第218話「クランも荒ぶる!」
スクウェア・エニックスの月刊雑誌Gファンタジー10月号が大好評発売中です!
⛤『魔法女子学園の助っ人教師』
◎コミカライズ版、最新話が掲載されております。
ぜひ読んでみてください!
⛤特報!
『重版』決定!!
⛤『魔法女子学園の助っ人教師』◎コミカライズ版コミックス第3巻
《スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス》
皆様のご愛読と応援により
『重版』が決定致しました!
ありがとうございます。
既刊第1巻~2巻も大好評発売中!
書店様で、ぜひお手にお取りください。
※宜しければ原作の小説版《ホビージャパン様HJノベルス刊》
こちらも大好評発売中の第1巻~7巻もあわせてお読み下さい。
荒ぶるディーノが約50体のゴブリンを殲滅。
引き続き対ゴブリン第二戦。
突出した前線からディーノが一旦復帰。
クランはヴィオラ村の正門から、
300mくらい前方に位置していた。
今回、ディーノは前回同様盾役とはなるが、極端に突出しない。
先頭に立つディーノの約10m後方にグレーヴ、そのやや数m後方にエレオノーラ。
15mほど置いた最後方にシグネとグスタフ。
だが、それまで守られるだけだったグスタフが震えながらも、
「ずいっ」と2,3歩前に出て、シグネを守るように立ちふさがっていた。
ディーノの戦いぶりを見て、グスタフの気持ちに、
はっきりと変化が生じていたのは間違いなかった。
うおおおおおおおおお~~んん!!
うおおおおおおおおお~~んん!!
ごがああああああああ~~っっ!!
またもケルベロス、オルトロス、そしてジャンの咆哮が辺りに響き渡った。
味方たる使い魔、咆哮3回が戦いの合図!
「来ますよっ! 数は20!」
ディーノが叫べば、
「おう! 準備OKだ! エレオノーラ、良いなっ! 必要以上に力むなよ!」
と剣を抜くグレーヴ。
続いてエレオノーラが、既に抜いていた剣を振りかざす。
「了解 父上! いつでも来いだっ!」
そしてグスタフも気合を入れて叫ぶ。
「畜生! 死ぬ気でやってやる!」
最後にシグネが、
「みんな~っ! 治癒回復は任せてっ!」
クランを励ますシグネの声が終わらないうちに、ゴブリンどもの咆哮が響き渡る。
あぎゃあああああああああああ!
ぎゃひゃああああああああああ!
先ほどと同じように、戦友達に追われ、
やや怯えたような咆哮である。
対して、ディーノの戦法は先ほどと同じ。
まずは風の魔法剣で薙ぎ払い、剣と格闘術で圧倒する。
ゴブリン20体が迫る!
風の魔法剣発動!
次々とゴブリンどもが吹っ飛ぶ。
同時にディーノは突っ込み、ゴブリンどもを無双する。
しかし今回はクランに、特にエレオノーラに実戦経験を積ませる。
だからわざと風を弱めにし、攻撃も加減する。
全てを倒しはしない。
本能で人を襲うゴブリンにも少しだけ知性はある。
ディーノに敵わずと見た数頭のゴブリンがグレーヴ、エレオノーラへ突っ込む。
しかし数頭のゴブリンなど歴戦のグレーヴには敵ではない。
たちまちゴブリン3体を斬り倒す。
またエレオノーラもディーノと父が居たので、比較的落ち着いて実力を出す事が出来た。
彼女もゴブリン2体をあっさりと葬った。
そして何と!
ガイダル父娘が撃ち漏らしたゴブリン1体を、
手傷を負いながら不器用に剣を振り回し、どうにかグスタフが倒したのだ。
傷ついたグスタフに対し、
シグネの治癒魔法が、即座に発動されたのは言うまでもない。
村長が自ら戦い、ゴブリンを倒した!!
