表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

332/337

第332話「最下層へ①」

特報!

〇小説書籍版《ホビージャパン様HJノベルス刊》

最新刊第8巻2/19発売!《第8巻のみ電子書籍》

ぜひご購入をお願い致します。


〇コミカライズ版Gファンタジーコミックス

☆最新刊第4巻が1/27に発売されました! 

ぜひご購入をお願い致します。


特報!

最新刊第4巻が重版致しました!!

第1巻、第3巻に続きました。

皆様のおかげです。ありがとうございます。

今後とも宜しくお願い致します。


☆2月18日に、スクウェア・エニックス様の刊行雑誌

月刊「Gファンタジー」3月号が発売されました!

コミカライズ版《藤本桜先生作画》最新話が掲載されております。

こちらがコミカライズ版の『最終回』となります。

お見逃しなく、ぜひ読んでみてください。


Gファンタジーコミックス第1巻~3巻大好評発売中!

※第1巻、第3巻は『重版』

◎小説版《ホビージャパン様HJノベルス刊》

第1巻~7巻大好評発売中。


☆書籍小説版、コミカライズ版ともども、全国の書店様、各通販サイト様でぜひお取り寄せください。

何卒宜しくお願い致します。

※書籍版、コミックスともご購入報告は大歓迎です!

 元アルフォンソこと、『守護精霊ノブレス』が加わり、ディーノ達一行の戦力は格段に厚くなった。

 いよいよ混沌(こんとん)のフロアを後にし、最下層へ降りる事となる。

 遂にダミーボス、そしてラスボスと対峙するのだ。

 今日は……今居る『小ホール』で戦友達を見張りに立て、キャンプを張る事となる。


 クランリーダーたるディーノが言う。


「ウッラさん、パウラさん。最下層に向けて、現時点ではこれで戦力が整いました」


「な? 現時点で戦力が整った?」

「ディーノ君、どういう事?」


「言った通りです。俺達クランのウイークポイントがほぼ解消されたからですよ」


「ウイークポイントが解消?」

「分かった! クランのウイークポイントって、回復及び支援役が私パウラひとりだけだったって事でしょ?」


「はい、パウラさんの言う通りです。回復支援役が補強されました」


「うむ、補強か。じゃあ、さっきのディーノが召喚した元ノーライフキング、司祭っぽいおっさん精霊が回復役か? ……守護精霊だっけか」

「ええ、法衣(ローブ)を着てる見た目、ダンディな司祭風の方だもの。回復や防御の魔法が得意そうね」


「はい、おふたりの言う通り、ノブレスを入れ、これで回復役が3人となりました。100%万全とは言いませんが、全体の戦力は格段にアップ。それで現時点では整ったという意味なんですよ」


 しれっと告げたディーノではあるが、ウッラとパウラはディーノの言葉をスルーしなかった。


「おいっ! ディーノ! ちょっと待てっ!」

「ええ、待ってちょうだい、ディーノ君」


「はあ、何すか?」


「はあ、何すか、じゃないっ!」 

「ええ、回復役はふ・た・りでしょ? 3人って何? どこに居るのよ、3人目!」


「はあ、まず回復役のひとりめはパウラさんでしょ」


「そうだ!」

「そうよ!」


「ふたりめがノブレスっしょ」


「さっきのおっさん守護精霊か!」

「そうよね!」


「はい。で、3人目が俺っす」


「うんうん、最後がディーノか。……って! 何じゃあ、そりゃあ!」

「ディーノ君!! いつ回復の魔法やスキルを習得したのっ! さっき一旦別れ、合流して3時間くらいしか経ってないわよっ」


「はあ、さっき別行動して戦った直後、ノブレスから教えて貰いました。あいつが精霊化する前に」


「はあ!? お、お、お前何言ってるんだぁ!!」

「えええええっ!? 精霊化する前って、あの精霊がノーライフキングの時ぃ!?」


「そうっす。ちゃちゃっと、教えて貰いました。あいつはその後、精霊化しましたから」


「お、お前、自分でとんでもない事言ってるって分からんのか!」

「そうよ! 全くの常識外よっ!」


「まあ、良いっす、細かい事は。それより最下層へ向けて、作戦会議っすよ」


「はあ、それより会議って、ディーノ、お前なあ」

「……会議っていうより懐疑ね。呆れたわ、ディーノ君の魔法習得は」

 

