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第218話「クランも荒ぶる!」

スクウェア・エニックスの月刊雑誌Gファンタジー10月号が大好評発売中です!

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

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 荒ぶるディーノが約50体のゴブリンを殲滅。 

 引き続き対ゴブリン第二戦。

 

 突出した前線からディーノが一旦復帰。

 クランはヴィオラ村の正門から、

 300mくらい前方に位置していた。

 

 今回、ディーノは前回同様盾役とはなるが、極端に突出しない。

 

 先頭に立つディーノの約10m後方にグレーヴ、そのやや数m後方にエレオノーラ。

 15mほど置いた最後方にシグネとグスタフ。

 だが、それまで守られるだけだったグスタフが震えながらも、

 「ずいっ」と2,3歩前に出て、シグネを守るように立ちふさがっていた。


 ディーノの戦いぶりを見て、グスタフの気持ちに、

 はっきりと変化が生じていたのは間違いなかった。

 

 うおおおおおおおおお~~んん!!

 うおおおおおおおおお~~んん!!

 ごがああああああああ~~っっ!!


 またもケルベロス、オルトロス、そしてジャンの咆哮が辺りに響き渡った。

 味方たる使い魔、咆哮3回が戦いの合図!

 

「来ますよっ! 数は20!」


 ディーノが叫べば、


「おう! 準備OKだ! エレオノーラ、良いなっ! 必要以上に力むなよ!」


 と剣を抜くグレーヴ。

 続いてエレオノーラが、既に抜いていた剣を振りかざす。


「了解 父上! いつでも来いだっ!」


 そしてグスタフも気合を入れて叫ぶ。


「畜生! 死ぬ気でやってやる!」


 最後にシグネが、


「みんな~っ! 治癒回復は任せてっ!」


 クランを励ますシグネの声が終わらないうちに、ゴブリンどもの咆哮が響き渡る。


 あぎゃあああああああああああ!

 ぎゃひゃああああああああああ!


 先ほどと同じように、戦友達に追われ、

 やや怯えたような咆哮である。


 対して、ディーノの戦法は先ほどと同じ。

 まずは風の魔法剣で薙ぎ払い、剣と格闘術で圧倒する。


 ゴブリン20体が迫る!


 風の魔法剣発動!

 次々とゴブリンどもが吹っ飛ぶ。

 同時にディーノは突っ込み、ゴブリンどもを無双する。


 しかし今回はクランに、特にエレオノーラに実戦経験を積ませる。

 だからわざと風を弱めにし、攻撃も加減する。

 全てを倒しはしない。


 本能で人を襲うゴブリンにも少しだけ知性はある。


 ディーノに敵わずと見た数頭のゴブリンがグレーヴ、エレオノーラへ突っ込む。

 しかし数頭のゴブリンなど歴戦のグレーヴには敵ではない。

 たちまちゴブリン3体を斬り倒す。

 

 またエレオノーラもディーノと父が居たので、比較的落ち着いて実力を出す事が出来た。

 彼女もゴブリン2体をあっさりと葬った。


 そして何と!

 ガイダル父娘が撃ち漏らしたゴブリン1体を、

 手傷を負いながら不器用に剣を振り回し、どうにかグスタフが倒したのだ。


 傷ついたグスタフに対し、

 シグネの治癒魔法が、即座に発動されたのは言うまでもない。


 村長が自ら戦い、ゴブリンを倒した!!

 その様子を物見やぐらの自警団員がすぐ報せたらしく、

 ヴィオラ村には、更に大きな鬨の声があがったのである。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 第二弾のゴブリンも無事掃討した。


 グスタフだけ軽傷を負ったが、シグネの治癒魔法でケア。

 ディーノを含めた冒険者4名は無事である。


「周辺のゴブリンはほぼ掃討出来ました。そしてシグネさん、お願いがあります」


「はいよっ、ディーノちゃん! 何でも言って!」


「やたら数が多いんで申しわけありませんが、貴女の葬送魔法で、ゴブリンの死体処理をお願いします。不死者アンデッドになると困りますから」


「了解! 楽勝、楽勝、これくらい! 魔法でちりにしておくよっ」


「助かります。という事で俺は巣穴へ行って来ます。奴らは本来夜行性ですから、戦友と共に寝込みを襲います」


「ディーノ……」


 エレオノーラが心配そうに声をかけるが、グレーヴが止めた。

 ディーノの見事過ぎる戦いぶりを見て、

 「任せる」という気持ちになったようだ。


「俺も迷宮へ入った事があるが、ありゃ結構大変だ。慣れていないと相当難儀する」


「父上……」


「鍛錬なら、改めて違う洞窟か、迷宮へ挑めば良い。ディーノに連れて行って貰え」


「はい……」


 父に説得され、エレオノーラは引き下がった。

 悔しいが実力をつけるしかない。

 そうでないと、ディーノと肩を並べ歩けない。


「ありがとうございます。エレオノーラ、待っていてくてください。必ず戻りますから」


「は、はい!」


「巣穴のゴブリンを全滅させたら、戻ります。それと村長」


「は、はい! 何でしょう、ディーノさん」


「奥まで入らないで構いません。一応巣穴の見分をお願いします。ギルドへ完遂の報告をする際、村長が見届け人になったと伝えますので。もし何でしたら他の自警団の方も同行して頂いて構いません」


 ディーノが丁寧に最終確認を頼むと、グスタフは再び勇気を振り絞る。


「わ、分かりました! お、お願いします」


「おっと! じゃあ、その見届けは俺達も行こう。それは構わないな?」


「OKです! 村長、ウチのクランも同行しますから」


 自警団の村民だけではなく、一緒に戦ったグレーヴ達も同行する。


 グスタフは心強く感じたらしい。

 深く頭を下げた。


「た、助かります! 安心です!」


 話はまとまった。

 あとは戦友と合流し、残存のゴブリンを倒すのみ。


 ディーノは手を振ると、ケルベロス達が待つ場所へ歩き始めたのであった。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

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東導号の各作品を宜しくお願い致します。

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