第306話「クランリーダーの心得①」
☆1月18日に、スクウェア・エニックス様の刊行雑誌
月刊「Gファンタジー」2月号が発売されます!
東導 号 書籍化作品
⛤『魔法女子学園の助っ人教師』コミカライズ版《藤本桜先生作画》最新話が掲載されております。
ぜひ読んでみてください。
Gファンタジーコミックス
☆最新刊第4巻1/27発売予定!
※予約受付中です。ぜひご購入を!
第1巻~3巻大好評発売中!
※第1巻、第3巻は『重版』
◎小説版《ホビージャパン様HJノベルス刊》
第1巻~7巻大好評発売中。
☆書籍小説版、コミカライズ版ともども、書店様、通販サイト様でぜひお取り寄せください。
何卒宜しくお願い致します。
クランリーダーは、まずはメンバーの安全を第一に考えろ。
全員が、怪我無く無事に帰還する事が最優先なのだ。
その為には、クラン内外、依頼関係、最新の情報収集を徹底する……
更にメンバー各自が能力をいかんなく発揮出来るよう配置と役割を考え、働いて貰う事が肝要。
当然、命を懸ける見返りがあるよう、効率よく依頼を受けこなして行けば良い。
ディーノは幼い子供の頃より、今は亡き父クレメンテから度々そう聞いていた。
今、思えば……
引退したダレン・バッカスから、クランステイゴールドのリーダーを引き継いだ父は、それらの方針をけして変えないよう自戒していた節もある。
戦友達が参加し、ステファニー達、エレオノーラ達とクランを組み……
冒険者として本格的に依頼を遂行しだしてから、ディーノは父の言葉を実感するようになった。
そしてランクAの腕利きリュリュ姉妹、ウッラ、パウラの双子とクランを組むようになり、更に肝に銘じるようにもなった。
安全第一なのは勿論の事、ウッラ、パウラからフォルミーカ迷宮の情報収集を徹底した。
そして双子姉妹、戦友達のモチベーションにも気を配っている。
来たるべき決戦に備え、メンバーのモチベーションをキープ、更にアップする為に地下70階層の上位種ども、そして地下80階層からのフォモール族との戦いは格好の場だと考えている。
これまでの戦闘で、戦った頻度を考え、ディーノは配置転換を実施する事にした。
具体的に言えば、フォーメーションを替えるのだ。
通常はゴレ吉1号、ファイ、ケルベロス、ディーノ、ウッラ、ジャン、パウラ、オルトロス、そしてオルトロス、ゴレ吉2号という配置である。
ディーノが考えたのはジャン、オルトロスをファイの背後へ、そしてパウラを時たま実戦に参加させる事である。
物理攻撃オンリーの相手には、新フォーメーションを使う事とする。
なので魔法を使うゴブリンシャーマンが居る場合は、従来のフォーメーションで戦う。
またフォモール族は魔法や飛び道具を使わないと双子姉妹から聞いたので、こちらも新フォーメーションで戦う事にした。
念の為、最初は従来のフォーメーションで戦うという念の入れようだ。
地下70階層で行った最初の戦闘の後……
ディーノがクランリーダーとして改めて新方針を伝えると全員が賛成した。
ウッラとパウラは姉妹で戦える事を大いに喜んだし、ジャンとオルトロスも気合がみなぎったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
打合せが終わり、ディーノ達は新フォーメーションで地下70階層を進む。
目指すは本階段である。
ちなみに本階段は階層ごとに位置が変わる。
一気に降りられる仕様には、なっていない。
本階段へ向かって、ディーノはすぐ敵の反応をキャッチした。
ウッラとファイも当然、補足していた。
「ディーノ、敵だ! 200m先に数20余。今度はオークカーネル、そしてオークジェネラルの混成軍だぞ!」
「きゅう!」
オークジェネラルはディーノが既に戦った事のある上位種、オークカーネルの下位にあたる個体だ。
油断さえしなければ、致命的なダメージは喰らわないだろう。
「了解! ウッラさん、一旦オルの位置まで下がって!」
「了解!」
「ファイ! 先頭へ! 火炎弾を連発で吐いたら、即ユーターン! オルの位置まで戻って待機!」
「きゅう!」
「ゴレ吉1号突撃、ジャン、オルも続け! ゴレ吉1号と共に思う存分戦え」
「ま!」
「がう!」
「ごお!」
「ウッラさん、パウラさん。3人が突っ込んだら、背後に控えて! 討ち漏らした敵をお願いします。但し無理は禁物です! ヤバイと思ったら退いてください! 俺がやります!」
「「了解!」」
「以外の者は待機、その場で戦闘スタンバイ。ゴレ吉2号、挟撃には注意!」
「ごあ!」
「ま!」
てきぱきとディーノの指示が飛ぶ。
今回も全員がすぐディーノの指示に従った。
やがて……索敵した通り、オークの上位種どもの混成軍が20と少し現れた。
ざっと見て、オークカーネルが2体、オークジェネラルが20体という構成である。
同じオークジェネラルといっても個体差があるらしい。
リーリウム村郊外の古城に巣食っていたオークジェネラルの方がふたまわりほど大きかった。
「ファイ! 火炎弾連発! 発射後、後退!」
「きゅい!」
「ウッラさんも一旦後退!」
「了解!」
「ゴレ吉1号、火炎弾着弾と同時にスタート! ダッシュで突撃! オル、ジャンはワンテンポ置き、ダッシュでスタートし、ゴレ吉を援護!」
「ま!」
「がお!」
「ごあ!」
「ウッラさん、パウラさんはファイと共にやや後方で待機し、ジャンとオルを援護! 討ち漏らしを宜しくです!」
「「了解!」」
「以上! 他の者は待機! 戦闘スタンバイで!」
回を重ねるごとに、クランメンバーの『切れ』が増していた。
ファイの火炎弾が放たれ、着弾したと同時に、撤退。
これが合図と、ゴレ吉1号はダッシュし、突撃、必殺の拳で無双した。
すぐにジャンとオルトロスが続き、火炎弾の着弾で混乱するオーク上位種どもへ踊り込んだのであった。
いつもご愛読頂きありがとうございます。
※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。
宜しければ、下方にあるブックマーク及び、
☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。
東導号の各作品を宜しくお願い致します。
⛤『魔法女子学園の助っ人教師』
◎小説版第1巻~7巻
(ホビージャパン様HJノベルス)
大好評発売中!
◎コミカライズ版コミックス
(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)
☆第4巻発売決定! 2021年1月27日発売予定! ※予約受付中! 何卒宜しくお願い致します。
第1巻、第3巻重版!
※月刊Gファンタジー大好評連載中《作画;藤本桜先生》
1月18日発売の月刊Gファンタジー2月号に『最新話』が掲載されます。
一見超ドライですが、本当は優しいルウ、可憐なヒロイン達の新たな魅力をどうぞお楽しみください。
また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。
コミカライズ版第1話の試し読みも出来ます。
WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。
マンガアプリ「マンガUP!」様でもコミカライズ版が好評連載中です。
毎週月曜日更新予定です。
お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。
最後に、連載中である
「帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者」《連載再開!》
「【改訂版】辺境へ追放された勇者は、銀髪美少女と新たな国を創る。気が付いたら魔王と呼ばれていた?」
も宜しくお願い致します。




