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第328話「混沌のフロア⑮」

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

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『簡単よ、そんなの! 私とダーリンの合わせ技で、死せる戦士にしてあげる!』


『え、死せる戦士?』


 ヴィヴィが言い放ったという『死せる戦士』という言葉に……

 アルフォンソは大いに驚いていた。


 ヴィヴィの話は更に続く。


『ええ、北の神々の言葉で言えば、エインヘルヤと呼ばれる不死の戦士よ』


『し、死せる戦士、エインヘルヤとは……戦士した勇者の魂をそう呼ぶが……』


『ええ、その通り。貴方は悪魔に魂を(とら)われたまま、自我を失い……外道の悪鬼(あっき)として、この迷宮で容赦なく殺戮(さつりく)を繰り返した……』


『その通り……………だ』


『今の貴方は、生と死の狭間(はざま)に生きる、死にぞこないの不死者(アンデッド)にすぎない……』


『……………』


『だけど、私ヴィヴィが滅び去った北の神から受け継いだ秘技、精霊化(スピリィトゥアス)で貴方の魂は昇華し、限りなく精霊に近い存在として、仮初(かりそめ)の転生が可能となるわ』


『……………』


『仮初の転生……』


『ええ! 創世神様の(ことわり)から外れた仮初の転生なの……生まれ変わった貴方は、今のアンデッド不死王から、ピュアな精神体と化し、死せる戦士となるのよ』


『ピュアな精神体……死せる戦士……』


『そして……人間としての自我を持ちながら、召喚対象となる。ルイ・サレオンの魔法指輪に棲み、ダーリンから呼びだされる形にね』


『ディーノから召喚されるのか』


『そうよ! あんたは人々を救う為、ダーリンと共に旅をしながら、協力する戦友となる』


『成る程。私アルフォンソは人間としての自我を持ちながら、死せる戦士となり、人々を救う為、ディーノに協力する戦友に……なるのですか?』


 ここでヴィヴィは『戦友達』へ視線を向けた。


『死せる戦士としてダーリンと契約する貴方と、同じ立ち位置なのは、その犬二匹よ』


 ヴィヴィに告げられ、アルフォンソはケルベロスとオルトロスを見た。

 

 現在は本体ではないが……

 子牛ほどもある狼の如き猛犬2体は、殺気を全く見せず、迷宮の床に立ち、

 ヴィヴィとアルフォンソ、そしてディーノの3人を静かに見守っていた。


『うむむ……ヴィヴィ様。確かに、彼等はただの犬には見えぬが……』


『当たり前よ。風貌(ふうぼう)は勿論、放つ魔力も桁違(けたちが)いでしょ?』


『た、確かに……』


 思わずアルフォンソは、頷いた。


 戦いの始まった直後、自由を奪い、戦えなくはしたが……

 2体の魔獣が実力の抜きん出た猛き存在だという事は、はっきりと分かっていた。


 ヴィヴィは「しれっ」と2体の正体を明かす。


『こいつらの正体は冥界の魔獣兄弟ケルベロスとオルトロスだからね。そこそこ強いわよ』


『な、何と! こやつらが!? ケ、ケルベロスとオルトロスだとっ!』


『ええ、ここに居るゴーレムは、ダーリンが我が地の魔法で使役しているし、フェンリルは、さっき迷宮でテイムしたのよ』


『な、何と!』


『更に! 今、後方で待機しているのは、フェンリルと同じくテイムした妖精猫(ケット・シー)の王ファザーガット。火蜥蜴(サラマンダー)に姿を変えた巨大なファイアドレイクも従っているわ』


『な、何と! ディーノがそこまで! 人間が使う召喚魔法やテイムの域を遥かに超えておるぞっ!』


『うふふ、でしょ! 戦友達はダーリンを助け、難儀する者を救って来た。そして私と空気界王オリエンス様も、精霊の加護を与えたのよ。あ、そうだ。火界王パイモン様が、そのファイアドレイクを使い魔として与えたの』


『おおお! お、驚きで言葉がもう出ない……』


『これからも彼等は導き継ぐ者たるダーリンに付き従い、共に()る!』


『ふむ……』


『貴方も大地の精霊たる私の加護を受け、命を長らえたのだからね! 恩を感じるのなら、さっさと転生し、クランの一員となり、多くの人々を救ってから、すっぱり地獄へ堕ちなさい。その方が楽しい人生よ! どう?』


『ふむ…………』


『はっきりしなさい! うじうじしていたって、何も変わらないわ』


 ヴィヴィの檄を受け……

 アルフォンソは、大きく頷いた。

 高らかに笑う。


『ははははは! 分かった、決めた! 死せる戦士にでも何でもしてくれ。ディーノと共に旅をし、先に旅立ったブレーズの分まで、この世界の人々を救い、しかるべき時が来たら、地へ堕ちよう』


『ようし! 良くぞ言った!』


 アルフォンソの決意を聞き、ヴィヴィは幼い少女のように笑った。

 そんなヴィヴィの笑顔を見て、アルフォンソは懐かしいという波動を発した。


『ははははは、高貴な精霊様には不遜(ふそん)な話だが、聞いて頂けないか、ヴィヴィ様』


『良いわよ、言いなさい』


『ヴィヴィ様の笑顔を見て……大破壊の時、死んだ孫を思い出した』


『ふうん……じゃあ、可愛い孫だったでしょ?』


『ああ、笑顔がとても可愛かった。目の中に入れても痛くないほど……だが……私は自分の孫さえ救う事が出来なかった』


『だったら! あんたが人々を救えば、きっとその孫も喜ぶわ』


『ああ! 今は亡き孫の為に……そして孫のようなディーノと共に、長き旅をしよう! そして多くの人々を助けよう!』


 説得され、決意したアルフォンソは……

 もう迷わないという意思に満ち、ヴィヴィとディーノを見つめていたのである。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

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