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第306話「クランリーダーの心得①」

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 クランリーダーは、まずはメンバーの安全を第一に考えろ。

 全員が、怪我無く無事に帰還する事が最優先なのだ。


 その為には、クラン内外、依頼関係、最新の情報収集を徹底する……

 更にメンバー各自が能力をいかんなく発揮出来るよう配置と役割を考え、働いて貰う事が肝要。

 当然、命を懸ける見返りがあるよう、効率よく依頼を受けこなして行けば良い。


 ディーノは幼い子供の頃より、今は亡き父クレメンテから度々そう聞いていた。

 今、思えば……

 引退したダレン・バッカスから、クランステイゴールドのリーダーを引き継いだ父は、それらの方針をけして変えないよう自戒していた節もある。


 戦友達が参加し、ステファニー達、エレオノーラ達とクランを組み……

 冒険者として本格的に依頼を遂行しだしてから、ディーノは父の言葉を実感するようになった。


 そしてランクAの腕利きリュリュ姉妹、ウッラ、パウラの双子とクランを組むようになり、更に肝に銘じるようにもなった。


 安全第一なのは勿論の事、ウッラ、パウラからフォルミーカ迷宮の情報収集を徹底した。

 そして双子姉妹、戦友達のモチベーションにも気を配っている。


 来たるべき決戦に備え、メンバーのモチベーションをキープ、更にアップする為に地下70階層の上位種ども、そして地下80階層からのフォモール族との戦いは格好の場だと考えている。


 これまでの戦闘で、戦った頻度を考え、ディーノは配置転換を実施する事にした。

 具体的に言えば、フォーメーションを替えるのだ。


 通常はゴレ吉1号、ファイ、ケルベロス、ディーノ、ウッラ、ジャン、パウラ、オルトロス、そしてオルトロス、ゴレ吉2号という配置である。


 ディーノが考えたのはジャン、オルトロスをファイの背後へ、そしてパウラを時たま実戦に参加させる事である。

 物理攻撃オンリーの相手には、新フォーメーションを使う事とする。


 なので魔法を使うゴブリンシャーマンが居る場合は、従来のフォーメーションで戦う。


 またフォモール族は魔法や飛び道具を使わないと双子姉妹から聞いたので、こちらも新フォーメーションで戦う事にした。

 念の為、最初は従来のフォーメーションで戦うという念の入れようだ。


 地下70階層で行った最初の戦闘の後……

 ディーノがクランリーダーとして改めて新方針を伝えると全員が賛成した。

 ウッラとパウラは姉妹で戦える事を大いに喜んだし、ジャンとオルトロスも気合がみなぎったのである。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 打合せが終わり、ディーノ達は新フォーメーションで地下70階層を進む。

 目指すは本階段である。


 ちなみに本階段は階層ごとに位置が変わる。

 一気に降りられる仕様には、なっていない。


 本階段へ向かって、ディーノはすぐ敵の反応をキャッチした。

 ウッラとファイも当然、補足していた。


「ディーノ、敵だ! 200m先に数20余。今度はオークカーネル、そしてオークジェネラルの混成軍だぞ!」

「きゅう!」


 オークジェネラルはディーノが既に戦った事のある上位種、オークカーネルの下位にあたる個体だ。

 油断さえしなければ、致命的なダメージは喰らわないだろう。


「了解! ウッラさん、一旦オルの位置まで下がって!」


「了解!」


「ファイ! 先頭へ! 火炎弾を連発で吐いたら、即ユーターン! オルの位置まで戻って待機!」


「きゅう!」


「ゴレ吉1号突撃、ジャン、オルも続け! ゴレ吉1号と共に思う存分戦え」


「ま!」

「がう!」

「ごお!」


「ウッラさん、パウラさん。3人が突っ込んだら、背後に控えて! 討ち漏らした敵をお願いします。但し無理は禁物です! ヤバイと思ったら退いてください! 俺がやります!」


「「了解!」」


「以外の者は待機、その場で戦闘スタンバイ。ゴレ吉2号、挟撃には注意!」


「ごあ!」

「ま!」


 てきぱきとディーノの指示が飛ぶ。

 今回も全員がすぐディーノの指示に従った。


 やがて……索敵した通り、オークの上位種どもの混成軍が20と少し現れた。

 ざっと見て、オークカーネルが2体、オークジェネラルが20体という構成である。


 同じオークジェネラルといっても個体差があるらしい。

 リーリウム村郊外の古城に巣食っていたオークジェネラルの方がふたまわりほど大きかった。


「ファイ! 火炎弾連発! 発射後、後退!」


「きゅい!」


「ウッラさんも一旦後退!」


「了解!」


「ゴレ吉1号、火炎弾着弾と同時にスタート! ダッシュで突撃! オル、ジャンはワンテンポ置き、ダッシュでスタートし、ゴレ吉を援護!」


「ま!」

「がお!」

「ごあ!」


「ウッラさん、パウラさんはファイと共にやや後方で待機し、ジャンとオルを援護! 討ち漏らしを宜しくです!」


「「了解!」」


「以上! 他の者は待機! 戦闘スタンバイで!」


 回を重ねるごとに、クランメンバーの『切れ』が増していた。

 ファイの火炎弾が放たれ、着弾したと同時に、撤退。


 これが合図と、ゴレ吉1号はダッシュし、突撃、必殺の拳で無双した。

 すぐにジャンとオルトロスが続き、火炎弾の着弾で混乱するオーク上位種どもへ踊り込んだのであった。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

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