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第206話「またまた結婚宣言!」

本日9月18日は、

月刊Gファンタジー10月号の発売日です!

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』◎コミカライズ版

最新話が掲載されております。

ぜひ読んでみてください!


⛤特報! 

『重版』決定!!

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』◎コミカライズ版コミックス第3巻

《スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス》


皆様のご愛読と応援により

『重版』が決定致しました!

ありがとうございます。

既刊第1巻~2巻も大好評発売中!

書店様で、ぜひお手にお取りください。


※宜しければ原作の小説版《ホビージャパン様HJノベルス刊》

こちらも大好評発売中の第1巻~7巻もあわせてお読み下さい。

 エレオノーラ18歳とシグネ17歳、お年頃の冒険者女子ふたりは……

 ディーノをネタにし、熱い恋バナ?で大いに盛り上がっていた。


 片や、ディーノはマスターから渡された依頼書を次々にチェックして行く。


 しばらくして……

 会話に飽きて来たシグネが、ディーノがチェックした依頼書を、

 何気なく数枚手に取った。


「お~い、ディーノちゃん……どんな依頼書、マスターから貰って来たの? 見せてくれるぅ?」


「はい、シグネさん、どうぞ!」


「サンキュ! ええっと、なになに~……って!? げげげげげっ!! 全部討伐系!? うっわぁ! ファイアドレイク!! 吸血鬼の始祖!? それとコカトリスの大群も~!! こんなの絶対、無理無理無理ぃ!!!」


 驚愕し、のけぞるシグネ。

 しかし、エレオノーラは全く動じず、平然と言い放つ。


「いや、無理ではないっ! ディーノが一緒なら100%大丈夫!」


「うっわ……ひたむき過ぎる恋のせいか、現実が見えなくなってません? エレオノーラ様」


「シャラップ、シグネ! 何を言う! 現実はしかと見えている! ディーノはな、1万頭のゴブリン、千頭のオークなど、おぞましい魔物の大群を指先ひとつで、ちょちょいのちょいでひねったのだぞ!」


「え~~っ!! 1万頭のゴブリン! 1,000頭のオークの大群! 指先ひとつでぇ、ちょいちょいのちょい~~!?」


 また話が……

 とてもヤバい方向へ行っていた。

 

 ディーノは、当然ブレーキをかける。


「こらこら、エレオノーラ。指先ひとつでぇ、ちょいちょいのちょいは、さすがにフェイクニュースだから!」


「そうか? 私がディーノに関して言う事は全て真実だと決まっておる!」


「いやいや、違いますって! それに決めました。検討の結果、今回はファイアドレイク、吸血鬼、コカトリスはやめときます」


 ディーノの冷静な判断を聞き、盛り上がっていたエレオノーラは、

 完全に不満たらたらである。


「ぶ~!! やめるって、なんでだぁ!!」


「駄目ですよ、エレオノーラ。それらはまた別の機会に完遂しましょう」


 ディーノの言葉尻を捉え、シグネがチェックを入れる。


「おいおい、ディーノちゃん……別の機会に完遂しましょうって……このファイアドレイク討伐、ま、まさか! ……受けるつもり?」


「ええ、まさかも何も、誰も完遂していなければ、機会を見て、必ず受けるつもりですよ」


「はああっ!? か、必ず!? う、受けるのぉ!!」


「はい! 冒険者として良い経験になります」


「……良い経験って、あんた……」


「まあ、ファイアドレイクだけでなく、吸血鬼、コカトリスともども現時点では、ちょっとリスクが大きいので……」


「はあ!! ちょっとぉ!? リスクが大きい~って? それもちょっとって、何それぇ!! こんなヤバイ依頼、全部受けるつもりなのぉ!!」


「はい、折り合いが付けば、全部受けるつもりですけど、何か?」


 何だか……

 ディーノと話が噛み合わない。

 というか、お互いの常識が違う。

 というか、良い意味で、ディーノは凄くおかしいっ


 結論!

 やはりディーノは並の男とは、スケールが違い過ぎる。

 名付けて、ズバリ、桁違い男子!