その様子を物見やぐらの自警団員がすぐ報せたらしく、
ヴィオラ村には、更に大きな鬨の声があがったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
第二弾のゴブリンも無事掃討した。
グスタフだけ軽傷を負ったが、シグネの治癒魔法でケア。
ディーノを含めた冒険者4名は無事である。
「周辺のゴブリンはほぼ掃討出来ました。そしてシグネさん、お願いがあります」
「はいよっ、ディーノちゃん! 何でも言って!」
「やたら数が多いんで申しわけありませんが、貴女の葬送魔法で、ゴブリンの死体処理をお願いします。不死者になると困りますから」
「了解! 楽勝、楽勝、これくらい! 魔法で塵にしておくよっ」
「助かります。という事で俺は巣穴へ行って来ます。奴らは本来夜行性ですから、戦友と共に寝込みを襲います」
「ディーノ……」
エレオノーラが心配そうに声をかけるが、グレーヴが止めた。
ディーノの見事過ぎる戦いぶりを見て、
「任せる」という気持ちになったようだ。
「俺も迷宮へ入った事があるが、ありゃ結構大変だ。慣れていないと相当難儀する」
「父上……」
「鍛錬なら、改めて違う洞窟か、迷宮へ挑めば良い。ディーノに連れて行って貰え」
「はい……」
父に説得され、エレオノーラは引き下がった。
悔しいが実力をつけるしかない。
そうでないと、ディーノと肩を並べ歩けない。
「ありがとうございます。エレオノーラ、待っていてくてください。必ず戻りますから」
「は、はい!」
「巣穴のゴブリンを全滅させたら、戻ります。それと村長」
「は、はい! 何でしょう、ディーノさん」
「奥まで入らないで構いません。一応巣穴の見分をお願いします。ギルドへ完遂の報告をする際、村長が見届け人になったと伝えますので。もし何でしたら他の自警団の方も同行して頂いて構いません」
ディーノが丁寧に最終確認を頼むと、グスタフは再び勇気を振り絞る。
「わ、分かりました! お、お願いします」
「おっと! じゃあ、その見届けは俺達も行こう。それは構わないな?」
「OKです! 村長、ウチのクランも同行しますから」
自警団の村民だけではなく、一緒に戦ったグレーヴ達も同行する。
グスタフは心強く感じたらしい。
深く頭を下げた。
「た、助かります! 安心です!」
話はまとまった。
あとは戦友と合流し、残存のゴブリンを倒すのみ。
ディーノは手を振ると、ケルベロス達が待つ場所へ歩き始めたのであった。
いつもご愛読頂きありがとうございます。
※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。
宜しければ、下方にあるブックマーク及び、
☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。
東導号の各作品を宜しくお願い致します。
⛤『魔法女子学園の助っ人教師』
◎小説版第1巻~7巻
(ホビージャパン様HJノベルス)
大好評発売中!
◎コミカライズ版コミックス
(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)
☆最新刊『第3巻』大好評発売中!!
書店様で、ぜひお手に取ってご覧ください。
第1巻~2巻も大好評発売中!
特報!
皆様のご愛読と応援により
コミックス第3巻の『重版』が決定致しました!
ありがとうございます。
書店様で、ぜひお手にお取りください。
※月刊Gファンタジー大好評連載中《作画;藤本桜先生》
☆『9月18日発売』の月刊Gファンタジー10月号に最新話が掲載されました。
一見超ドライでも、本当は優しい主人公の魔法使いルウ、
可憐なヒロイン達の新たな魅力をお楽しみください。
また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。
コミカライズ版第1話の試し読みも出来ます。
WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。
マンガアプリ「マンガUP!」様でもコミカライズ版が好評連載中です。
毎週月曜日更新予定です。
お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。
最後に、連載中である
「帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者」《完結!》
「幼馴染と永遠に別れた俺は、辺境小国の王子に転生! 戦い、開拓、恋愛、信長スキルで何でもござれ!」
「元ジャンク屋追放勇者のんびり辺境開拓記。怖い魔族と仲良くなって、いつのまにか賢者魔王と呼ばれてた?」
も宜しくお願い致します。




