着購入。
タバサの思惑に、はまった感がなくもないが……
ディーノは大が付く満足だった。
可愛い女子達とわいわい言いながら、服を買うのは楽しい。
という人生の楽しみのひとつをはっきり知り、体験したからだ。
ステファニーに虐げられ、両親と死に別れ……
苦労して生きて来た15歳のディーノにとって、
遅ればせながら遂に訪れた『青春』の一頁だといえる。
ここで図に乗ったタバサが悪ノリする。
「ディーノ」
「ん?」
「次回のデートはさあ、貴金属店へ連れてってぇ。私、素敵な銀の指輪か、宝石が付いたペンダントが欲しいなあ」
「ああ、いい「ちょ~っと、待ったあ!!!」よ」
いきなり、ディーノとタバサの会話に横やりが入った。
「え?」
驚いたタバサが見やれば、
腕組みをし、魔王のように怖い表情のニーナとマドレーヌが立っている。
「こらタバサさん! 調子に乗り過ぎでしょ!」
「タバサ! いい加減にしなさいっ!」
「うわ! ニーナさん、マドレーヌ姉」
「服はまだしも!」
「そう! アクセのおねだりは恋人への第一歩よ」
ふたりの言う事は尤もかもしれない。
愛し愛される恋人が心の距離を近づける為に、
相手の好むアクセサリーをプレゼントするのは良くある事だ。
また同じデザインのアクセサリーを、恋人同士で付け合う事も多い。
タバサも当然、そのような慣習は知っている事だろう。
しかし、何故か惚ける。
「そ、そうかな?」
「タバサさんはディーノさんに恋愛感情はないんでしょ?」
「そうです! 好きでもないディーノを単なる金づるにするなんて、私が許しません!」
「びしっ!」と言われたタバサは即答せず、どうしてか口ごもる。
「……ええっと」
「何ですか?」
「言いたい事ある?」
「実は……私も、ディーノが結構好きなのかなって……」
タバサから遂に出た、衝撃の発言。
想定外の展開に、ニーナとマドレーヌが驚いたのは言うまでもない。
「な、なに~っ」
「嘘っ!?」
「ホント……」
傍から見れば……
「爆発しろ!」と言いたくなるような、ディーノの混沌として来た恋愛事情。
「あ、あの……そろそろ行かない?」
対して、当のディーノは完全な受け身タイプ。
いつか、理想の想い人に巡り会いたいと願いながらも……
積極的な女子達の攻勢に圧倒されていたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
あれが良い、これが良い。
試着してから決める。
迷いに迷うなど……
結果、ディーノ達の買物は、たっぷり2時間以上もかかってしまった。
時刻はまもなくお昼前、ランチの時間へ入っている。
今、英雄亭の一画に、ディーノ達は陣取っていた。
約束通り、今回のランチは食べ放題、飲み放題、
全てディーノの『おごり』である。
まずはエールで乾杯。
アルコールが苦手な者は果実を絞ったジュースで杯を交わす。
ホームともいえる英雄亭なので、ここで乾杯の音頭を取るのは、
ニーナに任された。
「では! ディーノさんとの楽しいひと時に感謝して、かんぱ~いっ」
「かんぱ~いっ!」
「かんぱいっ!」
「カンパイ!」
「かんぱい~!」
カチン!
コチン!
コン!
冷えた陶器同士がぶつかり合い、乾いた音を立てた。
乾杯と同時に、料理が続々と運ばれて来る。
料理の選択もニーナに一任されており、湯気の立つ美味そうな料理が続々と並べられた。
同僚達からニーナへエールが送られる。
誰もがニーナの恋を応援しているのだ。
当然相手は、ディーノである。
「ニーナ、頑張ってね」
「ニーナ、ディーノさんを逃がしちゃ駄目だよ」
「ニーナ、ファイト!」
やがて厨房から、店主のダレン・バッカスも姿を見せた。
ディーノ達のテーブルへ行き、笑顔で料理の説明をする。
それを見て、ちょっかいを出そうとしていた他の客は思いとどまった。
もう邪魔は入らない。
美味しい酒に、美味しい料理、
全員が談笑し、ランチとは思えないほど宴は盛り上がる。
しかし!
好事魔多し。
悲劇は突然、訪れる。
「ディーノぉ!!!」
心と身体へ散々刻み込まれた……
聞き覚えのある、怖ろしい声が英雄亭に響き渡った。
ひとりの美しい少女が、英雄亭の入り口に仁王立ちしていた。
女子達と歓談するディーノを、腕組みをし、睨み付けている。
少女は傍らに、逞しい巨躯の女性冒険者を従えていた。
遂に!
怖れていた『暴風雨』が襲来したのだ。
そう、突如現れたのは……
ディーノを追い、はるばる南のエモシオンからやって来た、
オークをグーパン一発で殴殺する猛女ステファニー・オベール。
そして今やステファニーに心酔する女戦士、
カルメン・コンタドールのふたりであったのだ。
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今回の掲載は『センターカラー』です。乞うご期待!
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最後に、連載中である
「帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者」
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