 エレオノーラが、あまりにも規格外なディーノにぞっこん惚れ込んだ気持ちが、

 だんだんシグネには分かって来た。


 そのディーノは、いつもの事ながら到って冷静である。


「シグネさん」


 動揺していたシグネは、改まってディーノに呼ばれ、大きく噛んでしまう。


「は、は、はいっ! な、な、何! ディ、ディーノちゃん!」


「エレオノーラも聞いてください。良いですか? ドラゴンや上級魔族には、簡単に勝てませんし、そこまで上級レベルの相手なら、しっかり対策を立て、リスク回避の為、万全に準備するべきなのです」


「…………」


「おふたりとは今回初めて組みますし、既に俺が経験した相手の方がやりやすい。賢明な選択ですよ」


「…………」


「……と、いう事で……ええっと、こちらの方が良いかな? 農村を襲うゴブリン300頭とか、同じくオーク100頭ってのを、トレーニング代わりにどうですか? 人助けにもなりますし、やりがいがありますよ」


「うん、納得だ! 分かった! ディーノがそう言うのなら、私は大賛成する!」


 エレオノーラは満足そうに頷いたが……

 ず~っと血の気が引いているのはシグネである。 


「…………」


 えええええっ?

 こちらの方が良いかな?

 ……って

 軽すぎる!

 

 ゴブリン300頭!?

 オーク100頭!?

 

 普通、優秀なランカー冒険者のクランを複数ないし、

 王国のエース級騎士団一隊レベルで、総がかりって感じじゃないのぉ!


 それを!?

 トレーニング代わりにどうですか?

 やりがいがある!?

 このメンバーで!?

 たったの3人で依頼を受けるぅ!?

 

 おいおい!

 普通なら死ぬって!

 間違いなく死ぬってぇ!!

 

 呆れた! 

 というか、

 ディーノあんた……やっぱりとんでもない子!!

 

 無言だが……

 シグネは、ディーノへそう言いたかった。


「ところでシグネさん、葬送魔法は使えます?」


「え? そ、葬送魔法? うん、ええっと……ちょっとだけ、かじった程度かな……」


「凄いじゃないですか! かじった程度でも大歓迎ですよ! 俺も楓村で経験しましたけど、メンバーに葬送魔法行使者が居れば、不死者アンデッド対策には、とても効果的ですから」


「あ、そ、そう」


「はいっ! 回復魔法と葬送魔法、シグネさんの力は大きいです。とても助かりますよ」


 ディーノがフォローしたが、シグネは黙り込んでしまう。


「…………」


「あれ、どうしました、シグネさん?」


「う~! ならば……よし! 決めた!」


「はあ……いきなり何を決めたんです? シグネさん」


 ディーノに問われ、

 シグネは思い切り、息を吸い込むと、一気に吐く。

 思いのたけをはっきりと言い放つ。


「うん! 面白い!! 私もディーノちゃんが大いに気に入った! 人生を賭ける価値がある!」


「はあ、そこまで評価して頂き、ありがとうございます」


「真面目に良く聞いて、ディーノちゃん!」


「はあ、じゃあ、真面目にお聞きします」


「決めた!! 私シグネ・ヨエンスー17歳も! エレオノーラ様ともどもディーノ・ジェラルディの妻となる!! さあ、楽しい結婚生活&人生送るぞ~~!!」


「「はい~~!?」」


 あまりにも衝撃的なシグネの宣言に対し……

 ディーノとエレオノーラの驚く声は、「ぴたり」と重なっていたのである。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければ、下方にあるブックマーク及び、

☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。


東導号の各作品を宜しくお願い致します。

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎小説版第1巻~7巻

(ホビージャパン様HJノベルス)

大好評発売中!


◎コミカライズ版コミックス

(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)

☆最新刊『第3巻』大好評発売中!!

書店様で、ぜひお手に取ってご覧ください。

第1巻~2巻も大好評発売中!


特報!

皆様のご愛読と応援により

コミックス第3巻の『重版』が決定致しました!

ありがとうございます。

書店様で、ぜひお手にお取りください。


※月刊Gファンタジー大好評連載中《作画;藤本桜先生》

☆遂に本日発売!!

『9月18日発売』の月刊Gファンタジー10月号に最新話が掲載されております。

一見超ドライでも、本当は優しい主人公の魔法使いルウ、

可憐なヒロイン達の新たな魅力をお楽しみください。


また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。

コミカライズ版第1話の試し読みも出来ます。

WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。


マンガアプリ「マンガUP!」様でもコミカライズ版が好評連載中です。

毎週月曜日更新予定です。

お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。


最後に、連載中である

「帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者」《完結!》

「幼馴染と永遠に別れた俺は、辺境小国の王子に転生! 戦い、開拓、恋愛、信長スキルで何でもござれ!」

「元ジャンク屋追放勇者のんびり辺境開拓記。怖い魔族と仲良くなって、いつのまにか賢者魔王と呼ばれてた?」

も宜しくお願い致します。

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