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第177話「恋する?女子対決」

⛤特報! 『重版』決定!!


『魔法女子学園の助っ人教師』

◎コミカライズ版コミックス

《スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス》

☆最新刊『第3巻』大好評発売中!


皆様のご愛読と応援により

コミックス第3巻の『重版』が決定致しました!

ありがとうございます。

書店様で、ぜひお手にお取りください。

※宜しければ小説版《ホビージャパン様HJノベルス刊》第1巻~7巻もあわせてお読み下さい。

「ステファニーちゃん! あんたは以前言ったわね。ほのかな想いとか、曖昧あいまいなのが大嫌いなんでしょ? じゃあ、はっきりして!」


「う、うう……」


 まるで、心を読むかのように切り込むヴィヴィに、

 ステファニーは気圧されたようになった。


 しかし大きく息を吸い込むと、懸命に反撃を試みる。


「ヴィ、ヴィヴィって言ったわね!」


「はぁい! この私が、地の最上級精霊ヴィヴィでっす!」


「な、な、何で!」


「はい?」


「何でぇ、あんたにそういう事言う権利があるのよっ!」


 ステファニーの反撃。

 対して、ヴィヴィは全くこたえてはいない。


「権利ねぇ……その言葉、そのままステファニーちゃんに返してあげる」


「な!?」


「あんたはね、ステファニーちゃん。身分と権力をかさに着て、元冒険者のお父さんと一緒に引き取った弱みに付け込んで、ダーリンを! ……ディーノを気の向くまま、思うがままに蹂躙じゅうりんしていた」


「ち、違う!」


「違くない!」


「…………」


「良くあめむちって言うじゃない。でもステファニーちゃん、あんたは、とげだらけの鞭のみ!」


「…………」


「認識しなさい! 自覚しなさい! 愛されたのいなら、より相手を愛しなさい。大いなる愛を求めるなら、それ以上の大きな愛で相手を優しく包み、癒しなさい! 献身しなさい!」