 ディーノは事実のみ告げただけで、多くを語ろうとしなかった。

 ウッラとパウラはいつもながら、ディーノの『桁違いさ』に脱力するしかなかったのだ。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 ディーノと、ウッラ、パウラ姉妹との話はまだまだ続いている。

 最下層の敵を想定し、作戦会議を行っているのだ。


「ウッラさん、パウラさん、最下層は目前ですが、安全策で行きましょう」


「安全策?」

「どういう事?」


「回復及び支援をしてくれる精霊ノブレスが加わり、俺も回復魔法を習得した今、戦力はアップしましたが、この万全クランで実戦を行っていません」


「ま、まあ確かにな」

「ディーノ君の言う通りだわ」


「さすがに最下層の敵にぶっつけ本番はいかがなものか。急がば回れ、です。明日はまだこの混沌のフロアに留まってじっくり実戦を積み、再び、この小ホールへ戻り、キャンプし1泊。明後日の朝、最下層へ向け、出発しましょう」


 ディーノはいつも通り、焦らない。

 きわめて慎重である。

 最下層は、迷宮の中でも最も強敵とされる吸血鬼の王、そして降臨した悪魔迷宮の王も居るのだから……


 ディーノの提案に対し、ウッラ、パウラも異存はない。


「あ、ああ。そうすればより万全だな」

「ディーノ君、いつもながら冷静ね」


「はいっす。それと相手の戦力分析もやりましょう。未知の部分が多い奴らですが、現状での情報を共有しておいた方が戦いやすいっす」


「相手の戦力分析?」

「それって、吸血鬼と悪魔って事ね」


「パウラさんの言う通りっす。吸血鬼の知識は、俺も本で読んだりいろいろな冒険者から聞きましたが、改めておふたりから教えて頂きたいっす」


「……うむ、もっとも話だな」

「全員で情報を共有すれば、より勝利の確率がアップするわね」


「はいっす。では吸血鬼からお願いしまっす。俺が知っているのは吸血鬼の種類、そして特徴くらいっす。重複しても構わないから、詳しくご教授お願いしまっす」


「分かった」

「ディーノ君へ私達の知っている事を教えるわ」


 ここで何故か、ウッラとパウラは居住まいを正した。

 やはりだと、ディーノはピンと来る。

 ウッラとパウラと、吸血鬼は何か因縁があると、確信したのである。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければ、下方にあるブックマーク及び、

☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。


東導号の各作品を宜しくお願い致します。


⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎小説書籍版第8巻2/19発売《第8巻のみ電子書籍専売》

(ホビージャパン様HJノベルス)

ぜひご購入をお願い致します!

既刊第1巻~7巻大好評発売中!


◎コミカライズ版コミックス

(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)

☆最新刊第4巻が1/27に発売されました! 

何卒宜しくお願い致します。

既刊第1巻~3巻大好評発売中!

コミックスの第1巻、第3巻は重版しました!


特報!

最新刊第4巻が重版致しました!!

第1巻、第3巻に続きました。

皆様のおかげです。ありがとうございます。

今後とも宜しくお願い致します。



☆2月18日に、スクウェア・エニックス様の刊行雑誌

月刊「Gファンタジー」3月号が発売されました!

コミカライズ版《藤本桜先生作画》最新話が掲載されております。

こちらが、コミカライズ版の『最終回』となります。

お見逃しなく、ぜひ読んでみてください。


また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。

コミカライズ版第1話の試し読みも出来ます。

WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。


マンガアプリ「マンガUP!」様でもコミカライズ版が好評連載中です。

毎週月曜日更新予定です。

お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。


最後に、連載中である

「帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者」《連載再開!》

新作!「ぜひ!ウチへ来てください!好条件提示!超ダークサイドなパワハラ商会から、超ライトサイドなロジエ魔法学院へ転職した、いずれ最強となる賢者のお話」


も何卒宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