第206話「またまた結婚宣言!」
本日9月18日は、
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エレオノーラ18歳とシグネ17歳、お年頃の冒険者女子ふたりは……
ディーノをネタにし、熱い恋バナ?で大いに盛り上がっていた。
片や、ディーノはマスターから渡された依頼書を次々にチェックして行く。
しばらくして……
会話に飽きて来たシグネが、ディーノがチェックした依頼書を、
何気なく数枚手に取った。
「お~い、ディーノちゃん……どんな依頼書、マスターから貰って来たの? 見せてくれるぅ?」
「はい、シグネさん、どうぞ!」
「サンキュ! ええっと、なになに~……って!? げげげげげっ!! 全部討伐系!? うっわぁ! ファイアドレイク!! 吸血鬼の始祖!? それとコカトリスの大群も~!! こんなの絶対、無理無理無理ぃ!!!」
驚愕し、のけぞるシグネ。
しかし、エレオノーラは全く動じず、平然と言い放つ。
「いや、無理ではないっ! ディーノが一緒なら100%大丈夫!」
「うっわ……ひたむき過ぎる恋のせいか、現実が見えなくなってません? エレオノーラ様」
「シャラップ、シグネ! 何を言う! 現実はしかと見えている! ディーノはな、1万頭のゴブリン、千頭のオークなど、おぞましい魔物の大群を指先ひとつで、ちょちょいのちょいで捻ったのだぞ!」
「え~~っ!! 1万頭のゴブリン! 1,000頭のオークの大群! 指先ひとつでぇ、ちょいちょいのちょい~~!?」
また話が……
とてもヤバい方向へ行っていた。
ディーノは、当然ブレーキをかける。
「こらこら、エレオノーラ。指先ひとつでぇ、ちょいちょいのちょいは、さすがにフェイクニュースだから!」
「そうか? 私がディーノに関して言う事は全て真実だと決まっておる!」
「いやいや、違いますって! それに決めました。検討の結果、今回はファイアドレイク、吸血鬼、コカトリスはやめときます」
ディーノの冷静な判断を聞き、盛り上がっていたエレオノーラは、
完全に不満たらたらである。
「ぶ~!! やめるって、なんでだぁ!!」
「駄目ですよ、エレオノーラ。それらはまた別の機会に完遂しましょう」
ディーノの言葉尻を捉え、シグネがチェックを入れる。
「おいおい、ディーノちゃん……別の機会に完遂しましょうって……このファイアドレイク討伐、ま、まさか! ……受けるつもり?」
「ええ、まさかも何も、誰も完遂していなければ、機会を見て、必ず受けるつもりですよ」
「はああっ!? か、必ず!? う、受けるのぉ!!」
「はい! 冒険者として良い経験になります」
「……良い経験って、あんた……」
「まあ、ファイアドレイクだけでなく、吸血鬼、コカトリスともども現時点では、ちょっとリスクが大きいので……」
「はあ!! ちょっとぉ!? リスクが大きい~って? それもちょっとって、何それぇ!! こんなヤバイ依頼、全部受けるつもりなのぉ!!」
「はい、折り合いが付けば、全部受けるつもりですけど、何か?」
何だか……
ディーノと話が噛み合わない。
というか、お互いの常識が違う。
というか、良い意味で、ディーノは凄くおかしいっ
結論!
やはりディーノは並の男とは、スケールが違い過ぎる。
名付けて、ズバリ、桁違い男子!
エレオノーラが、あまりにも規格外なディーノにぞっこん惚れ込んだ気持ちが、
だんだんシグネには分かって来た。
そのディーノは、いつもの事ながら到って冷静である。
「シグネさん」
動揺していたシグネは、改まってディーノに呼ばれ、大きく噛んでしまう。
「は、は、はいっ! な、な、何! ディ、ディーノちゃん!」
「エレオノーラも聞いてください。良いですか? ドラゴンや上級魔族には、簡単に勝てませんし、そこまで上級レベルの相手なら、しっかり対策を立て、リスク回避の為、万全に準備するべきなのです」
「…………」
「おふたりとは今回初めて組みますし、既に俺が経験した相手の方がやりやすい。賢明な選択ですよ」
「…………」
「……と、いう事で……ええっと、こちらの方が良いかな? 農村を襲うゴブリン300頭とか、同じくオーク100頭ってのを、トレーニング代わりにどうですか? 人助けにもなりますし、やりがいがありますよ」
「うん、納得だ! 分かった! ディーノがそう言うのなら、私は大賛成する!」
エレオノーラは満足そうに頷いたが……
ず~っと血の気が引いているのはシグネである。
「…………」
えええええっ?
こちらの方が良いかな?
……って
軽すぎる!
ゴブリン300頭!?
オーク100頭!?
普通、優秀なランカー冒険者のクランを複数ないし、
王国のエース級騎士団一隊レベルで、総がかりって感じじゃないのぉ!
それを!?
トレーニング代わりにどうですか?
やりがいがある!?
このメンバーで!?
たったの3人で依頼を受けるぅ!?
おいおい!
普通なら死ぬって!
間違いなく死ぬってぇ!!
呆れた!
というか、
ディーノあんた……やっぱりとんでもない子!!
無言だが……
シグネは、ディーノへそう言いたかった。
「ところでシグネさん、葬送魔法は使えます?」
「え? そ、葬送魔法? うん、ええっと……ちょっとだけ、かじった程度かな……」
「凄いじゃないですか! かじった程度でも大歓迎ですよ! 俺も楓村で経験しましたけど、メンバーに葬送魔法行使者が居れば、不死者対策には、とても効果的ですから」
「あ、そ、そう」
「はいっ! 回復魔法と葬送魔法、シグネさんの力は大きいです。とても助かりますよ」
ディーノがフォローしたが、シグネは黙り込んでしまう。
「…………」
「あれ、どうしました、シグネさん?」
「う~! ならば……よし! 決めた!」
「はあ……いきなり何を決めたんです? シグネさん」
ディーノに問われ、
シグネは思い切り、息を吸い込むと、一気に吐く。
思いのたけをはっきりと言い放つ。
「うん! 面白い!! 私もディーノちゃんが大いに気に入った! 人生を賭ける価値がある!」
「はあ、そこまで評価して頂き、ありがとうございます」
「真面目に良く聞いて、ディーノちゃん!」
「はあ、じゃあ、真面目にお聞きします」
「決めた!! 私シグネ・ヨエンスー17歳も! エレオノーラ様ともどもディーノ・ジェラルディの妻となる!! さあ、楽しい結婚生活&人生送るぞ~~!!」
「「はい~~!?」」
あまりにも衝撃的なシグネの宣言に対し……
ディーノとエレオノーラの驚く声は、「ぴたり」と重なっていたのである。
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一見超ドライでも、本当は優しい主人公の魔法使いルウ、
可憐なヒロイン達の新たな魅力をお楽しみください。
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WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。
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毎週月曜日更新予定です。
お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。
最後に、連載中である
「帰る故郷はスローライフな異世界!レベル99のふるさと勇者」《完結!》
「幼馴染と永遠に別れた俺は、辺境小国の王子に転生! 戦い、開拓、恋愛、信長スキルで何でもござれ!」
「元ジャンク屋追放勇者のんびり辺境開拓記。怖い魔族と仲良くなって、いつのまにか賢者魔王と呼ばれてた?」
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