「…………」


 反撃を全く許さない、ヴィヴィの口撃。

 ステファニーは必死に返す言葉を探しているようだ。


 勝ち誇ったヴィヴィは、「ふっ」と笑う。


「どう? ステファニーちゃん、文句ある?」


「あ、あるわよ」


「じゃあ、聞いたげる! 具体的に述べなさい」


「そ、それより! さ、最初の質問に答えてよ。あんたに何の権利があって、私を糾弾きゅうだん出来るのよっ!」


 ステファニーの必死の反撃。

 質問に質問で返す禁じ手。


 しかしヴィヴィは全く動じない。


「はっ、そんな事ぉ?」


「な、何よ! そ、そんな事って! 言ってみなさいよぉ!!」


「いえーす! 答えは簡単! 私ヴィヴィはディーノが、ダーリンが大好きだから!」


「な!? な、何それ?」


「分かんないのぉ? 私はね、ダーリンには精一杯、全身全霊で、優しくしたい! 尽くしたい! そして守りたいんだもの!」


「ううう」


「だからぁ! さしたる理由もなしにぃ! ダーリンを害する奴は許せないっ! ダーリンは誠心誠意、ステファニーちゃんに、アンタの家に一生懸命尽くしたわ」


「ぐっ!」


「だからステファニーちゃん! あんたを絶対に許せないって事なのよ! 当然でしょ?」


「うううう……」


「ワンコみたいに唸ってもムダ、ムダ! それに勘の良さそうなステファニーちゃんには分かってるでしょうけど、私の魔力であんたの心は、筒抜けよぉ」


「ううううう……じゃあ、私に一体どうしろって言うのよぉ!」


 完全に論破され、心も読まれてしまった。

 刀折れ矢も尽きたステファニーに、もう反撃は不可能である。


 しかし何故なのか……

 ヴィヴィは、ステファニーの心を徹底的に潰す……

 と、いうわけではなさそうだ。


「だからぁ、ステファニーちゃん、素直になりなさいって! はっきり言っちゃいなさい!」


「…………」


「そしてぇ! 3度は言わないけどぉ、耳の穴かっぽじってよ~く、聞いときなさい!」


「…………」


「良い? 愛されたいのなら、より相手を愛しなさい。大いなる愛を求めるなら、それ以上の大きな愛で相手を優しく包み、癒しなさい! 献身しなさい!」


「…………」


「以上を……誓える? 最上級精霊たる、この私に!」


 「びしっ」と言い、迫るヴィヴィ。

 ステファニーに抗うすべはない。


「……ち、誓うわよっ! 分かったわよっ! 素直になるわよっ!」


「ふむふむ……では、ステファニー・オベール! ディーノに対しての気持ちを素直に吐き出しなさいっ!」


 ヴィヴィに促され、ステファニーは覚悟を決めたらしい。

 真剣な眼差しで大きく息を吸い込み、大きく吐き出した。


「わ、私はぁ!! ディ、ディーノが好きよぉっ!! だ、大好きよっ! 愛してるの~~っ!!」


 これぞ、ステファニーの魂の叫び。

 心と体が解放され、思いっきり軽くなって行く。


 更にヴィヴィの詰問が続く。


「よっし! ステファニー! ディーノを大事にするかっ! いたわるかっ!」


「大事にするっ! 労わるっ!」


「よぉ~し! 最上級精霊への誓いをたがえたら、許さないわよっ! 天罰がくだるわよっ!」


「…………」


「返事はっ!」


「は、はいっ!」


「よっし! 契約完了!」


「契約?」


 精霊との契約って何だろう?

 怪訝な表情をするステファニーへ、ヴィヴィは言う。


「そう、ステファニーちゃん、これであんたは地の使徒の端くれ。だから地位はディーノの下」


「ええっ? ディーノの下ぁ?」


「そうよ! ディーノは地と風の公式認定使徒なんだもの」


「えええっ! 公式認定使徒ぉ!?」


「ふっ、まあ良いわ。いずれ分かるでしょ。じゃあ次は、ステファニーちゃんにあま~い飴をあげる」


 あま~い飴?

 何か、含みのあるヴィヴィの物言いである。


「あ、飴? も、もしかして、ヴィヴィ様がくださるご褒美ですかっ!」


「そうよ、大当たりぃ! 私ヴィヴィの加護第一弾! ほらダーリン、ステファニーちゃんを抱き締めてあげてっ! 優しく優しくよぉ」 


「はい~?」


 今度はいきなり、ヴィヴィからディーノへ指示が飛んだ。

 それも、とんでもない指示である。

 

 当然、ディーノは戸惑った。

 ためらいもある。

 

 しかしヴィヴィは、更に言う。


「ほら、ダーリン! 優しくステファニーちゃんを呼んで、ソフトに……でもしっかりと抱き締めてあげなさい! あ、様ナシ、名を呼び捨てでねっ」


「い、良いんですかぁ? ヴィヴィ様の目の前で!? 後で浮気したとか言って、お仕置きはなしですよ」 


「そんなん、言わん! お仕置きもナッシング! 私は寛容力の化身だもん!」


「寛容力の化身って……分かりましたよ……でもこんなお仕着せで、ステファニー様は嫌なんじゃないですかね」


「そんな事ないわよね~、ステファニーちゃん! あんたはずうっとディーノに優しく抱き締められたい、甘えたい、そ~んなつよ~い願望があったもんね~」


 ヴィヴィの言葉を……

 ステファニーは肯定する。


「はい……」


 驚いたのはディーノである。

 こんなに素直なステファニーは見た事がない。


「えええええっ!? は、はいって……」


 戸惑うディーノへ、あおるあおるヴィヴィ。


「ほらぁ、ダーリン! レッツラゴー! ステファニーちゃんの夢を叶えてあげなさ~いっ! 念の為、様ナシよぉっ!」


「りょ、了解! ……ス、ス、ステファニー、お、お、お、おいでっ!」


 大いに噛んだディーノであったが……

 両手を大きく広げ、何とかステファニーを呼んだ。


「はいっ!!!」


 長かった!

 本当に長かった!!

 だけど遂に!

 遂に、幸せがやって来た!!


 大きく噛んだディーノに呼ばれ、大きく返事をしたステファニーは、

 元気良く、思いっ切り彼の胸へ飛び込んだのである。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければ、下方にあるブックマーク及び、

☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。


東導号の各作品を宜しくお願い致します。

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

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書店様で、ぜひお手に取ってご覧ください。

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も宜しくお願い致します。

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