表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

329/337

第329話「混沌のフロア⑯」

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

特報!

〇小説書籍版《ホビージャパン様HJノベルス刊》

最新刊第8巻が2/19に発売されました!!《ご注意!第8巻のみ電子書籍専売です》


〇コミカライズ版Gファンタジーコミックス

☆最新刊第4巻が1/27に発売されました! 


小説書籍版、コミカライズ版コミックス、両方とも、ぜひ!ご購入をお願い致します。


☆2月18日に、スクウェア・エニックス様の刊行雑誌

月刊「Gファンタジー」3月号が発売されました!

コミカライズ版《藤本桜先生作画》『最新話』が掲載されております。

こちらが、コミカライズ版の『最終回』となります。

お見逃しなく、ぜひ読んでみてください。


Gファンタジーコミックス第1巻~3巻大好評発売中!

※第1巻、第3巻は『重版』

◎小説版《ホビージャパン様HJノベルス刊》

第1巻~7巻大好評発売中。


☆書籍小説版、コミカライズ版ともども、書店様、通販サイト様でぜひお取り寄せください。

何卒宜しくお願い致します。

 世界の根幹を為す4人の超上級精霊、高貴なる4界王。

 

 そのひとり大地を支配する地界王アマイモンの愛娘ヴィヴィ。

 彼女はこれから、一体の不死者(アンデッド)の為、秘技たる魔法を発動する。


 公には秘められし魔法の名は、精霊化(スピリィトゥアス)

 災厄『大破壊』において、押し寄せた悪魔の大群に喰い殺され……

 無念のうちに死んだ亡国ガルドルド魔法帝国枢機卿アルフォンソ・バンディニ。

 彼の魂は、死の間際(まぎわ)(よこしま)なる者の誘惑に負け、人間を虐殺(ぎゃくさつ)する悪鬼ノーライフキングへ堕ちた。


 しかし、外道へ堕ちたアルフォンソは今、導き継ぐ者ディーノとの邂逅(かいこう)により救われようとしていた。


 ヴィヴィの秘技魔法によりアルフォンソの(けが)れた魂は昇華、限りなく精霊に近い存在として、仮初(かりそめ)の転生が可能となる。


 アルフォンソは、邪悪なアンデッド、不死王ノーライフキングから、ピュアな精神体へと変化し、死せる戦士(エインヘルヤ)となるのだ。


 そしてアルフォンソは、ディーノが身に着けた至宝ルイ・サレオンの魔法指輪内へ棲み、共に旅立つ事となる。

 人間としての自我が戻り、難儀する人々を助けると決意したアルフォンソは、心強い味方となってくれるはずだ。


 体内魔力が万全に満ちたのであろう。

 ヴィヴィが魔法発動の開始を告げる。


『さあ! 行くわよ! じいさん! 覚悟は良い?』


『ああ、いつでもよいですぞ! ヴィヴィ様、何卒宜しくお願い致します』


『よっし! ダーリン! 段取りは、さっき念話で打ち合わせた通りよ! 私の魔法が発動したら、召喚魔法の言霊を発し、じいさんとすぐに魂の契約を結ぶのよ!』


『了解! ヴィヴィ様、スタンバイします』


『じいさん! 魔法発動は3分後よ! 今の内、言いたい事があるのなら、吐き出しておきなさいっ!』


『ヴィヴィ様! ありがたい!』


 アルフォンソは、ヴィヴィに礼を言い、ディーノに向き直った。


『ディーノよ。転生し、死せる戦士(エインヘルヤ)となりし私は、もしかしたら全くの別人格になるやもしれぬ。だから、今のうちに言っておこう』


『はい!』


『……ディーノ、君に会えて良かった。そして現世へ引き留めてくれありがとう! 君と会い、ヴィヴィ様とも邂逅(かいこう)し、私は課せられた贖罪(しょくざい)を果たす事が出来るのだ……先ほど私が告げた言葉を遺言として君の胸に刻み、共に旅をしてくれ……この命尽きるまで』


 ディーノは先ほど、アルフォンソが告げた言葉を思い出す。


 ……ブレーズと私の遺志は全く同じという事になる。私の託す奥義をガルドルドの忘れ形見たる子孫達を含め、この世界に住まう者達の役に立ててくれ……


 ディーノは大きく頷いた。

 ブレーズとアルフォンソの遺志はしっかりと胸に刻み込んだ。

 勿論、今までに託された遺志はロランを始め、全てを忘れやしない。


『了解です。……俺と枢機卿様の意思は同じです。これから長き旅路をともにしてください。宜しくお願い致します。こちらこそ、我が命尽きるまでですよ』


『おお、ありがとう! ディーノよ、ありがとう!』


 うおおおおん!

