第216話「3咆哮は戦いの合図」
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元々農村の結束は固い。
捕食者たる人外ゴブリンの脅威と被害。
グスタフ村長のやる気とぶらさげられた人参。
結果、ヴィオラ村自警団への参加希望者は殺到した。
ディーノ達は手続きに追われ、嬉しい悲鳴をあげた。
しかし……
あくまでも村民の本業は農民。
ただでさえ辛く多忙な農業に手が回らなくなる事への懸念、支度金手当て等、
資金の問題もあり……
結局、参加希望者全員を『正式な自警団員』にする事は出来なかった。
だが、村民全員が自衛の気持ちを持つ良いきっかけになったといえよう。
この呼びかけで、村内に『更なる強い連帯感』が生まれた事も間違いはなかった。
グスタフが今までに行っていたのは、
3か月にたった一回、領主エーギル・アルヴェーン騎士爵からの通達を、
堅苦しく儀式ばった的な連絡のみ……
当然、誰もが出席を嫌がる形だけの村内会議であった。
こちらもディーノの提案をグスタフが受け入れる形で大幅に変更した。
魔物、肉食獣、人間の山賊などの外敵排除や防犯対策は勿論、
生活関連一般の議題等も加え、更に村の費用負担で懇親会も兼ね、
1か月に1回の頻度で行う……
以上を村民へ打診したところ、その場で賛成が相次ぎ、満場一致、
即座に決定したのだ。
いろいろあって、なんやかんやで、もう夕方……
グスタフを更にフォローし、新設されたばかりの自警団を班分け。
その日早速、ディーノ達の指示の下、自警団は夜間パトロールを行った。
いつゴブリンが襲って来るか……
お化け屋敷へ入ったようなおっかなびっくりの警備ではあったが……
ディーノに命じられているケルベロス達が夜通し牽制してくれたので、
幸いにも襲撃は全くなく、全員が仮眠を取りながら……
パトロールは無事終わったのである。
……明け方、ディーノが仮眠中、ジャンから念話で連絡が入った。
素晴らしい『朗報』であった。
早くもゴブリン達の巣穴を突き止めたという。
行き掛けの駄賃に、巣穴のゴブリンを20体ほど、ぶっ倒したぞ!
とも報告して来た……
さすが妖精猫の王ファザーガット、抜かりはない。
そして……
夜が明けたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
いよいよ!
ゴブリンを迎え撃つ、戦いの朝がやって来た。
ヴィオラ村の未来を切り開く決戦の朝かもしれない。
この戦い終了後、ディーノと戦友達が出向き、
本拠地巣穴のゴブリン全てを殲滅する事となっている。
ケルベロス、オルトロス勢子組の準備は万全。
楓村、ポミエ村における経験もあり、ディーノとの息もぴったり合っている。
一方、ジャンは巣穴の所在を報告して来た後、ケルベロス達に合流した。
共に勢子役を務める。
頃合いが来たら……
村民達から見えない場所で思う存分、3人で暴れて良いと、
ディーノから言われ、ジャンは大いに張り切っていた。
この戦いの趣旨は、村民へ勇気を与える戦い。
楓村と一緒である。
唯一違うのは、村長のグスタフがクランメンバーに加わっている事だ。
ケルベロス達と念話で所在及び状況確認をした上、
ディーノ達は正門から出て、少し離れた場所へスタンバった。
打合せ通り、最前列にディーノ。
続いてグレーヴとエレオノーラの父娘。
シグネが続き、最後方にグスタフが控えるという布陣だ。
開かれていた正門がゆっくりと閉められた。
正門後方の物見やぐらには、自警団となった数人の村民が、
「村長が加わった冒険者の戦いをしかと見届ける!」とばかりに陣取っていた。
さすがに、百戦錬磨の武人グレーヴにあまり緊張感はない。
だが、うら若き女子エレオノーラとシグネからは結構な緊張感が伝わって来る。
戦いに素人のグスタフは……歯の根もあわないくらい震えていた。
怯えの気配を察し、シグネが後ろを振り返る。
笑顔で元気に、グスタフへ告げる。
「村長!」
「は、は、はいっ!」
グスタフの返事を聞いたシグネは表情が一変。
真剣となる。
「大丈夫! ディーノちゃんは1万頭のゴブリン、1,000頭のオークを撃破した勇者よ! 彼の戦いをよ~っく見ておきなさいっ! そして村民達へ荒ぶる魂を伝えるのよぉ!!」
「わ、わ、わ、分かりましたぁ~~っっ!!」
己にも言わんとするシグネの叱咤激励。
そして、精一杯の勇気を振り絞り、放ったグスタフの叫び。
ふたりの熱き言葉を聞き。ディーノが僅かに微笑んだ瞬間!
うおおおおおおおおお~~んん!!
うおおおおおおおおお~~んん!!
ごがああああああああ~~っっ!!
ケルベロス、オルトロス、そしてジャンの咆哮が辺りに響き渡った。
味方たる使い魔、咆哮3回が戦いの合図!
昨夜、既に伝えておいたから、エレオノーラ達クランメンバーは勿論、
村長以下、村民にも動揺や怖れはない。
「いきま~っす!!」
叫んだディーノは気合一閃!
思い切り大地を蹴り、単身走り出していたのである。
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