 うおおおおん!

 うおおおおん!


 ま!

 ま!

 ま!

 ま!


 ケルベロスとオルトロス、そしてフェンリル。

 更にゴーレム4体が声をあげた。

 どうやら、お仲間歓迎の挨拶らしい。


『おおっ! 私の旅立ちに際し、にぎやかにエールを送ってくれるのか! これから新たな同志達と、新たな人生を歩む事になろうとは! 宜しく頼むぞっ!』


 アルフォンソは戦友達にも深く頭を下げた。

 その様子を見ていたヴィヴィが嬉しそうに、二ッと笑う。


『じいさん! そろそろ、どう? もう言い残す事はない?』


『おお、すまぬ! 大丈夫だ。転生の魔法をお願いしよう』


『よっし、今度こそ、行くわよ』


『ああ、ヴィヴィ様。貴女にも深く深く感謝しよう! 本当にありがとう! 偉大なる地の精霊よ!』


『……………』


 ヴィヴィは無言で頷くと、すぐに言霊(ことだま)の詠唱を開始した。

 朗々とした良く通る声が、ディーノとアルフォンソの心に響き渡る。


 死せる勇者の魂よ、永遠なれ!

 

 堕ちた人の子よ! 死と再生の(ことわり)を信じよ! 蘇り、新たな戦神となり、ここに誕生せよ! 

 

 しもべたる戦神よ! 新たなるあるじ(やいば)となり! 盾となれ!

 仇名す敵を容赦なく打ち倒す先駆けとなれ!

 

 |主ディーノを守護し……付き従え!

 イサ! マンナズ! エイワズ! アルジズ! テイワズ! ベルカナ! 


 不可思議な言霊の詠唱と共に、ヴィヴィの身体が発光していた。

 秘技を宿した膨大な体内魔力が、アルフォンソに向けて、放たれようとしている。


『はっ!!』


 気合一閃(きあいいっせん)

 ヴィヴィから放たれた巨大な魔力は、アルフォンソを包み込んだ。


 打合せ通りディーノは身構える。

 無詠唱に近き短い言霊をアルフォンソへ、放つのだ。

 戦友たる旅の仲間になれと、強く強く念じながら。


『今よっ! ダーリン! 召喚の言霊をっ!』


召喚!(サモン)


 光に包まれたアルフォンソは、満足してにっこり笑ったように、ディーノには見えた。


 瞬間!


 不死王アルフォンソの姿は、あっという間にかき消えたのである。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければ、下方にあるブックマーク及び、

☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。


東導号の各作品を宜しくお願い致します。


⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎小説書籍版第8巻が2/19に発売されました《ご注意第8巻のみ電子書籍専売です》

(ホビージャパン様HJノベルス)

既刊第1巻~7巻大好評発売中!


◎コミカライズ版コミックス

(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)

☆最新刊第4巻が1/27に発売されました! 

何卒宜しくお願い致します。

既刊第1巻~3巻大好評発売中!

コミックスの第1巻、第3巻は重版しました!


小説書籍版、コミカライズ版コミックスともども、ご購入を何卒宜しくお願い致します。


☆2月18日に、スクウェア・エニックス様の刊行雑誌

月刊「Gファンタジー」3月号が発売されました!

コミカライズ版《藤本桜先生作画》最新話が掲載されております。

こちらがコミカライズ版の『最終回』となります。

お見逃しなく、ぜひ読んでみてください。


また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。

コミカライズ版第1話の試し読みも出来ます。

WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。


マンガアプリ「マンガUP!」様でもコミカライズ版が好評連載中です。

毎週月曜日更新予定です。

お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。


最後に、連載中である

「帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者」《連載再開!》

「ぜひ!ウチへ来てください!好条件提示!超ダークサイドなパワハラ商会から、超ライトサイドな魔法女子学園に転職した、いずれ最強となる賢者のお話」


も何卒宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